確かに各地の食文化は、その食材が獲れている場所も関係しているので、東京にいるだけでは、本当の意味で別の国の食文化を体験しているとは言えないという部分もある。
さらに言えば、その国の気候であるとか、建物であるとか、その他諸々の環境の中に身を置いて食べてこそ、本当の真価を発揮する部分もあるので、現地主義の考えは、あながち間違っていないように思う。
例えば、東京で食べるパエリヤと、スペインのマドリッドで食べるパエリヤでは意味が違うし、スペインの中でも、マドリッドとバレンシアとトレドでは、それぞれニュアンスが変わってくる。
こういったことを考えてみると、いくら国際化が進んでいるとか、ボーダレスな社会ができていると言っても、まだまだ各地の特異性は残っているわけだし、それを上手に活用するために旅をするのは1つの選択肢として、十分に有りだと思う。
そしてただ単にグルメを楽しむだけではなくて、例えば健康のためにどこかの国に行くとか、そういった選択肢も今後出てきてもいいだろう。
例えば、イタリアの中には長寿の町であるアッチャロリ(Acciaroli)があって、その村では日本人の平均寿命よりも人々が長く生きていることが報告されている。
その原因の大雑把な分析はされているし、その中で例えばオリーブオイルが健康に貢献しているのではないかと指摘されたりもしているが、より深く真実を追及するためにアッチャロリに滞在して、しばらく過ごしてから健康診断を受けてみて、各種の数値を見てみるとか、そういったことを試してみるのも一つの手段だと思う。
特にお金を持っている定年後の世帯においては、そういった用途でお金を使って、健康に投資するのも一つの考え方として検討に値すると思う。
食の楽しみと健康
グルメという部分で言えば、趣味として人生を楽しむために地中海料理を食べにフランスに行ってみるとか、本場のハンバーガーを食べにアメリカに来るとか、本物のトムヤムクンを食べにタイに行くとか、そういった選択肢が十分に考えられる時代になってきた。どちらかというと、健康という部分を最近は考えることが多いので、食文化がただ単に豊かなだけではなくて、栄養のバランスが整っているとか、日本人の体質にあっているかどうかも非常に気になる。
例えば、スペインの料理は確かに美味しいものの、油を大量に使っていることが多いので、日本人の体質にはあまり合わないと思う。
それに対してポルトガルの方が、どちらかと言うと付き合わせの食品等も含めて、栄養のバランスが整っていて、体のためにはいいのではないかと感じる。
こういったことは、ポーランドでも同じことが言えるし、逆に同じ東欧であっても、チェコはイマイチそういった健康面への配慮が薄い感じがした。
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