海外移住に向いている人・向いていない人の分かりやすい特徴

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バンコク
海外移住に向いているかどうかは、
性格や本人の資質に基づく部分もあるが、
環境を整えているかどうかとか、
どのようなあり方で暮らしているかでも左右される。

意識しておくだけでストレスや周囲との摩擦を
ある程度までは減らすことができるので、
実践者の立場として向き不向きを左右する条件について
語ってみることにした。

意外なのは、
外国人に物怖じしないコミュニケーション能力があって
社交的な性格な人が適性があるとは限らないこと。

逆におとなしくて引っ込み思案な人が
淡々と海外生活を長期で営んでいたりもする。

私も移住前に持っていた
海外に向いている人のイメージは一新された。

それだけイメージと現実は違うものなので、
ご参考にしていただければと。



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よそ者としての自覚

バンコクのタイマッサージ店
日本を離れて暮らすとなれば、
その国の人から見ると外国人ということになる。

こちらが思っている常識が
相手にも共有してもらえるとは限らない。

そして、こちらがよそ者として住んでいる以上、
原則として譲歩すべきなのはこちらということになる。


あくまでも他者の社会に勝手に入っていっているだけなので、
相手としては自分たちのルールを変えてまで
外国人に合わせる理由がない。

これが分かっていないと、
自分のルールを押し付ける面倒くさい人になる。

「日本ならこんな適当な接客はしない」

「時間に遅れてきて平気なんて信じられない」

海外に移住して暮らしていると、
そんな思いを抱くのは心情として理解できる。

フィリピンのスーパーの信じられないほどだらだらしたレジ打ちで
長蛇の列が常態化しているのを見ると、
いったい何なんだろうと思う。

マレーシアで暮らしていた頃、
なぜ彼らの接客態度はあんなに悪いのだろうと
不思議で仕方なかった。


しかし、そこに不満はあったとしても、
文句をつけても仕方ない。

嫌なら出ていけばいいだけなのだから。

少なくとも現地の人にとっては。


元々よそ者という意識を持って暮らしていけば、
現地の状況への不満も多少は和らぐ。

当事者意識を変に持つと、
こちらは当事者のつもりで関わっているのに
現地の人からは「外国人が勝手なことを言ってくる」という
すれ違いの原因になる。

お互いにとって不幸なことだろう。


海外移住に向いている人は、
どこかでよそ者としての自覚を持っているように思う。

それは現地の習慣の尊重にもつながるし、
その国の人と関係を築こうと思ったら
相手にある程度合わせることでもある。

時間感覚が国によって違うのも当然のことで、
彼らにきっちり指定通りに動いてもらうのが当たり前と思ったら
待ち合わせをすること自体をやめた方がいい。

そんな国も少なからずある。



長期的に好きでいられる国を見つけられるか

バンコク・スクンビット
旅行でテンションが上がる人は多いし、
素晴らしい思い出に酔いしれるのも旅の楽しみ方。

しかし、たった数日の旅行なら楽しくても、
移住して何年も暮らすとなれば事情が変わってくる。

バカンス気分なら楽しめても、
長期の生活となると粗が見えてくることも。

これがロングステイの怖いところ。


私の初めての海外移住先はマレーシアだった。

そして滞在期間が長くなっていくにしたがい、
マレーシアの悪い部分が見えてきた。

インド系住人を中心としたマナーの悪さや接客のひどさ、
契約どおりに動かないのがなかば当然になっている国民性、
中途半端な物価の割に低い服や靴のクオリティー。

元々が1年〜2年のロングステイの感覚で来ていたが、
ここに永住するのは向いていないと感じた。

マレーシアでリタイアメントビザを取ったこともあり、
クアラルンプールやペナン、マラッカ等を周って
次に住みたい街があるかも確認した。

結果、見つからなかった。


この時、私はマレーシアを捨てることにした。

長期的には住み続けたくないから。

そして、この時にはより居心地のいい国を
