ポルトガル(リスボン)の治安はいいのか?事件にも巻き込まれた



リスボンを含めポルトガルの治安は
一般には良いと言われている。

以前に訪れた時の感触としても、
それは間違っていないと感じた。

日本のように完全に安全なわけではないにしても、
それなりに安全な場所であると。



しかし、今回リスボンにやって来て、
危うく事件に巻き込まれかけた。

というより、すでに巻き込まれたと言っていいのかもしれない。



事の顛末を説明すると、
リスボンの西側にあるモンサントという山へ行った後、
来た時と同じ道をたどって駅の方向へ。

山を降りると一本道になっていて、
ほとんど人は通らない。

道の先は電車が下を通っているため、陸橋になっている。



妙に敷地の大きな場所から、
10代終わりぐらいの少年の2人組が出てくるのに遭遇した。

日差しをさえぎるもののない一本道で暑いので足早に歩いていると、
彼らとは距離ができていたようで
声が離れた場所から聞こえていた。

最初は2人でふざけあっているのかと思っていたが、
怒気を含んでいる気がしてふと振り返ってみると
こちらに向かって叫んでいた。

おそらくポルトガル語なのだろう。

何を言っているのかは分からない。

周りに誰もいなくて、
どう見てもこちらを見ながら大声を上げているので、
私に向かって何か罵声を浴びせているらしい。



距離は20メートル以上できていたので、
変に逃げたりすれば追いかけるのを誘発するだけだと思い、
そのまま歩いて行くことに。

相手が追ってきた時のことを想定してみたが、
武器になるような物は手元にない。

カバンにはパスポートとiPhone、財布、各種カード、
各国の通貨が入っていて状況がとても悪い。

パソコンがないのがせめてもの救い。



まずいことになったと思っていたら、
陸橋を降りたところで再び激しく威嚇してきた。

私の方が先に降りる形になるので
上からつばを吐いたり(離れていたので当たりはしなかった)、
陸橋を踏み鳴らしたり、何かを叫んだりしている。

どうも文句があるのは片方だけで、
もう1人はついてきているだけらしい。



陸橋を降りると団地のような場所になった。

人目も出てきたためか、
2人組は陸橋での威嚇を最後に去っていった。



特に面識も関わりもない相手なので、
人種差別的なことなのか、日本人嫌いなのか、
中国人か何かと誤解したのか、
移民排斥のようなことなのか、
大体そんな方向のことなのだろうと思う。

その類の理由でここまで露骨に
怒りをぶつけられたのは初めてだった。

この後、世界を一周する中で、
ナイアガラの滝のカナダ側にて
「チーナ、チーナ」と約7人の大学生ぐらいの集団に
からかわれることはあったが、
悪意の強さということで言えば
このポルトガルの件が突出している。


