一大決心をしなければ、海外移住なんてできないような気がしていた。
しかし、実際には日本側で若干の手続き(住民票を抜くぐらい)がある程度で、実に簡単だった。
具体的には、市役所に行って海外に転出する旨を告げ、案内されたカウンターへ。
そこで住民票を抜くための手続きをするが、移転先の住所は必要なく、移住先の国名を書くだけだった。
マレーシアに渡航してから部屋探しをする予定だったので、これは助かった。
その後、住民税の手続きのために別のカウンターへ行くように指示された。
住民税の場合、所得税と違って日本を出たら支払い義務がなくなるわけではなく、海外に移住しても年が変わるまでは納税義務がある。
たとえば、1月に海外に移住した場合、その年の12月まで住民税を支払うことになるため、負担は重い。
逆に12月に移住すれば、その月の末日までで支払いが終了する。
住民票を住民税の手続きを終え、海外移住の一般的な準備は整った。
私の場合、それに加えて税務署での手続きもあったが、こちらは事業を行っている場合のみ。
移住先での手続き
移住先となるマレーシアではどんな手続を行ったのか?実は、特に何もしていない。
ビザを持っているわけでもないし、役所に届出が必要なわけでもない。
形の上では、旅行者とまったく変わらない形で海外移住が住んでしまった。
こんな立場で部屋が借りられるのか疑問だったが、現地で不動産業者と会った3時間後には契約書を前にして内容を確認していたし、水道や電気、インターネット等は向こうで準備してくれるので、こちらで手続きをする必要もない。
要するに、借りる部屋を見つけるだけで移住先のマレーシアでの手続きは終了してしまった。
不動産の契約の時だけは英語が必要だったが、そこは知人に立ち会ってもらったので、事実上、まったく英語が話せなかったとしても大丈夫だったことになる。
海外移住は簡単だということが理解できるまで、数日かかった。
というのも、さすがにすぐに入居はできず、部屋のクリーニングや電気等の準備が必要だったため。
実際にキレイに掃除された部屋に入った時、何の障害もなく海外移住が完了してしまったことを実感した。
日本に住んでいた頃には考えられなかった、プール付きの2LDKの部屋。
ベランダからの風景はさえぎるものがないため、はるか向こうまで見渡すことができた。
手続きの不備が後日発覚
マレーシアに移住したことによって、マレーシア政府に何か届け出をする必要はない。しかし、日本大使館に対して、在留届を出す必要があった。
この在留届を見落としていたことが、マレーシアでMM2Hというビザを取得する手続きを始める時に気がついた。
というのも、大使館経由で警察証明を取り寄せたため、その時に確認されて在留届を出していなかったことを知った。
とは言え、その場で在留届を出して一件落着で、特に罰則を科せられたり、不利益な取扱をされたわけでもない。
その点は幸いだった。
在留届は3ヶ月以上滞在する場合に届け出る必要があるので、移住の際には提出しておく必要がある。
現在では、在留届電子届出システム(ORRnet)を使えばオンライン上で手続きができるので、移住したら早めに済ませておくと安心。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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