台湾はベストシーズンが短くて難しい

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台湾のベストシーズンは限られているのが実際のところで、気候が良い時期は短い。

基本的に暖かい時期や暑い時期は雨が多くなり、雨を避けると冬になる。

年間を通して台北は東京よりも降水量が多いため、観光で出かけるならこの点はよく考えておいた方がいいだろう。


具体的にベストシーズンといえるのは、10月から4月まで。

ただし、年末年始は最高気温が20度を下回り、最低気温は15度以下の月もある。

日本から来る場合は季節が連動しているので気にならないと思うが、東南アジアをふらふらしながら暮らしている身には、3月の台湾は寒さが厳しかった。

フィリピンやタイのように年間を通して気温が安定しているわけではないため、寒暖の差も激しい。

私が台北の台湾桃園国際空港に到着した日は、最高気温が14度だった。

それから10日ほど滞在していたら、最高気温が25度の日も。

短期間で10度以上も気温が変化してしまった。

旅行の時には持ってくる服を最小限にしたいが、台北では難しい。

下手に手荷物を減らすと、現地で凍えるようなことにもなりかねない。

また、雨の少ない時期がベストシーズンと言っても、台北に半月滞在していれば何度か雨には降られる。

そのため、雨具は必須。私は折りたたみ傘を持参した。


台湾名物のマンゴーかき氷は季節限定で、店によっても違うが3月ぐらいからスタートのことが多い。

当然夏の方が美味しく感じるため、マンゴーかき氷に限ればベストシーズンは夏だろう。

7月から8月が1年でもっとも暑い時期だが、この時期は雨量も多い。

特に8月は台北の降水量が東京の2倍程度になるため、あらかじめ覚悟が必要。

夏休みやお盆休みを利用して台湾に遊びに来て、連日晴天に恵まれるのを期待しているとがっかりする可能性が高い。


なお、航空券の価格動向を見ていると、台湾側のベストシーズンに合わせて上下するというより、日本の旅行需要に連動している。

つまり年末年始やゴールデンウィーク、夏休みシーズンが高く、何もない時期は安い。

特にLCCがキャンペーンを打っているような時期は、国内旅行よりも安くで台北や高雄まで飛べたりするし、そこから台中まで台湾の新幹線を遣えば1時間程度なので、交通の便は整っている。


旅行者目線で見ると、やはり3月から4月が特にベストシーズンだと思っているが、台湾移住を前提に考えるとなかなか厳しい現実に直面する。

1年を通して雨が多く、気候が穏やかな時期も限定的。

何とも言えない感じがある。

台湾はビザなしで90日も滞在できるレアな国だが、その優位性を上手に活用するのはなかなか難しい。

今後住んでみたい場所ではあるが、色々活用法には迷うところも残る。


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