ホーチミンでバーが集まるブイビエン通りが想像以上だった




ホーチミンで最初に宿泊したホテルがファングーラオ通りに面していて、デタム通りを通過してブイビエン通りまですぐ近くという立地だった。

この辺りはホテルの予約サイトであるホテルズドットコムを見ていたら、宿泊場所としてバックパッカーホテルから中級ホテルまでが密集しているエリアとなっていた。

ホーチミンは土地勘がなかったので、ひとまずこの辺りが無難だろうということで当たりをつけて予約をしてみたのだが、ホテルにチェックインして荷物を置いて街に出ると、午後6時半ぐらいになり、すでに日が暮れていた。

最初はファングーラオ通りをぶらぶら歩いてみたのだが、通りの向こうに公園があって、こちら側にはツアー会社やレンタルバイク、マッサージ屋などさまざまな店が並んでいる。

丁度到着したのがまだテト(旧正月)が明けていない時期だったので、空港からファングーラオ通りまでの途中の道筋では閉店しているレストランも多かったのだが、この辺り一帯に関しては通常営業となっている模様。

ひととおりファングーラオ通りをぶらぶらしたら、その後デタム通りを南下すると、クレイジーバッファローという大きな看板が見えてきて、ブイビエン通りが見つかった。

ここは一見して分かるほどネオンが煌めき、欧米人が好きそうなつくりのバーが多数並んでいる。

バンコクのアソックエリアよりも欧米人の比率は高いし、年齢層も若い気がする。

バンコクは多数のリタイアメント層を移住者として抱えているが、ホーチミンはもっと若い世代の旅行者を惹きつけているという印象を持った。

ブイビエン通りで食事をとろうと思っているとマッサージの客引きに声をかけられたり、思いのほかバイクの通りが激しいのと、店や路上駐車のバイクが道の両脇に陣取っていたりするので、どうしてもある程度道の中央側まで行って歩かなければならず、時々危険な思いをしたこともあったが、いわゆるベトナムのカオスな交通事情と言うほどひどくはなかった。

雑多で秩序のない雰囲気ではあるものの、身の危険を感じるような場所などではなく、すりなどは多いようだが、基本的な治安は良さそうな印象。

どの店で食事をとろうかと思いメニューなどを見ていると、不思議なことに気が付いた。

と言うのは、メキシコ料理を最初に見かけたので欧米人が多いためにそのようなメニューを用意しているのかと思ったら、メキシコ料理とイタリアンとベトナム料理というかなり変わったメニューを多くの店が採用している。

しかもよく見ているとメニューの写真から金額まで同じで、まったく同じものを使いまわしている状態。

ということはオーナーが同じなのだろうか。

真相はいまいちわからなかったが、とりあえずドンキーという店に入ってみることにした。

ここもまた先程のメキシカンとイタリアンとベトナム料理のメニューが置かれた店で、道に近い席は主に欧米人でびっしりと埋まっていた。

奥の方はスポーツバーのようになっているのだが、そこにはほとんど人はおらず、大型テレビに向かって座っている人が一人と、中央のバーカウンターに一人が座っているだけで、急に人口密度が低くなる。

オープンテラスが人気というのは多くの国で見られる現象だが、ブイビエン通りに関していうと車やバイクの交通量もそれなりに多く、はっきり言って空気は汚い。

その状態でまでわざわざ道路に面した席に座るというのも馬鹿らしかったし、人がぎゅうぎゅうで息苦しかったので、私は店の真ん中ぐらいに座ることにした。

最初は貝の生春巻きを注文したのだが、どうもそれがないということでエビの生春巻きを勧められたが、ベトナムで生春巻きを食べる機会はまだいろいろとあるだろうということで、ホーチミン最初の夜はシーフードスープとタコスを頼むことにした。

しかしながらこの対応というのもひどいもので、まず貝の生春巻きがないということがわかるまでに10分近くかかり、そしてその後5分ほどしてからオーダーをロストしたという謎の話がきて、生春巻きの代わりにタコスを頼んだということがどうもわからなくなったらしい。

そして再度注文を通して出てくるまでに20分から25分ほど、さらに会計にも5分ほどかかり、なんだかフィリピンのボホール島のようだった。

ボホール島の場合、ビーチのレストランで設備も整っていないし、波打ち際の自然豊かな環境の下で待たされるため、食事に時間がかかっても許される。

もともとリゾート地でゆっくりするためのエリアなので、たとえ食事に1時間半ほどかかったとしても、それはそれで許容される空気感がある。

しかしながらブイビエン通りの場合、単なる雑多な通りで空気も綺麗な場所ではないので、オープンエアーのバーとしては特にのんびりしていることが求められているわけでもなく、普通に街中にある店なのでさっさと出してほしかった。

ちなみにホーチミンではブイビエン通りだけではなく、レストランの接客がいい加減ということは比較的多いように思う。

会計を頼んでも2回にわたって完全に忘れているとか、そういったことを他のレストランでも体験しているので、ベトナム人の気質によるものなのか、それともこの辺り一帯に限ったことなのか、もしくはたまたま運が悪かっただけなのかは今の段階では何とも言えない。

何にしても味は普通という印象だった。

食事を終えてドンキーを後にして、ブイビエン通りをぶらぶらと歩いてみたが、ハッピーアワーの時間を設けていたり、一本ビールを注文するともう一本は無料でついてくるというキャンペーンをやっていたりと、ビール関係のプロモーションに余念のない店が多かった。

またコンビニはサークルKが進出していて、ホテルに帰る前に水を買って帰ることにした。

バンコクですっかり毎日の飲み物として定着した炭酸水がほしかったので、ペリエを購入。

炭酸水に限ってみると、バンコクの6倍ほどの物価ということになり、炭酸水だけは割高な印象だった。



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執筆者、伊田武蔵
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