モスクワにストップオーバーで立ち寄らなかった理由



今回のバンコク発ソフィア便はモスクワ経由だったため、普通に考えるとロシアの観光もしてきた方が移動の効率がいいということになる。

しかもロシアはシェンゲン協定に入っていないので、ヨーロッパにいられる90日という期限を消費することもない。

どちらかというとモスクワよりはサンクトペテルブルグに行ってみたいと思っていたが、何にしてもストップオーバーという形で、1日とか2日でもいいので観光に行くのは、順当な選択だと思う。

赤の広場や聖ワシリイ大聖堂は一度足を運びたいと思っていた場所でもある。

しかしながら、今回の移動に関しては、その考えを採用しなかった。

というのも、ロシアは入国が不便で有名な国。

いまどきここまでの高いハードルを日本人に対して課している国はかなり少なく、ビザを取らなければいけないだけではなくて、旅行中のルートであるとか、日程、さらには宿泊するホテル等も詳細に決めてそれを提出しなければいけない。

修学旅行の引率でもするかのように、事細かな旅行計画書を作成しなくてはいけない。

実際の業務としては、旅行代理店に頼むか、もしくは自分で大使館に行くかという選択肢があるが、どちらにしても面倒なことには変わりはない。

日本にいる時であればとにかく、バンコクに居ながら手配をするのは、なおさらハードルが上がる。

正直なところ、とても観光客を迎えるような態度ではないし、そこまでの観光資源をロシアに求めているわけでもなかったので、素通りすることにした。

確かに一部の国では、今でもビザを取らなければいけない。

例えば、オーストラリアの場合は、電子ビザを事前に取得しておく必要があるし、インドネシアに入国する時は、空港やフェリー乗り場で観光ビザを購入する必要がある。

もっとも、この場合は、実質的に言うと、ビザというよりは観光税とか、空港税に近い性質の部分がある。

しかしロシアの場合は、それと全く性質が異なり、まるで入国拒否をしたいのではないかというほどの態度。

観光業が世界的に重要な産業になった21世紀のこの世界情勢の中で、あまりにも目に余る。

わざわざそんな思いまでして鉄道が平気で何時間も遅れるような国に行き、決して安くない物価水準のもと現地にお金を落とすのも馬鹿馬鹿しい。

それであれば、もっと観光に力を入れていて、観光客が快適に滞在できるように工夫している国にお金を落とす方がいいということで、モスクワは単なるトランジットの場として通り過ぎることにした。

ちなみに、ビザなしで今回寄っているので、特に事前の手続きは必要なかった反面、空港から一歩たりとも出ることはできない。



モスクワ到着に3時間の遅れ

バンコクを離陸するのが3時間ほど遅れたため、ソフィア行きの便に乗れない可能性も出てきて、その場合は一泊ホテルに泊まるという可能性もある。

しかしながら、市内に出ることはできないし、空港内に直結するホテルがあるのかどうかもわからず、場合によっては飛行機の便の遅れのせいで、空港泊をしなければいけない可能性すら出てきた。

結果的にはソフィア行きの便も遅れたので、乗り継ぎは大丈夫だったが、モスクワは特に印象も何もなく、ただ単に空港を通り過ぎるだけだった。

今回乗った飛行機はロシア系の航空会社、エアロフロートだったが、そこのフライトアテンダントやグランドアテンダントは、驚くほど愛想がない。

インド系のマレーシア人に通じる接客能力のなさとか、人を不快にさせる態度とか、はっきり言えば機械に置き換えられるものであれば、置き換えてもらった方が心地よく旅ができる印象だった。

飛行機の遅延で乗客に迷惑をかけて、3時間以上も便が遅れながら、誰ひとりとして申し訳なさそうな感情は片鱗すら見せず、「お前らがどうなろうが知ったことではない」という態度を全面に押し出す国民性は、世界でもなかなか珍しいレベル。


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