海外移住を繰り返すためのシンプルミニマムの流儀

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これまでは日本以外の4つの国で暮らしてきた。

今後も住む国を変えるためにフットワークを軽く保っておくため、
私が意識しているのは主に2つのポイント。

1つ目は物をデータに変えること、
2つ目は所有権から利用権へ移行すること。


1つ目の物をデータに変えるというのは、
分かりやすいところでは本を電子書籍にすること。

本は重いし、10冊もあればかさばる。

これを移住の時に持っていくのはつらい。


まして何十冊、何百冊となれば・・・。


そこで、私は1冊も紙の本は持たずに、
すべて電子書籍にしている。

電子書籍化していない本を買う時でも、
日本のamazonで購入した本を直接自炊業者に送り、
PDFファイルに変換して納品してもらう。

これでスペースも取らず、持ち運ぶのに苦労しないデータに
本を変えることができる。


個人的には本は紙で読みたいタイプだったが、
慣れればどちらでもよくなった。

何より、圧倒的な身軽さのメリットのほうが魅力的に感じる。



他にもクレジットカードやキャッシュカードは
現金をデータ化したもの。


さらに言えば、
ブログは集客をしたり広告収入を得られるので、
ネット世界に土地を持っているのに近い。

しかも固定資産税のかからない土地ということになる。


メルマガは多くの人にアクセスできるが、
これは営業マンをデータ化しているようなもの。

人を雇えば様々な責任やリスクが生じるが、
データ化してしまえばそれもなくなる。


ブログやメルマガもまた、
ある意味で土地や営業マンをデータ化したものと言える。


2つ目の所有権から利用権への移行というのは、
物を持たずに、お金を払ってその都度使わせてもらうということ。

家を持たずにコンドミニアムを借りるとか、
自分の庭ではなく庭園や植物園、公園を見るとか、
美術品を所有せずに美術館に行くとか。


庭なんて所有したら手入れも大変になって、
下手したら長期で家を空けることすらできなくなってしまう。

しかし、数百円を払えば世界有数の植物園に入れるし、
圧倒的なスケールのものを見ることができる。


ジャカルタ郊外にあるボゴール植物園や
ロンドンのキュー植物園が個人的に好きだが、
どう考えても個人の庭で再現できるレベルではない。



美術品にしても同じことで、
ヨーロッパにちょっと旅行に行っていくつかの美術館を回れば
総額数百億から数千億円分の絵画や彫刻を見ることができる。

これを個人ですべて揃えようとしたら、
何回分の人生を送らなくてはいけないことか・・・。



海外で暮らしていると、
部屋に家具・家電が付いている国が多いので、
これも所有しなくて済んでしまう。

持っている物の重さ・大きさの面ではこれが一番影響がある。



あとは車を所有しなくてもタクシーを使うとか、
そういうスタイルにした方がシンプルミニマムに生きられる。



別に自分で所有しなくても、
少しお金を払えば使うことはできる。

その方が身軽に動くことができるわけだし、
物に囚われてフットワークが重くならずに済む。


最終的には自分の脳にすべてを集約したい。

データにしろ、それ以外の体験価値にしろ。


物は失えば、それで終わり。

たとえば自宅が火事にあえば、
財産はいとも簡単に失われてしまう。


しかし、自分に価値が集約されているのなら、
生きている限りどうとでもなる。

一からお金を稼ぐこともできる。

それが理想の姿ではないかと思っている。


ついでに言えば、
会社や肩書ではなく自分自身に人間関係が帰属していれば、
こちらも失うことはない。

会社を辞めたら手のひらを返したように
年賀状やお中元が来なくなったとか、
そういう寂しい話もない。


国境を身軽に越えられることが
リスクヘッジになる時代になっている。

これは物の価格差や投資、税金、医療、介護等、様々な意味で。



安くで物を変える国を知っていれば
海外旅行ついでに買い物をするだけで利益が出せる。


投資の条件が有利な国なら、利回りが改善する。


税率の安い国に住んだり、うまく海外法人等を活用すれば
税負担が軽くなる。


タイなどの医療費が安くて技術の高い国がわかっていれば、
格安で健康診断や治療を受けることもできる。


人件費の安いフィリピンなら日本で介護を受けるお金がない人も
専属の人を付けることだってできる。



他にも様々なメリットを国境を越えることで受けられる。



そのためにも、
自分がいつでも移動できる場所の自由を持つことが必要。

そして、物が邪魔をして動けなくならないように
シンプルミニマムな状態を保つことで
フットワークは軽くなる。


私の場合、日本からマレーシア、マレーシアからフィリピンという
2度の移住の際に荷物を減らすことになった。

手荷物だけで移住するほうが楽だったので、
余計なものをすべて捨て去ったので。



それがきっかけで、一気にシンプルミニマムな暮らしになった。

ちょっと部屋を整理するとか、
そういうレベルではない変化を2度に渡って体験したので。


その変化があった後は、
物を増やすという発想が自然になくなった。

どうやって身の回りをシンプルに保ったまま、
便利に暮らすかという思考になったので。


シンプルミニマムというのは、
「何も持っていなくても、すべてを持っている」
という感覚が究極系だと思う。


身の回りには最低限のものしかない。

しかし、必要な物をいつでも使うことができる。

そんな感覚。



それは物からデータへ、
所有権から利用権への移行であり、
最終的には価値の自分自身への集約によって実現される。


PS.
物を処分する時は少しづつ行うよりも、
一気にやってしまったほうが感覚が変わる。

小さな変化の積み重ねでは根本的な価値観は
そのまま残ってしまうので、
一気に物を捨てても意外に困らないことを体験することが大事。


とは言え、
私も移住する機会がなければ
それに気づくことはなかったのかもしれない。


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