タイの投資家ビザは本当に割高なのか?周辺国と比べると・・・


タイの投資家ビザの取得には、
1,000万バーツ以上の定期預金か、
コンドミニアムの購入が必要となる。

つまり日本円で3,000万円以上を求められることに。

これを持って、費用がかかりすぎと指摘されることもあるが、
そもそもビザの価値が分かっていない人も世の中には多く、
金額だけを見て判断するのは無意味。



そもそも、金額の妥当性以外の論点として、
バンコクやプーケット、チェンマイ等のコンドミニアムが
すでに値上がりしすぎているという事実まで混ざってしまい、
ますます話が見えづらくなっている部分もある。

先にこの点について確認しておくと、
たしかにタイの不動産は高騰しすぎている。

コンドミニアムの販売価格は
妥当なレベルを逸脱しているし、
賃貸利回りも低迷しているのが現状。

バンコクで日本人に人気なトンローやプロンポンを歩いていると、
プールやジムといった定番の施設のほか、
シミュレーターによるゴルフ練習場や
通いのメイドサービス(家事代行)、
スカイトレインの駅までの送迎サービス等、
付加価値を高めて生き残ろうとしている物件が見つかる。

そうまでしないと
入居者を確保できない状態になっている。


明らかに供給過剰なので、
家賃によってローンを支払っていくというのは
これからコンドミニアムを購入しても困難だろう。

売却益を狙う手もあるが、
なにしろ実態として必要な量を越えているほどに
不動産の供給が増えてしまっているため、
物件選びは相当に精査しないと話にならない。

さらに、タイでは非居住外国人が不動産を買っても
銀行ローンを組むことができず、
不動産投資のメリットであるレバレッジがかからない。



こうした事情を考えると、
たしかにコンドミニアムの購入は選択肢から外したい。

タイ不動産が魅力的な時期もあったが、
他のASEAN諸国に先駆けてその時期は終わってしまった。


となると、基本的に定期預金一択ということになる。



隣国マレーシアとの比較


私はマレーシアのMM2Hを4年前に取得した。

これは10年更新のリタイアメントビザでありながら
年齢制限がないという珍しいもの。


取得条件としては
タイの投資家ビザに近いものがあり、
一定額の定期預金を要求される。

50歳未満なら30万リンギット(約1,000万円)、
50歳以上なら15万リンギット。


そもそも50歳以上なのであれば、
タイでは投資家ビザを取らなくても
リタイアメントビザを簡単に取得できる。

私のように30代の場合、
あるいは40代の人が投資家ビザを検討する事が多いと思うが、
そうなるとマレーシアでも1,000万円の定期預金が必要。

タイだとその3倍から3.5倍ぐらいの資金を要求される。



そうなると、
今現在不動産を保有している場合を除けば、
かなり費用面での負担は大きくなる。

ただし、マレーシアと比較すれば格段に住み心地がいいのは、
実際にマレーシアに住んでみて、
そして繰り返しタイを訪れて確信している。

費用が倍程度であれば、
間違いなく適正な範囲だろう。

しかし、3倍となると少々迷いが出てくる。


もっとも、私自身は以前に購入したコンドミニアムがあり、
それとの合算で1,000万バーツを満たす手もある。

が、これにも問題があり、
そのコンドミニアムを売却に出しているので、
いつまでも手元に置いておく気はないということ。


そうなると、
現金を丸々銀行口座に寝かせておくことになる。

ビザのためとはいえ、
完全に死に金にしてしまうのは惜しい部分も。


それなら50万バーツのイージーアクセスを買って、
5年間住める権利を得るのも1つの手。

この50万バーツは返ってこないお金だが、
1,000万バーツの機会損失よりはましな気も。



フィリピンと比べると


もう1つ私が持っているビザとして、
フィリピンの永住権であるクオータービザがある。

こちらは取得において業者の力が大きく、
サポート代も含めて150万円ほどかかった。

この150万円は払いきりで、戻ってこない。

また、それ以外に5万USドルを
一度フィリピンに送金する必要がある。
(手続き終了後は国外に持ち出し可能)


そう考えると、
イージーアクセスと同じぐらいの費用で
永住権が得られることに。

効果の持続期間が5年か一生かは大きい。


もっとも、投資家ビザの場合、
1,000万バーツは定期預金をするだけで
最終的には返ってくるお金。

そのため、
単純に150万円と比較して大小を決めても意味がない。



とは言え、周辺諸国と比べても
やはり1,000万バーツは決して安くはないだろう。

とは言え、
バンコクやプーケットの住環境を考えれば、
東南アジア各国よりも高めに設定されていても、
特に不当とは感じない。

シンガポールのように億単位ではないだけ、
良心的だと考えることもできるだろう。


ただし気にすべきは、
タイ国内の他のビザとの関係で、
投資家ビザが他の制度よりも魅力的かと言えば
疑問が残ってしまうのは否めない。



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執筆者、伊田武蔵
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