大人の社会科見学として東欧にやってきた

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ブルガリアのソフィアに到着したのが約2ヶ月前。

今回は大人の社会科見学第二弾と称して、東欧数ヶ国を周ってきた。

当初は特にこれといってビジョンがあったわけでもなく、バンコクを発つ際に、出国用の航空券がないとソフィアに出発させてもらえないということだったので、バンコクのスワンナプーム国際空港で急遽ワルシャワからバンコク行きのチケットを取った。

ということで、入国がソフィアで、出国がワルシャワということが決まっているだけで、途中のルートは何でもよかった。

結果としては、ブルガリアからルーマニア、そして ハンガリー、チェコ、ポーランドと移動することになった。

今回の社会科見学のテーマは、去年に続き東欧を深堀りすること、移住先としての価値の継続的な下調べ、そして短期から中期での滞在先としての魅力や活用法を探ること。

ブルガリアは、ソフィアを基点として、プロヴディフとベリコタルノボに行ってきた。

そしてルーマニアは、首都のブカレストからブラショフ、シギショアラ、シビウと移動し、ハンガリーはブダペストと近くにあるドナウベントと呼ばれる一帯へ移動。

そしてチェコは、ブルノとプラハ。

最後になるポーランドは、ブロツワフを筆頭に、ウッチからワルシャワへ移動する予定。

もうすでに2ヶ月が過ぎ、今現在チェコのプラハに入っているが、今日はこれからバスでブロツワフに移動することになっている。



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社会科見学の意味の違い

子供の頃の社会科見学というと、自分とは縁のない工場を見学したり、いまいち何の役に立つかわからなかったが、大人になってからは話が違う。

自分にいかにして関係のあることを学ぶか、自分の世界をいかにして広げていくかに重きを置いている。

今回の東欧の旅が、大人の社会科見学と位置づけられた理由もここにある。

ただ単に観光地を巡り、素敵な旅の思い出を作って元の場所に帰っていくだけではなく、今後の生活をどう組み立てていくかを考えていく上で、参考になる情報を集めている。

例えば、ハンガリーのブダペストにおいては銀行を訪問し、外国人の口座開設の可否や金利についても確認を取ってきた。

住環境として各国を調べていく中で、ブルガリアやルーマニアは候補から外れ、ハンガリー、チェコ、ポーランドの3つは、東欧の中でも価値の高い国として位置づけられることになった。

そして、ブダペストに関して言うと30日以上滞在することになり、居心地や住み心地、活用法についても様々な角度から検討してきた。

何しろ最初はどういったルートで、どの町に何日滞在するかも決めていなかったので、思いのほか居心地のよかったブダペストにダラダラと滞在していたら、いつの間にか30日が過ぎ、それでもまだ離れるのが名残惜しいぐらいだった。

全体で85日ぐらいの滞在となるが、これはシェンゲン協定を意識してのもの。

90日までの滞在であればビザの取得の必要がないということで、この期間にしているが、実を言うと、シェンゲン協定自体が非常に曖昧なもの。

日本人の場合、ヨーロッパのたいていの国と90日までは観光ビザ不要という2国間条約を結んでいるので、そのルール内であれば、シェンゲン協定の滞在日数を越えても、特に問題がないとする見解もある。

とはいえ、シェンゲン協定の規定を守らないと、次に入国する時に、入国審査で問題視される可能性もあるので、涙を飲みながら早々と東欧を立ち去ることになる。

80日ぐらいの旅を短いと感じるか、長いと感じるかは人それぞれだし、価値観によると思うが、10時間以上のロングフライトを経ての旅ということを考えると、できれば一回の滞在で色々な国を見て周りたいし、もっと言えば、1つの町に腰を据えて、じっくりと観察したいという思いもある。

大人の社会科見学なので、別に期限にも限度はないし、私の場合は、旅をしながら仕事もしているので、収入が途絶えるわけでもなく、無期限で続けることができる。

残る問題は、やはりビザということになる。


大人だからこそ自由である必要がある

子供の頃は、基本的に自分で生活の設計をすることができない。

特に、小学生や中学生の場合であれば、法律的にもビジネスをすることもできないし、あくまで親の保護の元で暮らし、そして学校に行くのが規定路線になるため、ライフプランを勝手に立てて、それを実行することは事実上不可能に近い。

逆に大人の場合は、どんな人生設計をするかはその人の自己責任で決まってくるし、何も考えなければ、たいていの場合ろくな道に進むことができない。

そして、思考を自由にするためにも、さらに言えば、知識や経験を増やすためにも、自由であることは重要な要素となる。

私の場合、大人の社会科見学に限らず、様々な国に行ってその国に住んだり、あるいは1ヶ月程度のショートステイをしたりすることによって、確実に自分が住める国や町を増やしてきた。

それによって、ライフスタイルは幅広くなってきたし、仮に日本に問題が起きたとしても、生きていく力が身に付いた。

本当に自由の価値を享受できるのは、子供ではなく大人。

少なくとも今の私は大学生だった頃よりも自由だし、それはある意味で大人として正しい姿だと思っている。

もちろんそれが非常識な生き方であることも、考え方として風変わりであることも理解はしているが、未来への希望がない状態で暮らすことが当然だという認識自体に、そもそも疑問を感じざるを得ない。

大人だからこそ、よく学び、それを実践する機会を作ることができる自由が求められている。

そして、それを実現したことによって次々に新しい世界が開けてくるのは、私自身がこれまで幾度となく体験してきたところ。

フィリピンやマレーシアに下見なしで移住をしたり、永住権を取ったり、無期限で旅に出たりすることを昔から想定していたわけではなく、これらも成り行きでいつの間にか実現できてしまったこと。

そういった生活を選択できる自由を共有する人が増えていけば、それだけ様々な人生のパターンが見えてくるわけで、そうした未来は私自身も切望しているところ。


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