PT(パーマネントトラベラー)にまさかなるとは・・・




PT(パーマネントトラベラー、パーペチュアル・トラベラー)として
生きていくことになるなんて予想もしていなかった。

しかも32歳の段階で。

なりたくてなったというよりは、
必然的にそういう方向につながっている道を
いつの間にか歩んでいたらしい。



パーマネントトラベラーは永遠の旅行者や終身旅行者と訳される。

特定の国に居住せず、
国境を超えながら転々と暮らす人を指す。

通常は節税目的という文脈で語られることが多い。



しかし、私の場合はまったく違う方向から
結果的に拠点を捨てることになった。

20代の時にサラリーマン人生に嫌気が差し、独立した。

そして30歳になる直前にマレーシアに移住し、
2年間住んだ。

1年目と2年目で別のコンドミニアムに。


マレーシア最南端のジョホールバルという街だった。


次にフィリピンに移住し、
マニラのマカティ地区で1年暮らすことにした。



マレーシアにいる間にMM2Hというリタイアメントビザは取ったし、
フィリピンでもクオータービザという永住権を申請中。

まずはビザなしで住み始め、
途中で申請を開始するというパターンだった。



この段階ではパーマネントトラベラーになろうとは思っておらず、
次も1年単位で他の国に住もうと考えていた。

ポルトガルあたりが希望だったが、
残念ながらビザをたやすく取れる国ではない。

というよりも、1年住むためのビザを発行してもらうには、
それなりに面倒な手続きが必要になる。



コンドミニアムを借りるなら1年単位が基本だし、
1年を通して定点観測をするのはその国を理解する上でいい。

しかし、毎年ビザ取得のために煩雑な手続きに追われるのは、
雑務嫌いの私には耐えられない。



マレーシアやフィリピンの場合には、
今後ずっと使えるビザだから手続きも行った。

これがたった1年のためなら話は変わってくる。

何しろどの年も翌年のことを考えなくてはならず、
しかも日本居住者じゃないので手続きもイレギュラーになる。


ポルトガルのように日本にある大使館で
面接があるような場合の取り扱いがどうなるのか、
いちいち確認しなくてはならない。

最悪、そのためにはるばる帰国する羽目になる。



これでは面倒なので、
拠点を持たずに旅行者として各国を訪れることにした。

自宅なんて持たずにホテル暮らしをすればいいし、
別に仕事にも支障がない。


こうして、いつの間にかパーマネントトラベラーとしての
要件を満たすことになっていた。

永遠の旅行者という言葉は格好いいが、
別に永遠に旅を続けるつもりはない。

重い荷物を背負っての移動には苦労もあるわけだし、
疲れたら特定の国に住む生活に戻る予定。


それに飽きたら、またパーマネントトラベラーに戻ってもいい。

そのへんは自由に決めたらいいことなのだから。



ということで、なし崩し的な展開によって
自宅を持たないという選択が行われた。

フィリピンで暮らし始めた段階では、
翌年にそのような生活が待っている予測もなく、
私自身にとっても意外な展開だった。



別に決定的な問題もないし、
様々な体験を積むのには都合がいいので
流れに身を任せてみようと思う。

40歳で人生が終了という仮定の元に生きる身としては、
結果的に悪くない選択だったと思う。

それにしても、
パーマネントトラベラーとかパーペチュアルトラベラーなんて
自分とは無縁の世界だと20代の時には思っていた。



移住前は海外旅行すら1度しか経験していなかったし、
サラリーマンの底辺生活を経験した時期には
有給を取ることすら異世界の寓話に思えていた。

それから数年で随分遠くに来たものだ。



旅行者として訪れるにしても、
当然ながらビザなし(もしくは自動で発行される観光ビザ)で
滞在できる期間は限られる。

そうなると、
必然的に3ヶ月以内に次の国に行くだろうし、
不思議とパーマネントトラベラーの要件は満たすことに。

意図しない必然性によって導かれた先は、
何だか不思議なポジションだった。



この3年間はアジアにいたし、
ここから先はもっと長距離の移動もしていこうと思う。

ただし、長時間のフライトは苦手なので、
できるだけまとめて1つのエリア内を周る感じで。


ヨーロッパに行ったらその中で色々な国を巡り、
そこからアメリカ方面かアジア方面に移動したら、
またその地域内の国を周る方が身体が楽。

旅は体力勝負の側面があるが、
残念なことに私には人並みの体力すらもない。

いかに効率的に移動するか、
無理をしないかというのはテーマの1つになる。



それにしても、パーマネントトラベラーという言葉は
いまだにピンと来ない。

その肩書きを使って生きていくわけでもないので、
別にいいのだが。


パーマネントトラベラーとして1年が経過

すでにPT生活が1年を経過したが、
当初の心配は杞憂に終わる部分が多かった。

たとえば、所持品のこと。

飛行機の機内持ち込み可能な荷物に絞るとなると、
かなり不便な暮らしを強いられるかもしれないと思っていたが、
意外にもそんなことはなかった。


海外で生活するようになってから、
たびたび旅行に行っていたこともあって
必需品と不要品の見分けはつくようになっていたし、
ホテルには大抵のものがそろっている。

その中で移動をするとしても、
思いの外不便を感じることはない。



体力面もPTになる上での懸念材料だったが、
実際はあまり関係なかった。

数日おきに移動するわけではないので、
ビザなしの滞在期間をフル活用すれば、
短くても半月程度は大抵の国に滞在できる。

中にはオーストラリアのように90日という国もあれば、
カナダのように90日ということもある。

ヨーロッパならシェンゲン圏は合計90日となっている。


東欧を周った時は滞在期限に対して
行きたい街が多すぎて比較的移動が多かったが、
アジアにいる時はのんびりしている。

南の島であるパングラオ島では、
2泊の予定で訪れたが気に入って一ヶ月以上とどまった。

途中、予約していた航空券も捨てて。


そんな生活を続けて1年。

もはやコンドミニアムの契約をして、
ネットがつながるまでの期間をうまくやり過ごしたり、
物件の管理スタッフとやり合う方が面倒になってしまった(笑)。

そんな変化が起こったのは意外だったが、
それだけPTというのは現実離れしたものではなく、
意外と現実的な選択肢であったということなのだろう。



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執筆者、伊田武蔵
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