イタリアの治安が悪いという噂を斬る




どうもイタリアは治安が悪いという噂を時々聞くが、
一通り主要都市を見て回った結果としては、
納得できる部分とそうではない部分がある。

私がこれまで訪れたのは、
ミラノ、ベネツィア、ローマ、フィレンツェ、ナポリがメインで、
他にも小さな街だとアッシジ、ピサ、トリエステ、ペルージャがある。

その結果、確かにイタリアには他の国に比べて
多少独特な特徴があることは感じた。


一言で言えば、
うさんくさい人物が近づいてくる頻度の高さ。

単なる偶然では済まされないレベルで寄ってくる。

中にはバスや鉄道を降りるところを見計らい、
親切のように見せかけて荷物を下ろすのを手伝い、
半強制的にチップを要求する手口も。


ちなみに、これに近いことは
ブルガリアの首都、ソフィアでも遭遇した。

長距離鉄道を使ってプロブディフに移動する際、
駅で係員らしいカードを首から下げたおじさんがやってきて、
「どこに行くんだ?」と英語で聞いてきた。

プロブディフだと答えると、
別に道に迷っていたわけでもないのになぜか先導して歩き始め、
車両の中にまで入ってきてチップを要求してきた。

どっかりと向かいの席にまで座ってきたので
面倒になって相手の言い値の半分を払うことにしたが、
本当に職員なのかどうかは不明。

偽物な気もする。


その時に感じたのは、
「ブルガリアってイタリアみたいな手口を使うな」ということ。

どちらかと言えば、
ブルガリアのほうが治安が悪い印象があるが、
経済力を考えれば自然なことではある。

貧しい国の方が金銭目的の犯罪に走る人は増えるだろう。



問題は、こんな手口で近づいてきた人物がいた時、
真っ先に思い浮かぶのがイタリアということ。

特にローマやフィレンツェ、ミラノのような大都市は
あやしい人物が声をかけてくることが多かった。


ペルージャでは、
スーツケースを引きずりながら歩いていたら、
車を横付けした男が「乗れよ」と車内を指差してきたが、
もちろん固辞した。

純粋な善意という可能性も否定はできないが、
近くまで送ってもらえるというメリットと、
犯罪に巻き込まれるリスクでは釣り合いが取れない。

その時のスーツケースは大きなものだったので、
車にのせるならトランクに入れるしかなく、
持ち逃げされるリスクもある。

イタリアにも慣れ始めた頃だったので、
反射的にノーと答えていた。

妙に誘いがしつこかったのを見て、
どうやら善意だけではなさそうだと思い、
いちいち揉めずに去ってくれることだけを願っていた。


女性旅行者であれば、
ナンパ目的の男もいれば、
犯罪目的の男も寄ってくるだろうし、
両方を考えている男もいるので
なおさら大変だと思う。

こうしてイタリアは天地人で言うと
天地には恵まれていても、
人の部分に難を抱えている印象も少なからず残った。


ただし、凶悪犯罪が多いかというと、
特に周辺諸国に比べて危険を感じるわけではなかった。

あくまで軽微な犯罪がメイン。


そして、クロアチアやスロベニアのような
近隣の経済力が強くない国だけではなく、
ドイツ・フランスといった大国も治安が悪化している中、
イタリアがヨーロッパの中で特別に危険とは感じない。

残念なことに、
ヨーロッパの大都市、たとえばフランクフルトやロンドン、
パリ、マドリッド等は軒並み犯罪がそれなりに多く、
日本に比べれば治安が悪い。


世界的に見ても、
もはや先進国と新興国の間に
分かりやすい危険度の違いがあるわけではない。

たとえばイメージの悪いフィリピンでも、
マカティやセブはナポリよりもよほど安全だった。

これは実際に住んでみて肌で感じたところ。


バンコクとミラノを比べても、
大差はないがバンコクの方が
いくらか安心感が強いように感じる。

イタリア以外に目を移しても、
ロンドンよりバンコクの方が安全だろう。



そう考えると、
イタリアの治安が悪いとは一概には言えない。

ただし、安心できる国とは言いがたいし、
ナポリのように街の空気に敏感になった方がいい場所もある。

外国人が通って大丈夫な道かどうかについては、
不慣れな中は疑心暗鬼なぐらいがいいだろう。

薄暗い道や人通りの少ない道、
周辺の建物が荒れている場所を避けるのは基本。


以前にセブで強盗にあった日本人女性の話を聞いたが、
どう見ても外国人が歩くような道ではないところを
夜に女性一人で歩いていたところを襲われたとのこと。

その道は私も知っていたが、
近くには明るくて安全な道がある場所だった。

これはナポリやイタリアの場合も同様で、
安心して歩ける場所を選ぶことは外国人として必須。

治安の悪い街になるほど、
その基準は厳しくしていく必要がある。

たとえば、ベネツィアにいる時よりも
ナポリ滞在中は厳しい目での選択が求められる。



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執筆者、伊田武蔵
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