無事に駅までたどりつくことができたとは言え、
意味もなく身の危険を感じることに。

人種や国籍の壁を感じずにはいられなかった。



この一件をもって、
ポルトガル人が危険であるとか、
リスボンの治安が悪いと言うつもりはない。

たまたま事件に遭遇したというだけの話で、
統計的なデータでもなんでもないので。

まして、この類のトラブルはどの国でも起こること。


世界有数の良好な治安を誇る日本であっても、
別にこのレベルのことは日常的に各地で起こっているはず。

今回は偶然に私が当事者になったということにすぎない。

とは言え、
のんびりと山歩きをしようと思っていた帰り道で、
まさかの威嚇を受けるとは予想しなかった。


完全にリラックスした気分だっただけに、ショックも大きい。


リスボンの中でもモンサントという山は公園になっていて、
自然の中をゆっくり歩ける場所。

そこを降りる時にこんな殺伐とした相手と遭遇したのは
不意打ちを受けた気分だった。


これまでのトータルで見てもリスボンの治安は良いし、
ポルトガルの他の街についても同様の印象は持っているが、
油断は禁物であることを改めて感じることになった。



考えて見ると、
リスボンの前にいたダブリンでも、
目の前で暴行事件が起こる現場に遭遇した。

こちらも治安の良いアイルランドの首都での話で、
別に物騒な場所というわけではない。

そういう場面に出くわす運命でも背負っているのか知らないが、
さすがに自分が巻き込まれるのは勘弁してほしい。


リスボン以外の街の治安

今回はリスボンを起点に、
オビドス、ナザレ、ファティマ、コインブラ、ポルトと
ポルトガルを縦断してきた。

ポルトからはマドリッドに飛び、
そこからは一気に西ヨーロッパから東欧のポーランドへ移動した。

せっかくなので、
リスボン以外の街の様子についても簡単にまとめておく。


まず、オビドスは小さな村で周囲が城壁で囲まれている。

小山の上に位置し、かつては城塞都市だったのだが、
街というよりは村という規模。

ただし、建物がかわいらしく、
多くの観光客がリスボンから日帰りでオビドスを訪れる。

こじんまりとしていて小さな村だし、
殺伐とした地区もない。

何日か泊まってみたが、平和そのものだった。

リスボンから日帰りで訪れるのが一般的だが、
宿泊して朝にオビドスを歩くと
昼間とは打って変わってしんと静まり返っていて、
別の一面を見ることができる。

日程が許すのであれば、
ぜひとも宿泊してみてほしい村。



続いてはナザレ。

こちらは古くからの漁師町で、最近はビーチにもなっている。

滞在が2泊だけだったのと、
土地勘がつかみづらい街だったので全貌は把握できていないが、
中心部は特に物騒な感じはしなかった。

ただし、漁師町は一般に気性が荒いことが多いため、
エリアによっては多少気をつけた方がいいかもしれない。

また、私が訪れたのは真夏のハイシーズンだったが、
シーズンオフは雰囲気が変わる可能性がある。



ファティマは聖母マリアの奇跡が起きたとされる街で、
大規模な広場の中に教会等があるほかは何もない。

ただただ中途半端な人口密度の街が広がる。

広場近くにホテルを取っていたので、
それ以外の場所の様子は詳しくはわからない。

ただし、ファティマで広場以外の場所に泊まる人は
あまりいないのではないかと思う。

その一帯は治安に不安を感じることはなかった。

ポルトガルを縦断する中でも、
突出してホテル代が安い街だった。



コインブラはポルトガルの真ん中近くにあり、
陸上交通の要所になっている。

当初はここから鉄道かバスでマドリッドまで行こうかとも思ったが、
せっかくなのでポルトまで北上することにした。

古くから栄えるコインブラ大学が有名な他、
川沿いの景色も綺麗な街だった。

1人で夜歩きをしても不安を感じない程度に、
治安の良さを感じた。

特に夕暮れ後の丘の上の裏路地は
幻想的な照明で人を魅了する所がある。

川があり、丘があり、風光明媚な古都。



最後にポルト。

こちらはポルトガル北部の街で、
リスボンに続き人口が二番目の都市。

単純な街の規模として、
唯一リスボンに張り合えるレベルの街。

大きな街のため、私が数日の滞在の間で見た限りの話になるが、
特に危険な感じはしなかった。

ポルトガルらしく坂道や丘の多い街で、
その点でもリスボンと雰囲気が似ている。

特にドウロ川付近は、
川の両側に広がる丘と街並みが美しいので、
滞在中に何度も訪れてしまった。




ポルトガル縦断には約1ヶ月を費やしたが、
遭遇したトラブルはリスボンの1件のみ。

それを多いと見るか、少ないと見るかは人それぞれだが、
この国の治安ということで言えば
特に問題を抱えているとは思わない。

この縦断の時は7月から8月にかけてだったが、
問題だったのはむしろ暑さだった。

日中は気温が30度を越えるので、
街歩きにはなかなか厳しい。

また、日差しも強かった。

空の強烈なまでの青さは素晴らしかったが、
以前のように冬の方がポルトガルの価値は高いかもしれない。

何しろ冬でも比較的温暖なので、
ヨーロッパ旅行の中で避寒地として活用するには
ちょうどいい国となる。


なお、今回の縦断の足となったのは、
もっぱらバスだった。

外国人でも特に分かりづらいことはなく、
クロアチアのように極端に態度が悪いこともなければ、
ブルガリアのように英語がまったく通じないこともなく、
旅行者にとっても使いやすいものだった。



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執筆者、伊田武蔵
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