いつの間にか後悔しない生き方をしていた




後悔しない生き方をして、
「我が人生に一変の悔いなし」と叫んだラオウのように
生きていたいという気持ちがあったわけでもない。


大きな苦痛が避けられるのなら、
それで十分だと思っていた節すらある。

にも関わらず、
30代になってから、いつの間にか充実した日々を送るようになって、
これなら死ぬ時に後悔しないだろうと思うようになった。

10代や20代の時とは大きく生き方が変わってきている。



10代の時はダラダラ生きていただけで、
楽をすることが最優先だった。

とにかく余計な苦労をしたくないし、
これでもかと言わんばかりに労力を惜しんだ。

生きていく最低限しかバイトをしないとか、
そういうレベルで。


動かざること伊田のごとし、
ということわざでもできそうな勢いだった。



20代には人生の暗黒時代を経験した。

パワハラにさらされながらのサラリーマン生活という
二度と経験したくない時期を過ごし、
その後独立してビジネスを軌道に乗せたのがこの時期。

悔やむことばかりではあったが、
今になって思うと充実した30代を迎えるための
基礎工事のような時期だった。



そして、30代になってから海外生活が始まり、
(厳密には30歳になる直前から)
各国を旅するようになった。

後悔しない生き方ができるようになったのは、
こうして各地を周る機会が増えたというのが一因。


そして、もう1つ重要な要素として、
大まかな人生設計を立ててみたことにある。

これは普通の人生設計ではなく、
40歳以降はまともに動き回れないという仮定をした。

つまり、40歳になったら生きていないか、
命はあっても体力的に動けないという前提で
どうやって30代を生きるかを考えた。



これは危機意識を持つためという目的もあったが、
体調が不安定になってきたために、
現実問題としてやりたいことを先延ばしにすると
達成が不確かになったという事情による。

要は30過ぎでこれだけ体調を崩していたら、
40代以降はまともに動けるかわからないので、
まだ体力があるうちに動きまわっておこうという趣旨。


40歳で動けなくなっても後悔しない生き方をしようと決めた。



その結果として、
優先順位の低いことは切り捨てることにした。

惰性でつながっているだけのどうでもいい人間関係とか、
やらなくてもいい仕事とか。


逆に優先順位の高いことはどんどん実践している。

初めての海外移住先のマレーシアから、
フィリピンへの移住も果たした。

フィリピンを終の棲家にするわけでもなく、
今後も居住国を変えていく予定。



仕事もやりたい企画以外はどんどん削った。

結果として収入が伸び悩むかと思った時期もあったが、
むしろ増えていった。

やはり稼げそうなところに参入するよりも、
本気で取り組める分野に特化した方が強い。

改めてコミットメントの強さの違いを感じた。



20代の頃には、
独立してからはぼんやりとしていた生き方だったところがあった。

独立してうまく回り始めてからは、良い意味で先が見えた。

もう人に雇われる立場に戻らないことは見当が付いたし、
ある意味で満足してしまった。


物欲が強いわけでもないし、
別に高価な物を身につけたいわけでもない。

むしろ、今でも各国を転々としやすいように
物を持たない暮らしをしているぐらいなので。



30代になり、
人生の終わりを設定したら自分のやりたいことが見えてきた。

初めは後悔しない生き方をするために
色々と行動していた部分もある。


しかし、今ではその感覚はない。

自由に生きていることで、
結果的に後悔しないようになるだろうと思っている。


後悔しない人生のために頑張るのではなく、
好き勝手にやっていると満足できるという方向に変化した。



行きたい場所に行き、やりたいことをする。

素朴な願いではあるものの、
それがかなうことの楽しさを
30歳になって取り戻すことができた。



後悔しないために無理をしているのではなく、
楽しさを知ったからやめられないという状況に変化したのは、
自分が求めているものが明確になったということなのだろう。

30代が終わるまで約8年。

長いような気もするものの、
色々計画を立ててみると意外に短かったりもする。


様々な体験を積み重ねる生き方をしていけば、
現在では見えていなかった世界も見えるはず。

その時には新たな望みも出てくるのだろう。


そう考えると、人生は決して長くはない。

今のうちに生き尽くさなければ。



ひとまず、
最近は世界一周の旅をスタートした。

すでに航空券の取り間違いがあったり、
ホテルの予約の日付けを誤ったり、
問題が発生している。

こういうことが起こると、
自宅でおとなしくしている方が楽に思えてくる。


しかし、年をとってから後悔するのは何もしないこと。

それはこれまでの人生でも感じてきた。< /div>

だからこそ、問題が起こることを前提にして旅に出た。



すべての出来事が愉快なわけもないし、
詐欺師と思われる男がバンコクで近づいてきたりもしたし、
時にトラブルに見舞われることもある。

それでも、後悔しない生き方をするためには、
行動をしてみるしかない。


本当なら、しっかり情報を網羅してから動き出すのが理想だが、
私は下調べが得意なタイプではない。

そのため、基本的に到着してから
その街や国について調べるのが基本。

観光スポットなんて立ち去る間際になってから
ネットで検索する程度のこともある。


正直、専属の秘書でもいたらいいと思うし、
細かい下調べが得意な同行者がいれば助かる。

とは言え、もはや性格を変えることはできないわけだし、
多少の後悔はあるにしても動くしかない。

準備が整うのを待っていたら、
永遠に動けない気さえするから。


失敗を折り込み済みにして行動したほうが、
人生をトータルで見たほうがいいと信じている。



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執筆者、伊田武蔵
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