バンコクに移住した橋本さんに話を聞くことができたので、情報をシェアしておくことにした。
私自身、タイには頻繁に訪れているし、生活環境の良さは確認済み。
今後は生活拠点にすることも想定している。
それだけに興味深い話を聞くことができた。
ということで、以下は橋本さんの話の書き起こし。
バンコク移住で不便なこと、困ったことですが、やはり病院ですね。
言葉が通じないことによって、病気の説明が出来ないのが困ったことの一つです。
特に治療法が全く違うというところで、例えば熱が出た時に日本だと一生懸命温めて、相当高熱の時は頭だけを冷やしたり脇の下を氷を当てたりということもあると思います。
タイですと、部屋中クーラーできんきんに冷やして毛布も与えられず、もの凄く寒い中で体温も一緒に下げていくというような、ちょっと理解のし難い熱の下げ方があります。
それはそれでタイの人達は慣れているから良いのですが、日本人としてはやはりそういったことをされると寒くて余計に病気になってしまうこともあります。
それから食事が違いますので、日本人ですと病気の時にあっさりしたものを食べたくなると思うんですけれども、タイの方だと逆に香辛料や辛い刺激の強い物を食べて元気を出そうという傾向にありまして、1番病気で食べたくないような物を食べなければならないことになりました。
アメリカとタイとトルコ、フランスで歯医者さんにかかったことがあるのですが、どこに行っても昔日本で治療した歯の治療の良さを褒められます。
治療の時にそういった言葉を掛けられると凄く不安にはなるのですが、やっぱりタイで治療して頂いた詰め物もすぐ取れましたし、まずすぐ抜こうとしますので、その辺は日本の歯医者さんの腕が良すぎるというところで、外国では諦めてそれ以下の治療しか受けられないというところで諦めてしまうしかないと思います。
歯医者の場合は歯を見せてここが痛い、というしか方法がありませんので、その手段を取っておりました。
あとタイ語はある程度話せるようになったのですが、タイ文字が習得出来ませんで、一度習ってはみたのですが、例えばタイ文字をどこで使うかというとバスの乗り場ですね。
バスが来たときにどこ行きかを見分ける、バスが停まる2秒〜3秒で長いタイ文字が読めるかというとなかなかそこまで追いつきませんで、結局3年間バンコクに居ますがバスに乗る事は出来ませんでした。
バスも行き先は同じであっても経路が違ったりしますので、なかなか乗りこなすことが出来なくて、番号も付いているんですけども、なかなか行きたい所には行けなかったので、電車とタクシーで生活しておりました。
タクシーもやはり言葉が話せないとまずぼられるのが基本で、言葉と道ですね、道を知らないと遠回りをされてしまいます。
あとは渋滞にはまった時に降ろされてしまったり、目的地に着く前に降ろされて帰られてしまったりとか、そういったトラブルはよくありました。
バンコクでの部屋探しの方法
バンコク移住の際の部屋探しの方法ですが、これは予算の金額で方法が変わってきます。
お金に余裕がある場合は、現地の不動産会社に頼んで良いところを紹介してもらうことになるかと思います。
でも現地の不動産会社にお願いすると、やはり家賃が高いところを紹介されます。
ただ、高いといっても普通に日本の東京で住むようなところは紹介してもらえると思いますので、上を見るとキリがないと思いますし、一番下でもそれ相応の程度まで下げられるかと思います。
それ以下のもっと安いところに住みたい場合は、タイ人に紹介してもらうか、口づてで紹介してもらうか、もしくは私は自分の足で探して歩きました。
まず自分が住みたい区域を決めまして、例えばシーロムというエリアがあるのですが、シーロムのエリアを歩き回りアパートらしきものを探します。
そして中に入りまして、タイ人に「今空いている部屋はありますか?」と聞きまして、値段交渉、それから設備確認ですね。
台所があるかとかないかとか、シャワーはどうかとか、空調はどうかとか、そういったことを確認して両方の合意が得られれば、いつでも好きな時から住むことが出来ます。
そういったときに観光ビザだと受け付けてくれない大家さんもいますので、もし友達や知り合いのタイ人が居れば、その方の名前を借りるか、もしくは数ヵ月後に労働ビザが取れるのでという交渉をするか、もしくは3ヶ月位の家賃を前払いをするか、と色々な交渉の仕方があります。
不動産会社で頼んだ場合はそういったことも全てしてくれますので何も問題はないのですが、不動産会社さんにはもちろんコミッションも払いますので、それなりのお値段になると思います。
