今はカナダのモントリオールにいて、もうすでに季節は秋から冬に変り始めている。
まだ10月の終わりなので、まだまだ気温は下がるものの、今現在でもすでに気温は10度前後になっていて、かなり寒い。
昨日は気温が12度と夜の町中の電光掲示板に表示されていたが、それを見て暖かいと感じてしまったほど。
もうすでに東京で言えば冬でもいいくらいの気温ではあるものの、このモントリオールに関して言えば、冬季オリンピックが開催されたぐらいなので、1月に向けてさらに気温が下がっていく。
こういった冬の寒い気候を嫌って、その時期だけオーストラリアやニュージーランドのような南半球に飛ぶという方法もある。
以前にシドニーに行った時に、シアトルへの安い航空券もあったので、それを使って移動することができれば、コストも思いのほかかからない。
むしろシドニーの物価を考えると、だらだら滞在する方が生活費がかさんでいくことになる。
もちろん長距離の移動にはなるが、基本的に2ヶ所に拠点を持って移動するだけであれば、年に2回程度の移動で済むわけなので、そこまで体に負担がかかるわけでもない。
北半球と南半球を上手に使い分けながら移動することによって、夏寄りの春や秋をそれぞれの国で堪能しながら、冬やそれに近い時期の寒さからは解放されることが、理論上は可能になる。
コスト面には注意が必要
当然ながら、カナダやオーストラリアは物価が高く、日本で暮らすよりも生活コストがかさんでしまう。北欧以外の地域の中で、カナダやオーストラリアは特に物価が高いエリアに位置するわけなので、相当に支出を増やす前提でなければ住むのは現実的ではない。
いくら環境が整っていると言っても、そこで貧乏暮らしをするぐらいであれば、もっと物価の安い国でのんびりと悠悠自適な暮らしをする方が精神的にも好ましいだろうし、ストレスを感じないで暮らせる。
特に今までであれば、東南アジアの新興国しか視野に入ってなかったので、空気の悪さや治安も問題を覚悟しなければいけなかった。
一方、東欧のようなある程度環境も整っていて、なおかつ物価も安いところを考慮するのであれば、そこそこの環境の良さを低コストで実現することも可能になっている。
そう考えると、北米とオーストラリア、あるいはニュージーランドを行き来する生活は、ある程度お金がある場合に望むことであって、一般の日本人であれば手が届くレベルの話ではない。
もはやこれらの国は、継続的なインフレによって日本よりも物価が高くなっているし、老後はカナダやオーストラリアで悠悠自適に暮らせるというのは、よほどの資産を持っていなければ話にもならない。
少なくとも、1千万円や2千万円程度の金融資産しか持っていない人の場合には、オーストラリア移住はビザの関係で選択肢にも入らないと思っておいた方がいいほど。
そういった意味で言うと、この北米とオーストラリア等を行き来する生活は、ごく一部の富裕層の特権であると考えるべきだろう。
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