プーラ・リエカ旅行記【クロアチア】

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クロアチアのプーラ・リエカは
どちらもアドリア海沿岸の街。

今回の旅の中では、
ポレッチにつづいてやって来て、
その後はザグレブに移動した。

どちらの街も観光に適していた一方で、
日本では知名度が高くはない街なので、
その時の記録を残しておこうと思う。



まず今回のアドリア海沿岸巡りは
イタリアのトリエステからスタートし、
スロベニアのピラン、クロアチアのポレッチと
陸路での移動となった。

フェリーで動くこともできたが、
ピランからポレッチへ船を使おうとしたら夏季限定で、
半月ほど早かった。

Trieste Ferryという会社では、
6月半ばから8月いっぱいが対象期間とのこと。


そんなわけで常にバス移動となったが、
プーラにはポレッチからロヴィーニョを経由してやって来た。

まずはHotel Amfiteatarに荷物をおいてから海沿いを歩いていたが、
第一印象は悪かった。

ロビーニョに宿泊するか、
直接リエカに行った方がよかったのではないかと思うほど。

というのも、プーラは造船業の盛んな街で、
海は観光地というよりも工業地帯に近い。




景観を重視しているわけではないので、
そういった趣味がある人以外には興味を持ちづらいものとなっている。



ただし、プーラは他に見どころがある。

代表的なのはコロッセロ(円形闘技場)。




コロッセオといえばローマが有名だが、
ローマ以上に突然街中に現れる印象。

そして、地面の部分が残っているため、
当時のおもかげをしのびやすい。

ローマよりは南仏アルルで見たコロッセオに
雰囲気や規模感が似ていた。


この街では、
コロッセオ以上の見どころはなく、
どこにでもあるようなメインストリートを歩いたり、
アウグストゥス神殿や双子門、ヘラクレス門、
小ローマ劇場、聖マリア・フォルモサ教会、
フランシスコ会修道院教会、聖ニコラ教会を周ったが、
特筆すべき印象はなかった。

別に欠点があるわけではないが、
今回はアドリア海沿岸以外のヨーロッパの街も周り、
88日を過ごす中での滞在だったため
似たような雰囲気のものを多く見た後で
食傷気味の感を禁じ得なかった。


プーラ城塞は、城として見ると面白みはないものの、
丘の上から街を一望できるため、
こちらは一見の価値があった。






コロッセオと城塞からの眺望を眺めるだけなら
日帰りやポレッチ、ロヴィーニョ、リエカ等の
周辺都市の移動の途中に立ち寄るだけでも十分。

小さな町なので、2時間もあればこの二箇所を周れる。

そうは言いつつHotel Amfiteatarに2泊したのだが、
FarabutoやBistro Alighieriの食事は美味しく、
プーラはクロアチアの中でもレストランの料金が
安めに設定されている感じがした。

このあたりはクロアチアの物価の安さを感じるところ。



続いてプーラからリエカに移動したが、
クロアチアの国内移動にありがちなバスの遅延に遭遇。

30分以上予定よりも出発・到着が遅れた。

しかも山あいの道を走るため、
左右にグラングラン揺られる。

久しぶりに車酔いが・・・。


そんな状態でたどり着いたリエカだが、
トリエステに戻ってきたような印象を受けた。

それもそのはずで、
この街はイタリアに統治されていた時代があり、
その名残が街並みや建築物に残されている。

簡単に言えば、
装飾も建物も規模が大きく、雄壮。

小規模なトリエステのようなイメージだった。






リエカは港町になっているため、
やはりリゾート化しているピラン等と比べると
アドリア海の景観はいまいち。

ただし、対岸から街を眺めたりできるので、
それなりに満足感は高かった。





そして街歩きのメインは丘の上のトルサット城。



プーラのように小高い丘に位置しているわけではなく、
30分ほど登ったところにある。

6月のクロアチアは夏のような気候なので、
上りはかなり汗をかいた。

しかしながら、緑に囲まれた道なので
それも気持ちいい。




そしてトルサット城に入ると、
メインスペースがバーになっていた。

自由か(笑)。




伝統にこだわるわけでもなく、
普通に営利に走るのを見て思わず笑ってしまったが、
営業していない店がさらにもう1つあった。

かなりゆるい感覚には驚いたが、
さすがに長々登ってきただけあって、
トルサット城からの眺めは抜群だった。





リエカの方がプーラよりも街の規模が大きく、
歩き甲斐もある。

日帰り観光も不可能ではないが、
1泊するぐらいがちょうどいい街だろう。

と言いつつ、
私は急ぐ旅でもなかったので
プーラもリエカも2泊して、
それでも他の街よりは手短に済ませたのだが。

何しろポレッチで3週間過ごしたため、
その後に訪れるハンガリーの予定が圧迫されていたので(笑)。

リエカではアパートメントホテルのオーナーの勧めで行った
Konoba Tarsaが美味しかった他、
King’s Caffe Food Pubもジャンクな感じで
少し羽目を外すのにぴったりだった。


リエカを出発した後はザグレブへ、
再びバスを利用して移動。

そして、ネットで見ても、
チケット売り場で確認しても
3時間かかるはずだった旅路は
なぜか2時間で完了した。

クロアチアのバスは本当に意味がわからない。


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