ニューヨークのラガーディア空港からバスに乗って、125丁目駅のところでバスを降りた。
そこから今度は地下鉄に乗り換えて、北のBurnside Avenue駅を目指した。
Burnside Avenue駅は、マンハッタンからハーレムリバーを越えて、ブロンクスに属している。
そして、この125丁目駅がいわゆるアメリカのハーレムと呼ばれるエリアの東の方にあたって、未だにそこまで治安がいいわけではない。
もっとも、昔のように黒人以外が足を踏み入れてはいけないとか、観光客がそこを通りかかったらただで済まないとか、そういった都市伝説のレベルでの危険地帯ではなくなっている。
実際、空港のインフォメーションセンターでも、私の行き先のホテルを伝えたら、125丁目駅で乗り換えるように言われたぐらいなので、旅行者でも足早に通り過ぎるぐらいなら原則として問題ない程度には安全になってきている。
安全になったと言われるハーレム
ハーレム・エリアが、どういう印象だったかというと、まず簡単に言うと町並みがあまり綺麗ではない。具体的に私がイメージしたのは、マニラの中でもマカティとかグローバルシティとか、そういった特別に綺麗に舗装されているエリアではない、外国人が住まないようなエリア。
つまりマニラの中でも、極端に危険ではないものの、かといって綺麗な地域ではないところと、変わらない町並みであると感じた。
さらに言うと、そこを歩いている人の雰囲気とか、治安面での緊張感とか、そういったことに関して言うと、マラテとかエルミタ地区に近い感じがした。
つまりマニラの中でもかなり危険なエリアと、同程度と感じることとなった。
今回はスーツケースを抱えた状態で通りかかったが、とてもiPhoneを出して写真を撮れるような雰囲気でもなく、ハーレムはできるだけ足早に通り過ぎたかった。
地下鉄と言っても実際には高架の上を走っているので、ここら辺もマニラの雰囲気と似ているところがあり、ちょうどマニラの東側にある警察本部の近くのエリアに近い雰囲気を感じた。
わざわざハーレムに何度も足を運ぶ必要もないし、今回の滞在中もおそらく行くことはないと思うが、ニューヨークの北側に宿を取ったこともあって、滞在中はハーレムのエリアを地下鉄で毎回通り過ぎて、マンハッタンの南側、つまりセントラルパークや、さらに南側のタイムズスクエア等に行くことになる。
フィリピンでは永住権を取ったが、アメリカの永住権がほしいとは思わない。
残念ながらアメリカはそこまで綺麗な感じではないし、先進国でありながら、治安もいいとは言えない。
先進国の中で唯一経済がうまく回っている国でありながら、こういった矛盾を抱えているのも不思議なものであるが、移民政策とか、富の二極化どころか四極化、五極化と言われる状態にある国なので、かなり独自性の強い道を歩んでいると、今回のニューヨーク滞在で改めて感じた。
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