海外移住に必要な語学力とは


海外移住をするからといって語学力が必ずしも必要かと言うと、
意外にそんなことはない。

たとえば、私はマレーシアに住みながらマレー語を覚えず、
フィリピンに住みながらタガログ語を学ばない。

仮に10年住むとしても同じだろう。

その勉強をすることに興味が持てないし、
片言の英語で十分暮らせてしまうので
その国の言語を修得する必要がない。

語学を学ぶなら英語が各地で役立つので無難だが、
逆に1つの国でしか通用しない言葉が話せても
そこに住み続けない限り無意味なわけだし。

そんなわけで、海外移住をする時にも語学力は重視しなかった。

では英語なら流暢に話せるのかというと、
これもまたそうではないわけで、
ほとんど勉強らしい勉強をしたことがない。

海外移住前に1ヶ月ほど自力で英語を学んだものの、それだけ。

レベル的には中学英語のレベルでも、
意外にどうにかなってしまう。

TOEICで800点台や900点台の記録を叩き出す必要もない。

語学留学でおなじものセブに住んだこともあるが、
結局英会話教室に通ったりすることはなかった。

そして、その状態に油断して上達はしない(笑)。

海外移住すれば語学力は上がると思われがちだが、
期待するほど伸びるものでもなかったりする。

たしかに日本では外国人と話す機会がまったくなかったので、
どの場面で何を言えばいいのかが身についた分、
当初よりは話せるようになった。

ただ、きれいな英語がスラスラ口をつくとか、
そういうレベルになるには訓練が必要。

海外に暮らしているだけでは足りない。

ちなみに、フィリピンやマレーシアはもちろん、
インドネシアやタイ、ラオス等でも
観光関連の職業の人には英語は通じる。

たとえばホテルやレストラン、航空会社など。

コンドミニアムを借りるときも外国人向けの業者を使えば
少なくても英語は通じるわけなので
その国の言葉を覚える必要は必ずしもない。

現地で就労するとか、そういう場合を除けば。

Jリーグに来た外国人選手の中に
いつまでたっても日本語を覚えようとしない選手がいると
批判的に論じられるのを見たことがある。

その選手の気持が理解できるようになった。

日本から出た途端に使えなくなる上、
分からなくても困らない言語を覚えるのは気が重い。

語学研修に来ているわけではないのだし、
そのまま英語や母国語で押し通せばいいと思うのは
ある意味で自然な発想なのかもしれない。

まして通訳が付くのであれば、なおさらだろう。

そして、何よりも海外移住をして生活していく上で重要なのは
語学力よりも本質的なコミュニケーション能力というか、
人間力ではないかと思う。

シチュエーションや相手の表情によって
言おうとしていることを推測する力とか、
必要なことを主張して伝える能力とか。

そうした力を持っている人のほうが伸び伸びと暮らしている印象を
実際にマレーシアやフィリピンで暮らして感じている。


英語の限界


世界中で広く使える言語という意味で、
やはり英語の力はあなどることはできない。

一方で、英語が話せない人の方が世界的には圧倒的に多く、
万能には程遠いことも各国を周ると強く感じる。

日本人の海外移住先として人気のタイは、
残念なことに東南アジアの中でも英語を苦手とする国。

私もバンコクに滞在していると、
あまりにも英語が通じないので
いつの間にか日本語と身振り・手振りで要件を伝えている。

無意識のうちに切り替えているらしい。


一方でフィリピンの場合には
英語で会話が通じる場面が多いため、
タイからフィリピンに戻ると
知らず知らずに英語を使っている。

あまり意識しなくても状況に合わせて
使用する言語を変えているらしい。

場合によってはジェスチャーも交えながら。


英語圏に移住するのでなければ、
こうした対応も時には必要。

いくら発音が良くても、
非ネイティブの相手に聞き取りやすいかどうかとは別。

どうにかして理解してもらうための努力や譲歩も
時には必要になる。

極論として言えば、
語学力が0でも意思疎通ができるのなら
海外生活で困らないことになる。

そうした意味では、
非ネイティブの人と片言の英語で
コミュニケーションを取る経験をある程度積んでおくのは、
世界の色々な場所で暮らしていく力を養う上で
有意義な体験であるように思う。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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