他の国のマッサージと比べても、
フィリピンのマッサージは知人や友人に勧めやすい。
実際に現地に住んでいるため、
私自身もよく身体をほぐしてもらいに行くが、
以前に住んでいたマレーシアではトラブルにあった友人もいたり、
タイやベトナムにはリスクがあったりもする。
その点、マカティ(マニラの商業エリア)やセブに住むようになってから
そのような問題が起こったことはない。
アジア最安値のコスト
東南アジアの周辺諸国と比べても、
フィリピンのマッサージ代の安さは目立つ。
まず、マニラのマカティやグローバルシティの場合。
これらのエリアは、首都マニラでも一等地となり、
他のエリアよりは費用面で高めに設定されている。
大体1時間300ペソから400ペソで、
日本円で700円から1000円程度。
マニラでも他のエリアに行くと、さらに下がる。
セブに引っ越してからはさらに安くなり、
1時間のタイ古式マッサージで150ペソから。
日本円で400円ほど。
経営していけるのか心配になるレベルだが、
この程度の価格でいくつもの店が営業しているのを見ると
やっていける価格設定なのだろう。
バンコクの場合、1時間300バーツ(900円程度)が標準的だし、
マレーシアなら50リンギット(1700円程度)から。
こうしてみると、
フィリピンの費用は東南アジアでも特に安いと言える。
特にマレーシアに比べると人件費が安く、
マッサージのような人件費の占める割合が高い業種だと
フィリピンの優位性が目立つ。
店舗のレベルも様々で、
上記の金額は外国人でも入れるレベルの大衆店。
もちろん高級スパやエステもあり、
こちらは周辺国と比較して特に安くはない。
というのも、付加価値の高いサービスは
新興国でも経済の発展度に関係なく
ほとんど同レベルの価格で提供されていることが多い。
街中にある中でもそれなりにきれいな店、
たとえばマニラならThe SPA、ISLANDS SPA、ウェンシャSPA等なら
800ペソから1800ペソ程度が目安になってくる。
また、ホテルのスパでラグジュアリーな気分を味わいたい場合、
マニラのペニンシュラホテルのスパだと7,500円程度から。
セブのシャングリラホテルなら
フットリフレクソロジーで7,000円程度、
本格的な全身マッサージだと12,000程度から。
このように店によって幅が大きいので、
軽い気持ちで疲れを取りたいときから、
優雅な気分に浸りたいときまで
TPOによって使い分けることが可能になっている。
マッサージが安全という意外なメリット
国によっては、マッサージを受けるのには危険が伴う。
たとえば、マレーシアの場合。
私もフィリピンに来るまで2年住んでいた国だが、
この国では時々施術後に身体に不調を訴える人がいた。
ある日、移住仲間の悟空からスカイプチャットで連絡が入り、
左肩が腫れてしまったということだった。
同じ店に私も訪れたことがあったため、
その時の様子や身体の異変等について確認された。
幸い、私が訪れた時は同行者も含めて何もなかったが、
悟空は野球のボールを半分にしたぐらいに腫れてしまったらしい。
たしかにマレーシアのマッサージ師には
技術がないのに力任せにぐいぐい押してきたり、
無理に引っ張ってきたりする傾向が一部に見られる。
その犠牲者となったのが悟空だった。
店員が引き起こすトラブルも
海外のマッサージのもう1つの危険としては、技術的な問題というよりも、
店や従業員がトラブルを引き起こしてくる場合。
分かりやすいのはベトナムで、
ハノイやホーチミンでは悪い噂が次々に出てくる。
マッサージ代と同額程度の不当な金額のチップを要求してきたり、
それを断ると怒鳴りつけてきたりといった声も。
特に女性が店を訪れる時には、
深刻な危険になるだろう。
これはもはや技術がどうといったことよりも、
店の方針や従業員教育、個人のモラルの問題。
ただし、海外ではこういった被害も少なくないし、
色々な国を訪れていればマッサージに限らず、
多かれ少なかれ遭遇する出来事でもある。
フィリピンのマッサージの場合、
こうしたトラブルに遭ったことがないし、
話に聞いたこともない。
元々ホスピタリティが高く、
接客向けの性格をしているということもあるのだろう。
逆に事務能力が低い国民性ではあるが、
マッサージに関してはそのあたりが特に関係してこないのも幸い。
結果として、
安心して施術を受けられる国になっている。
多彩な種類から選べる
痛いのは嫌だとか、
オイルは服に付きそうなので避けたいとか、
ゴリゴリやってもらわないと身体がほぐれた気がしないとか、
マッサージを受ける際には様々な要望があるもの。
フィリピンの場合、
高級店以外でもマッサージの種類が豊富な傾向にあり、
こういった要望が満たされやすい。
特に多く見られるのは、
タイ古式、指圧、スウェディッシュ、オイル、
アロマ、フットマッサージといったところ。
他にも店によってはホットストーン、カップリング(吸玉)、
整体、首や肩と頭のみ等のメニューがある。
痛みへの配慮は国によって大きく姿勢が違う
他の国と違うのは、フィリピンでは施術のスタート時に
希望の強さを尋ねられることが多い。
ソフト、ミディアム、ストロングで通じるので、
英語が苦手でも安心。
また、痛い時には日本語でもいいので
痛そうな声を出せば調整してくれる。
これが国によっては対応が異なり、
タイは日本で言うところの「痛気持ちいい」の幅が広いのか、
痛さをアピールしても容赦がない。
これは気が利かないというよりも、
文化的な違いだと思われる。
タイ人にとっては、
マッサージである程度の痛みがあっても、
それもサービスのうちと考えているらしい。
マレーシアも痛がったぐらいでは
いまいち調整しない店が多い。
クアラルンプールのブキビンタン近くにある観光客向けの店は、
それでも比較的柔軟に対応してくれる。
しかし、ジョホールバルやペナンのような地方に行くと、
マイペースな強さで我が道を行くマッサージ師が多い印象。
顧客のニーズで強さを変える柔軟性は
フィリピンの強みの1つだろう。
ということで、
痛いのが苦手な人でも気持ちよくなれるし、
逆にグイグイ力を込めてほしい人のニーズも満たせる。
なお、あまり痛くないのがいい場合には、
タイ古式を避けて指圧やスウェディッシュマッサージを選ぶと
より痛みを避けることができる。
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