ポーランドへの移住の可能性について現地で考えてみた

クラクフの聖マリア聖堂
これから先、ポーランドへの移住があるかないか、
他にもロングステイ等で一時的に暮らすことも視野に入れて
ひとまずクラクフに行ってみた。

その後、ワルシャワ、ウッチ、ヴロツワフも訪れてきた。

本格的に住むかどうかは別として、
東欧には様々な活用法がありそうなので、
期待値も随分あがった状態での訪問。



以前にブダペストに数時間だけ行ったのを除けば、
東欧は今回が初となる。

ブダペストは単純な観光旅行だったので、
今回のように移住先やロングステイ先としての視点で見るのは初めて。


私自身はすでに特定の国に拠点を持たない非定住生活をしているため、
ポーランドが気に入れば数ヶ月暮らすことも可能。

今回に関しては、すでにロンドンを起点にアイルランドやポルトガル、
スペインを周っているためビザなし滞在の期限もあるし、
この後スロバキアやチェコ、ドイツ行きも予定しているが、
感触さえよければ数カ月後には再びやって来る可能性も。



マドリッドからポーランドのクラクフへ飛び、
バスに1時間ほど乗って市内へ。



空港のATMでお金を引き出そうとしたところ、
金額の選択肢の下限が800ズウォティ。

約25,000円。

東欧は物価が安いと聞いていたが、
そうではないのか?


滞在期限も決めていなかったし、
基本的にヨーロッパはクレジットカードで決済できるため、
7000円ほどおろすだけにしておいた。

ATMが提案する金額以外に、
自分でも任意に金額を決められるので。

この段階ではポーランドに何の印象もなかったし、
気に入らなければ数日でスロバキアに行こうと思っていた。

別に移住先として特別有力なわけではなかったし、
ズウォティという独自通貨を持ちすぎても使い道がない。

ひとまず少なめにしておいた。


東南アジア並みのポーランドの物価

市内までのバスは4ズウォティ。

130円ほど。

これは物価が安いのでは?

そんなことを思いながら市内に出てレストランに入っても、
安い店では500円程度からとなっている。



スーパーに入っても、
東南アジアの新興国クラスの物価。

なぜATMの金額だけ大きくなっているのか分からない。

この物価で25,000円を使いきるまでには、
かなりの日数がかかるような・・・。



とにかくクラクフの旧市街の北側、
中央駅近くのandel’s by Vienna Houseというホテルで
ポーランドでの仮の暮らしが始まった。

旅行といえば旅行である反面、
非定住生活の一部でもあるので観光ばかりしているわけではなく、
この時期は新しい企画を始めたのもあって
基本的にホテルで仕事をしていることが多かった。

そのため、もしポーランドに移住したら
こんなサイクルで毎日を過ごすだろうというビジョンに
かなり近い形に。


朝はちょっと散歩をして、午前中はホテルで仕事。

ランチとディナーで外に出るので、
その前後に街歩きを。

そんな感じで毎日を過ごしていた。


住環境が優れた国


率直な感想としては、
ポーランドは移住先として魅力的な国だと感じた。

クラクフは観光地であることもあり、
外国人向けにレストランのメニュー等も表記されている。

そのため、食べるものにも困らない。


同じく外国人観光客が多い街でも、
マドリッドのように英語の案内もろくにない街もあるが、
そうした街とは暮らしやすさが違う。

ポーランドの人は比較的親切な印象があるし、
クラクフの旧市街は歩いていて飽きない。

今回は半月の滞在となったが、
それだけの期間毎日歩いても飽きが来なかった。

これは意外に重要なポイントで、
多くの街は5日もいれば飽きる。

その点、クラクフは良かった。

華やかさや豪華さはそれほどないものの、
飽きの来ない魅力がある。



食べ物も美味しいし、
肉料理を頼んでも野菜の付け合せが出てくるので、
健康的な食生活を送れた。

ロングステイの間は外食ばかりになるので、
食生活が乱れるのか、ポーランドのように健康的なのかは
実は重要なポイント。

その点でもとても助かった。



今回のヨーロッパ訪問の中でも、
ポーランドは移住先として特に価値の高い国という結論に。

今後の滞在先、ロングステイ先としての候補が1つ増えた。

これまではアジアを拠点にしてきたが、
東欧にも1つ候補地ができたのは大きい。

これで春や秋の気候のいい時期に訪れるとか、
逆にアジアの気候の悪い時期にクラクフに来るとか、
そういった選択肢も出てくる。

より広く世界を活用していく上で、
今回の視察は大きな意味を持つ。

このまま住み着いてもいいぐらいに居心地が良かったし、
そこまで気に入る街はさすがに珍しい。


ワルシャワ等3都市巡り


クラクフを訪れた翌年、
恒例のヨーロッパ3ヶ月の旅の中でも期待していたのが、
ポーランドの3都市だった。

首都ワルシャワ、人口で国内2番手のウッチ、古都ヴロツワフ。


これらの街は最初から移住を視野に入れながら
見ていくことにした。


ブロツワフ

最初に訪れたのはブロツワフ。

ブロツワフの中央市場広場

こちらはヨーロッパの中堅都市にありがちな構造で、
広場(中央市場広場)を中心にした街づくりが行われている。

北側には川も流れ、
川沿いは情緒あふれる観光スポットとなっている。

生活環境としても悪くない。

本命のワルシャワの前に、それなりに面白い選択肢を見つけられたが、
レストランの数はあまり多くなさそうだし、
もしブロツワフに移住するなら、
街の中心部から離れると厳しいかもしれない。

川のある北側が理想だが、
そううまく住居が見つかるとも限らない。

暮らしやすい場所はかなり限定されそうな印象。


ウッチ

続いてはウッチ。

ウッチのPiotrkowska Street

こちらは広場中心ではなく、
Piotrkowska Streetがメインストリートになっており、
そこが街の中心部になっている。

また、街の北の方にはManufakturaという
歴史的な工場を改築したモールがある。


私が当初予約したホテルは
Piotrkowska Streetよりもずいぶん南にあった。

というのも、この街の中心部がどこか地図だけでは分からず、
適当に予約だけ済ませていたため。

残念なことに、
こちらの地域はあまり安全には見えなかった。

目つきのあやしい男が焦点の定まらない目で話しかけたり、
街並みもやや荒んだ印象。

ポーランドの経済力を考えれば、
ウッチの中でもPiotrkowska Streetが特殊で、
この南側のエリアの方が素に近いのだろう。

とは言え、このあたりに移住して住もうとは思えなかった。


ワルシャワ

最後に訪れたのはワルシャワ。

ワルシャワ

首都であり、ポーランド最大の街。

この国で唯一メトロが走っている街でもあり、
その意味では外国人でも移動しやすい。


移住先として見た場合、ワルシャワはどうか?

個人的にはウッチはもちろん、ヴロツワフよりも可能性を感じた。

やはり利便性という点で考えると、
多くの外国人観光客も集まってくる街というのは
何かと助かる。

食事をするところも多いし、
市内移動も簡単にできる。

外国人が住む場所の選択肢も広いし、
アジア人でもそこまで目立たない。


ポーランドに移住するなら、
ワルシャワかクラクフが有力な選択肢になるだろう。

こちらで仕事を探したりする必要はないので、
その点は気楽。

わざわざ賃金の安い国で雇われても、
当然ながら安月給で働かざるをえないし、
しかも慣れない環境での挑戦になる。

私の場合は自分の仕事をどこにいても続けられるため、
ポーランドに住むようになっても仕事は変わらない。

あとは住む場所と、ビザの問題だけ。

住環境について、興味深い国を見つけることができた。


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