スペインは移住したくないとマドリッドで痛感した

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スペイン国立図書館

今回はスペイン移住の視察というわけではないが、
これから先のロングステイの場としての評価も含め、
マドリッドへやって来た。

この街は日本人にも人気だし、
世界的にも有名な観光地の1つ。

そして、以前にはマドリッドの他、
バルセロナ、バレンシア、コルドバ、
グラナダ、セビーリャと主要都市を周った。

しかし、個人的にはスペイン、特にマドリッドには
住みたくないと感じた。

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外国人が多い観光地でありながら・・・


もっとも大きな問題は、
これだけ観光産業で潤っている街にもかかわらず、
外国人に対する配慮があまりに粗末であること。

たとえば、マヨール広場近くの観光客向けのレストランやバルでも、
スペイン語表記しかないことが多い。

バンコクやクアラルンプールですら、
こうした店は英語表記ぐらいはある。

隣国のポルトガルに至っては、
6カ国後で表記しているレストランすら
観光地周辺では珍しくない。

にも関わらず、
スペインに来るとごく一部のレストランを除けば、
英語の表記すらない。

珍しく店頭にスペイン語と英語が併記されているメニューを見つけても、
店に入るとスペイン語のメニューが出てきたりする。

こちらから要求したら英語のメニューが出てきたが、
日本人の私が観光地のレストランに入ってくるのを見て、
スペイン語を理解できると思う要素があるのだろうか?

ウェイターとしてもメニューを持って来直す手間が増えるだけだし、
誰も得をしないはず。

そして、英語のメニューがあるか確認すると、
嫌そうに奥に引っ込んで持ってくる。

立地的に外国人が相当数訪れるのは明らかなため、
似たようなやり取りを日々繰り返しているはずだが、
学ばないのだろうか?

こんな環境では、外食中心の暮らしをするにも
日々ストレスがたまるだけになる。

パエリア、アヒージョ、クロケッタ、
ピスト、チョリソー等の美味しい料理に恵まれた国だが、
仕事に対するやる気がないのは困り物。

ウェイターの態度が気にかかるのは、
日々の積み重ねになることを考えると
その街に住むことのデメリットとして無視できない。

これまでもフィリピンやマレーシアに移住してきたが、
基本的に外国人が暮らしていける環境があった。

スペインの場合、
マドリッドですら外国人が気持よく過ごす環境は整っていない。

観光立国としての歴史は長いわけなので、
今更改善されるとも思えない。

これだけ経済が悪いと言われていても、
こんな基本的な項目すら改善しない国に住むなんて
気持ちがダメになる未来しか思い描けない。

レストランにしろ、スーパーにしろ、
空港のインフォメーションセンターにしろ、
基本的に態度が悪い。

中途半端に物価が安いとはいえ、
ポルトガルや東欧に比べれば若干割高。

それでいて言葉の壁は厚いし、人の態度も悪い。

こう考えると、スペインに移住したいと思う理由はない。


気候面の問題


さらに言えば、マドリッドの場合、
夏は暑く冬は寒いという罰ゲームのような気候。

隣のポルトガルのように、
大西洋からの風を受けて冬でも温暖ということはない。


南下してアンダルシア地方に下ると、
今度はセビリアを中心に夏の猛暑に見舞われる。

最高気温が40度を越える日もあるほどで、
元々シエスタはこうした暑さを避けることが目的の1つだった。

シエスタとは昼寝を含めて
ゆっくり昼間に休憩を取る習慣。

ただし、マドリッドやベルセロナでは
昼の休憩時間はどんどん短縮され、
地方では比較的シエスタの習慣が残っているとされる。

現地で就労するなら、
シエスタを取り入れている会社かどうかによって 
生活の質も終業時間も変わってくる。

昼の休みが長いということは、
仕事が終わる時間も遅れるので。

昼にゆっくりできる分、
帰宅時間は遅くなるので一長一短。

もっとも、私は仮に移住するとしても
マドリッドで就労するわけではないし、
今の仕事を続けるだけなので直接的には関係ないが。

もっとも、ランチタイムが2時からの国なため、
その点では不便を避けられない。


また、スペインと言えばリーガ・エスパニョーラを抱え、
サッカーが人気スポーツとなっている。

ただし、マドリッドはレアル・マドリードと
アトレティコ・デ・マドリードの2チームを擁し、
両チームの対決はマドリードダービーと呼ばれ、
盛り上がるだけではなく、一部のサポーターが殺気立つ一面も。

また、レアル・マドリードとFCバルセロナは
チームとしても街としてもライバル関係にあるため、
うっかり好きなチームを口にすると
険悪な雰囲気が漂うこともある。

リップサービスでスペインのチームの話題を振ったら、
逆効果もいいところという結果に終わることも。

こう考えていくと、
もはや移住対象としての適格性が何一つ見つからない。

マドリッド以外の街には希望も


マドリッドに住みたくないとは言え、
スペインにはバルセロナもあるし、
こちらはマドリッドとは性質もだいぶ違う。

その意味では、
バルセロナに住むことの可能性を
今の段階で放棄することはしたくない。

マドリッドがダメだからといって、
バルセロナまでどうしようもないとは限らない。

元々国内でも分裂意識が強い国だし、
地域ごとの特色が強いわけで、
バルセロナを含むカタルーニャはまさに独立運動の中心地。

ひとくくりにするのは雑すぎるだろう。


機会を見つけてバルセロナは改めて見てきたいと思う。

以前にもガウディ建築を求め、
サグラダ・ファミリアやカサ・ミラ、グエル公園等を訪れたが、
当時は住環境を注意して見てきたわけではない。

あくまで旅行者としての目線での観光だった。

今度は、また違った視点で
住環境を治安や物価、利便性等の様々な視点で
観察することができるはず。

と言っても優先順位が高いわけではないので、
東欧の方が優先。

これは単純に期待値の問題。

今後の人生において重要度の高そうな場所、
言い換えれば気持ちが高ぶる街を優先して訪れたい。

本格的な移住だけではなく、
数ヶ月住むといったことも含め、
今後の人生おいてオプションを増やしたい。

特にヨーロッパにおいては
ビザなしで90日は要られるのが基本なので、
その期間内限定で暮らすことも今後は考えている。

そうなってくると、
今のうちに複数の選択肢を持っておきたい所。

すでに目星はつき始めているので、
どこまで増やせるかが楽しみになっている。

アジアにはビザを取得した国もあるし、
すでに今後のビジョンは見えてきている。

そして、枠を大きく広げるのがヨーロッパ。

文化も街の雰囲気も食生活も異なるエリアをうまく活用することで、
今後の人生が大きく変わる予感がしている。

北米よりはヨーロッパの方が多様性があるので、
まずはここである程度選択肢を増やしたい。

スペインは移住候補としての評価を大きく落としたが、
より有力な国はまだまだある。

そちらに意識を移していきたい。


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