いくつも見つけていたから。

1つの国に執着する必要はないし、
ステップアップしていくことに何の問題もない。


そこで、次に移住したのはフィリピン。

マレーシアよりも快適な暮らしを送ることができた。

マニラのマカティ市とセブ島のセブシティで暮らしたが、
フィリピンでは永住権を取得した。

今後もまた住むことがあるだろう。

マレーシアに比べ、私にはずっと向いているように感じる。


ただ、もっと色々な国に住みたい思いもあり、
次は台湾への移住計画が持ち上がっている。

おそらく2ヶ月後には実現するだろう。


私の場合は1つの国にとどまらず、
転々とするという選択肢を持って暮らしている。

しかし、仕事の関係で特定の街に腰を据えて
暮らさなければいけない人が多いはず。

そうなると、長く住みやすい国かどうかが重要。

ただ、これは事前に少し下見をしたぐらいでは
なかなか分かりづらいのも事実。

同じ場所にい続けられるかどうかも
本人の性格次第という部分が少なからずある。



海外へのムダなこだわり

バンコクの屋台
どうも語学留学と混同されているのか、
一部の人には
「海外まで行って日本人同士で固まるのはおかしい」
という偏見があるらしい。

主に移住を経験していない人から。


語学留学で言えば、
本来の目的が語学の習得にあるわけだから
外国人と関わった方がいいのは理解できる。

それなりに高い費用を支払って留学しているのだから、
普段の生活と変わらない日々を過ごすことが
もったいないというのは事実だろう。


しかし、同じ海外で過ごすにしても、
移住となれば人によって目的は様々。

仕事で海外に赴任しているのであれば、
目的は仕事で成果を上げることだけかもしれない。

そうなれば、おのずと仕事に必要な人脈が重要になり、
仕事の内容によっては日本人ばかりと関わることもあるだろう。

目的が達成されるのであれば、
別に海外らしさを満喫する必要もない。


現地の人と積極的に関わりたければ関わればいいし、
そうでもなければ、ほどほどにしたらいい。

別に移住したからと言って
現地に溶け込まなければいけないわけではない。

そもそも日本人が溶け込みようのない国もある。


食事にしても、
「せっかく海外に来たのだから、その土地のものを食べないと」
といった余計なこだわりを持たずに、
和食も普通に食べたらいいし、
ストレスのないようにしたらいい。

基本的に移住したら長く生活するわけだし、
6泊7日の旅行とは違う。

長期の無理は続かないし、
余計なこだわりや思い込みにしばられない人の方が
海外生活に向いている。



息を抜ける場所があるか

ホイアンのバー
住んでいる街の中で、ほっとできる場所があるかどうかは
ストレスを溜め込まないために大切なこと。

特に海外だとこの傾向が強い。

マレーシア時代はローカル色の強い店の雰囲気に疲れたら、
欧米風のバーでしばらく時間を過ごすことにしていた。

ちなみに、マレーシアのカフェだと
中国版の演歌のような音楽がかかっていたりもするので、
個人的には居心地がいいとは言えないこともしばしばだった。


こうした日常的な息抜きの場の他に、
たまに美味しい和食を食べに行ける街が近くにあるのもいい。

たとえば、バンコク。

マレーシアにも和食レストランはあるが、
レベルも選択肢の豊富さもバンコクの方がずっと上。

そのため、時々バンコクに遊びに行っていた。


これがマニラに住むようになってからは、
マニラもリトルトーキョーを中心に和食のレベルは高いので、
わざわざバンコクに行くことはなかった。

こうした日本人移住者が歴史的にも多く住み、
日本人の居住に向いている街に暮らすのもありだし、
そうでないなら時々足を運ぶのもいい。

そこでガス抜きをしておけば、
わざわざ遠くの日本まで一時帰国をするよりも
ずっと手軽に済ませられる。

海外移住は長期戦なのだから、
必死に頑張っても続かない。

適当に息を抜ける人が
異国の地で暮らすのに向いていると言えるだろう。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

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