年金で海外生活は可能か

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移住の人気ランキングで1位になることも多いマレーシアで海外生活を初めてみて分かったのは、思いの外ハードルが低いということ。特にビザがなくてもコンドミニアムは借りることができるし、日常では英語やマレー語を話せる必要もない。

一人暮らしでも15万円もあれば普通に暮らせるし(食事は全部外食でも)、ちょっと節約して食事をローカルフードで済ませたりすれば、10万円以内でもいける。年金の額が多くない人でも、十分に海外生活を送れる。

マレーシアのコンドミニアムは2LDK以上が標準なので、夫婦や家族で住んでも問題ない。海外で年金生活をするとしても、コストは十分にまかなえることになる。

海外生活だから言葉が要るかといえば、それは住む場所を探すときとか、携帯電話を買うときとか、限られた場面だけ。何なら、こういう時だけ通訳を雇うという手もある。

ただし、サービスの質が悪かったり、マレーシアなら首都のクアラルンプール以外は発展していなかったり、医療をどうするかという面もある。この辺を考えず、マレーシアのような国でなら年金で海外生活ができるという経済面だけを見ていると、大きな落とし穴にはまることになりかねない。

私も病院に言ってみたが、外国人も利用するような病院であればそれなりにキレイなものの、相手が何を言っているのか分からず、症状をうまく表現できないのはもどかしいし、不安になる。頻繁に病院に行く場合、この点は決して無視できない問題だろう。

先進国は医療やインフラ、人のマナーの面で安心感はあるが、年金だけで海外生活を送ることはできない。その一方、新興国は合う・合わないという差が大きい。この辺は体験してみないと分からないところだろう。デフレが進み、日本でも物価が下がっている今、海外アレルギーがある人が無理をするほどのコストの安さは、住みやすいと言われる国にはない。



【追記】
マレーシアに続き、海外で年金生活を送る人に人気のフィリピン、マニラに移住したので、その体験についても書いておくことにした。

まずは生活費について。こちらも基本的にはマレーシアと同程度の水準で生活できるので、普通に暮らすと月に10万円から15万円程度。

フィリピンのメリットとしては、世界各国にメイドを派遣しているぐらいなので、とても安くで雇える。住み込みでも月2万円から3万円程度なので、日本でお手伝いさんを雇うのに比べて雲泥の差がある。

家事労働から解放されるために、これだけの費用で済むというのは大きい。年金生活でも、海外を利用することでこんな選択肢も出てくる。

日本人が多く移住している国だし、日本語ができる人も多い。私が行った病院には、日本語を話せる女性医師もいた。これならいざという時でも安心。

リタイアメントをした人がフィリピンに住む場合、多くはマニラかセブへ行くことになる。こうした場所は和食レストランもできているので、日本の味を楽しむことも可能。レストラン以外に、日本の食材を扱う店もある。

海外で暮らすからといって、その国の文化や食事に染まる必要はない。私は平均して毎日1回は和食を食べるし、基本的にフィリピン料理は食べない。それでもイタリアン等の店も多いため、不自由なく生活できる。

日本において資金面でビクビクしながら暮らすのも1つの選択肢ではあるが、せっかく信用力のあるパスポートを持っているのだし、海外で年金生活を送るのもいいのではないかと思う。




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年金受給世代の海外での強み

年金を受け取りながら移住をするということは、年齢的に50歳以上ということになるが、この年齡は大きな優位性になる。

多くの国のリタイアメントビザは50歳以上であることを要件としており、この条件を満たしていれば住める国が一気に増えるため。

たとえば移住先として人気のタイの場合でも、50歳以上なら定期預金を80万バーツ以上入れればリタイアメントビザが取れる。80万バーツが270万円ぐらいなので、世界的に見てもビザのハードルとしては低い部類に入る。

一方でタイはすべてのビザがゆるいわけではなく、ワーカービザ等の要件は厳しくなった。そう考えると、リタイアメントビザを取得し、年金をもらいながら海外移住というのはビザの面では無視できない強みということになる。



海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

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