まずは主要都市を巡るために縦断してみた。
南のホーチミンを起点に、
中部のダナン、フエに滞在し、
最後は北部のハノイへ。
この時はビザ無しでの滞在だったため、
滞在期限ギリギリの15日で出国。
それぞれの街をざっくりと見て、
翌年のロングステイの下見とした。
中部へのロングステイを決定
ベトナム縦断の旅の結果、
ロングステイの舞台は中部と決めた。
具体的には、ダナン・ホイアン・フエの3都市。
では、なぜホーチミンやハノイを外したのか?
まず、気候面で見た場合、
ホーチミンは東南アジアらしい気候。
つまり、常夏で常に暑い。
寒さと無縁なのは生活上のメリットでもあるが
いつ訪れても暑い。
これならバンコクでもクアラルンプールでも変わらず、
ベトナムの強みは活かされない。
一方、北部や中部の場合、
冬は気温が下がり、
たとえばダナンの1月の平均最高気温は25度、
平均最低気温は19度と涼しくなる。
この気候の恩恵を受けるため、
12月から2月にロングステイをすることに決めた。
ハノイも気候面では問題ないが、
しばらく生活するのは雑然としすぎている。
便利な都会ということで言えば、
わざわざハノイを選ぶよりバンコクで良い。
あるいはビザのあるマレーシアであれば、
滞在期限の心配をせずに好きなだけ長居できる。
一方、ダナン等の中部の街は
ハノイやホーチミンほど巨大な街ではなく、
のんびりロングステイをするのに魅力的だった。
というわけで、
香港からダナンへの直行便を使い、
ダナンを起点にしてロングステイをすることに決めた。
3ヶ月の観光ビザの取得
前述の通り、ベトナムにビザ無しで滞在できるのはわずか15日。
これではロングステイが不可能なので、
ビザを取得することにした。
選んだのは3ヶ月の観光ビザで、
マルチプルではなくシングルタイプを選んだ。
マルチプルの場合、
途中でベトナムから出国してもビザの効果が継続し、
再入国が可能。
一方、シングルは期限内であっても
出国した時点でビザの効力が失われる。
今回はベトナムでのロングステイ生活を
ゆっくり満喫するつもりだったので、
シングルタイプにしておいた。
手続きは簡単で、
まずはネット上でビザのサポート会社に連絡。
必要な費用を支払って、
あとは到着時にダナン国際空港で
ビザを取得した。
いわゆるアライバルビザというもの。
一部には賄賂を要求されるという噂もあったが、
少なくとも私はそういった要求もされなかったし、
不自然に長々と待たされることもなく
あっさりビザを受け取れた。
まずはダナンでロングステイ
ダナンは空港から南に行くと、ハン川の手前にダウンタウンがある。
そこからさらに南に行くとミーケビーチがあり、
のどかな雰囲気が流れる。
なにしろ海としては季節外れの時期なので、
観光客でごった返したりすることもなく、
落ち着いた雰囲気を楽しめる。
ダナンはホーチミン・ハノイに次いで
ベトナムでは第三の商業都市だが、
今回はミーケビーチ近くのホテルをいくつか周った。
夕方には砂浜を散歩し、
癒やされる日々だった。
ホテルで自転車を借りて
ハン川やドラゴンブリッジ、チャンティリー橋も見てきたが、
雑然とした交通事情を前にして、
二度とダナンで自転車に乗りたくないと思った。
特に街の中心部へ行くのは、もうごめん。
いつ事故に遭うか分からない状況で、
リアルに命の危機を感じた。
クリスマスをダナンで、新年をホイアンで迎えた
12月にベトナムでのロングステイを始めたので、
まずクリスマスはダナンで迎えた。
と言っても、
レストランで特別メニューが出ていたぐらいで、
ミーケビーチ付近は特にクリスマスらしさはなかった。
あえて言えば、
ビーチでちょっとしたイベントが開かれていた程度。
それから、年末にダナンからホイアンへ移動した。
ホテルでハイヤーを用意してもらい、
約30分の移動。
ホイアンで宿泊するホテルに
車を手配してもらったのだが、
向こうの不手際で車が用意されておらず、
出発が遅れるというハプニングはあったが、
車に乗ってからはあっさり到着した。
そのまま新年を迎えたが、
ベトナムはテトと呼ばれる旧正月がメインの国。
そのため、年末年始は何事もないかのように過ぎていった。
これはホイアンが観光を中心にした街という面もあるだろう。
稼ぎ時なわけなので、
さすがに旧市街の中心部の店はほとんど営業していた。
この後でテトもホイアンで迎えたが、
特設ステージが作られたり、
昼間になると街が急に閑散としたかと思えば、
夜には普段の倍以上の人でごった返したりと
イレギュラーな日々だった。
ホイアンのロングステイは旧市街を中心にし、
時々アンバンビーチへ出向いたりもした。
トゥボン川を眺めながら飲むホイアン名物のモヒートは美味しく、
1年の計画を見直すにはうってつけだった。
名所となっている日本橋も何度も通った。
3都市での生活の中でも、
もっとも長い期間を過ごしたのがホイアンで、
2ヶ月弱をここで過ごした。
ロングステイ最後の街、フエへ
昨年に引き続き、訪れたのがフエ。
フエは料理が美味しい街。
ホイアンからフエには高速バスで移動。
こちらは約3時間の旅で、
ダナンを経由して移動することになった。
バスのチケットを購入したツアー会社がいい加減で、
フエの到着場所を尋ねても正確な返答がなく、
前年の記憶でイメージしていたバスターミナルとは
まったく違う場所でおろされたという問題も。
しかも雨が降っていて、タクシーがまったく捕まらない。
そんなトラブルもあったが、
それ以外はフエでの生活は落ち着いたものだった。
グエン朝王宮を見に行った以外は、
基本的に現地でのんびり生活するだけ。
ホイアンやダナンほど観光名所があるわけでもなく、
ゆっくり滞在するのが趣旨だった。
ホーチミンを経由してベトナム出国
フエにはフバイ国際空港があるので、帰りはそこからホーチミンのタンソンニャット国際空港へ飛び、
トランジットでそのままバンコクへ。
これで3ヶ月のベトナムロングステイは終了した。
またビザを取得すれば同じことができるし、
繰り返しの観光ビザの取得が問題ないことは
あらかじめビザ業者にも確認していた。
では、そうする意思があるか?
残念ながら、1度限りで十分という結論に至った。
たしかに冬のベトナムの気候は快適で、
東南アジア暮らしが続いたこの数年では
毎日涼しいという新鮮さがあった。
しかし、雨が降れば道はぬかるみ、
道路事情の悪さが露呈する。
靴は泥だらけになるし、
運転は荒いので安心して歩けないし、
歩道は看板やバイク等に占拠されているため
車道に出て歩くしかない。
地方都市にも関わらず、
防音意識がないホテルの設計、
そしてベトナム人の国民性として
クラクション等を頻繁に鳴らすので静けさはない。
あれだけ騒がしい環境であれば、
もっと利便性の高い街は東南アジアにもいくつもある。
もちろん、アジアを離れれば選択肢はさらに増える。
こういった住環境を考えると、
わざわざベトナムでのロングステイを
何度も行う理由は見当たらなかった。
一度限りの体験としては面白かったが、
二度、三度と繰り返すものではないというのが結論。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
電子書籍のプレゼントページへ