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シンガポールの永住権の種類と申請法、メリット・デメリットについて



シンガポールの永住権(PR)には
複数の種類があるため、
今回はそれぞれの種類の特徴や取得条件、
メリットやデメリット、難易度について。

当然ながら、どの種類の永住権を申請するかによって
いくらかかるのかも違えば、
条件も変わってくる。

また、何度も申請しているのに、
そのたびにリジェクト(却下)の結果に終わっているという話も。

このあたりについて、
実際のところに迫っていこうと思う。


なお、一般に永住権と言われているものの、
すべての永住権に期限がないわけではない。

このあたりは他国のビザでも時々ある話で、
たとえばフィリピンのSRRVは永住権と言われることがしばしばあるが、
実態としてはリタイアメントビザ。

なにしろ、SRRVが
Special Resident Retirees Visa‎の略なので。

こういった細かい表現については問題にせず、
一般にシンガポールの永住権と言われているものについて
以下ではふれていく。



永住権の種類

永住権と呼ばれるPR(Permanent Residence)は

・シンガポール人と結婚している

・就労許可を取得後、条件を満たした場合

・投資家プログラムである
 GIP (Global Investor Programme)に参加

・シンガポール国籍保有者の子供または両親

のどれかに該当している場合に申請できる。


配偶者がシンガポール人の場合、
その配偶者の信用力も審査には影響してくる。

これは結婚詐欺によるPR取得を防ぐため。

シンガポール側としては永住権を乱発したいわけではなく、
不適切な人物は厳しく却下する方針を示している。


就労許可を持っている場合には、
年収や学歴も関わってくるが、
一方でシンガポールにとって
有益な技能があるかどうかも重視されるため、
職種によって有利・不利が変わってくる。

職業に貴賎なしとは言うが、
ビザの発行においては職種は重要な判断材料となっている。


投資家プログラムのGIPの場合、
他のPRのように出入国管理が申請先ではなく、
シンガポール経済開発省が相手となる。

250万シンガポールドル以上を
シンガポールでの新規事業、
または既存の事業の拡大のために投資するか、

同じく250万シンガポールドル以上を
GIPが指定したファンドに投資することが条件。

およそ2億円の投資が条件のため、
こちらは富裕層向けの制度となっている。

他にも3年以上の経営経験や
会社の売上が直近で
年間5,000万シンガポールドル以上であること等、
いくつかの条件が付く。

これだけのお金をシンガポールにもたらすため、
GIPは迅速に手続きが進みそうなものだが、
実際には申請に1年程度かかることが多い。

すぐ近くのタイの場合、
タイランドエリートという
お金でビザを買える制度の場合、
数日で結果が出て
(条件を満たせば原則として却下されない)
その後の手続きに移行するのとは大きな違い。



書類がそろえば取得できる?

シンガポールの永住権は
形式面さえ満たせば取得できるものではなく、
十分な準備をしたつもりでも
リジェクト(却下)に終わることがたびたびある。

それなりに年収が高くても、
こうしたことは起こる。

そのため、実際に申請して結果が出ないと
先の人生設計をしづらいという側面も。

何しろ住む国の見通しが不安定なため、
キャリアプランやライフプランを立てづらい。

シンガポールで暮らすつもりが、
他の国での人生に切り替えなくてはいけなくなる可能性も
否定できないのは精神的にもつらいところ。



シンガポールの永住権を持つメリット

永住権を持つことで
安定して住むことができるのはもちろんだが、
メリットはそれだけではない。

たとえば、HDB(公営団地)の購入が可能になること。

シンガポールの住みづらさの原因と言えば、
住宅費が高騰していること。

その点、HDBは公営団地という性質上、
相対的に安価で購入できる。

シンガポール人の8割は
このHDBに住んでいると言われる。

とは言え、HDBですら価格が高騰し、
シンガポール人の不満が溜まっている事実もあるが、
どちらにしても永住権取得のメリットの一つとして
HDBの購入が可能になることが挙げられる。


また、シンガポールの永住権を持っていれば、
国営の美術館や博物館に
無料で入場できるようになる。

当然ながら、就労ビザで滞在している場合と異なり、
職場に生活の基盤を握られていないという安心感もある。



永住権のデメリット

シンガポールの永住権の場合、
5年毎に更新しなければいけない。

フィリピンの永住権、クオータビザのように
期限の定めがないビザとは違う。

また、隣国マレーシアのリタイアメントビザ、
MM2Hが10年更新なのと比較しても
更新頻度は倍になっている。


また、永住権を取得した場合、
子供(息子のみ)は兵役の対象となる。

市民権取得者だけではないので、
この点は要注意。

毎年最大で40日、
年齢も40歳までと期間も長い。

他国の兵役に子供を従事させたいと思う人は
あまりいないはずなので、
ここは気をつけておきたい。


なお、永住権のデメリットと言えるかはともかく、
選挙権は得られない。

これはシンガポールに限らず、
世界の多くの永住権に共通していること。

通常、選挙権は市民権を取得した場合に
初めて獲得できることが多い。



年金制度(CPF)はメリット?デメリット?

シンガポールにはCPFという年金制度がある。

永住権取得者は、このCPFに加入することになる。

毎月雇われる側が自分で20%を積立、
雇用主が17%を積み立てるが、
CPFを支払う20%の所得の部分は非課税。

さらに、CPFによって得られた利回りも非課税。

これが将来の年金となり、
55歳以降で引き出せるようになる。


ちなみに、日本の年金と違い、
シンガポールの年金制度は自分で積み立てたお金が
自分のために使われる仕組み。

日本のように現役世代の支払った年金が
高齢者に充当される賦課方式とは違う。

そのため、個人年金のイメージに近い。


シンガポールの永住権を取得すると、
CPFへの加入が義務付けられるため、
考えようによってメリットにもデメリットにもなる。

目先の収入が20%減るという意味ではデメリットだし、
雇用主が17%支払ってくれるという意味ではメリット。

もっとも、雇用主側の負担が増えるため、
実際には雇用条件が見直されることもあり、
手放しに実質的な収入が増えるわけではない。



難易度は年々上がる傾向に

シンガポールのビザは永住権に限らず、
年々難易度が上がっているのが現実。

基本的な方針として、
ハイエンド人材を求めている国なので、
収入や学歴、職業、資格、年齢等が重視される。

まさか学歴が住む国を決める上で
重要な評価対象になるとは
学生時代には思っていなかった人も多いはず。

私もそうだった。

しかし、現実にはその段階から
優秀な人材かどうかの判定が始まっているのが
シンガポールにおける現実。

普通の人ではなく、
エリートを求めているという事実は
無視するわけにはいかない。

HDB(公営団地)の価格が上がり、
現地の人が不満に思っているのは上記の通り。

そして、シンガポールは狭い国のため、
中途半端な層の外国人を増やすよりも
国に貢献してくれるハイエンドな人材が期待され、
実際に選抜されている。

逆にシンガポール人がやりたがらない3K労働を担う
ローエンド人材も他国から引き入れているが、
日本人はここに充当されておらず、
おのずとハイエンド人材としての活躍が期待されている。


本当のところを明かすと

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

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