ちなみに私が自分の足で探して歩いたときは、駅にすると4駅くらい歩いたのですが、自分の目で部屋を見れますし、交渉事も自分で出来ますので、そちらの探し方を私はオススメします。
タイに知り合いが多ければ、その方に良いお部屋を探していただく方法もあります。
タイ在住のメリット
バンコク移住してのメリットなんですが、やはり物価の安さがあげられます。
じゃあバンコクで仕事をして、バンコクで生活したら同じなんじゃないかと思うかもしれませんが、バンコクの日本企業で働いた場合、もちろん人によって違うのですが、タイ人よりも一般的には良いお給料がいただけます。
お給料が良くて物価が安いということで差額が出ますので、貯金をしたり良い物を買ったりという生活は出来るかと思います。
一年中夏の国なので、衣類にお金がかからないということもあります。
それからバンコクは都市なのですが海からも凄く近く、4時間くらいでサメット島のもの凄く綺麗な海に行けます。
2時間くらいでパタヤに行けるので、ちょっと綺麗な海、まぁ日本の千葉県くらいのイメージなんですが、それでもたくさん島がありまして、綺麗な海にすぐいけることが出来ます。
あとはバンコクは外国といっても日本人がとても多い町なので、知り合いや友達に困らなく、寂しい生活をしなくても良いかなというところもあります。
タイに行ったらタイ人ともお友達になりたいと思う方も居るかと思いますが、やはり日本語で気兼ねなく話せたり、相談が出来る友達が居たほうが良いかなと思います。
私も他の都市を色々回りましたけれども、やはり日本人の知り合いがあまり作れなくて寂しい思いをした都市もありますので、バンコクはそういった面がありません。
あとは暑い国なんですけれども、湿度が日本ほど高くないので、夜はクーラー無しで過ごせる時期が何ヶ月もあります。
バンコクで湿度があって本当に一日中暑いのは4月と5月の2ヶ月くらいですので、それ以外の月に関しましては、昼間はもちろん暑いのですが、夜に関してはクーラーなしで過ごせると思います。
運転免許はどうする?
タイに移住してからの自動車免許は、他の国と同じで国際免許証に日本で切り替えをして、1年間外国で使えるのですが、個人的にはタイで車の運転は絶対にオススメはいたしません。まずは交通規則が全く違うことと、守らないということですね。
交通規則があっても守らないということと、道が割と複雑で一方通行が多いです。
あとは車だけではなく、トゥクトゥクという三輪駆動というんですかね、三輪でエンジンが付いているもの、それからバイクが縦横無尽に走っていきますので、いつ跳ねても、あるいはいつ跳ねられてもおかしくない状況でタイ人は道路を運転しております。
そういったストップのタイミング、右に曲がるウインカーも壊れてる車も多いですので、日本人がその中を運転するのはものすごく勇気のあることだと思います。
ですので、私は運転免許を持っていたとしても絶対運転したくありませんし、逆に日本人の方が運転しているというとものすごく尊敬しますが、乗りたくないと思います。
移住までのハードル
バンコクに移住するハードルなんですけれども、バンコクはハードルが凄く低い国だと思います。
まずバンコクは物価が安いので移住する際にかかる費用ですね、飛行機代も他の国よりそんなにかかりません。
例えば1ヶ月、2ヶ月試しに住んでみて嫌だなと思って帰ったとしても、それに使った費用はおそらく1ヶ月で10万か12万円くらいで収まるかと思いますので、良い経験ができたなという感じで済むかと思います。
私の日本の実家の隣に住んでいる夫婦は年金生活者なんですけれども、3ヶ月間バンコクで、それ以外は日本で、寒い時はタイに行って暑い時には日本に帰ってくるというような生活をしていますので、割とそういう生活がしやすい物価なんじゃないかと思っています。
その夫婦はタイで安めのマンションを買っていまして、荷物もそちらに置いて行ったり来たり移動しているようです。
バンコク移住をして失敗したと思ったこと
移住をして失敗したと思ったことはありません。
私は個人的にはバンコクはとても住みやすくて良い街だと思っています。
色々な問題、トラブルはありますけれども、それは海外のどこで住んでも同じことですので、特にバンコクだけということでもありません。
ただ、バンコクにもし慣れないということであれば、移住は難しいと思います。
バンコクという街は住みやすいのですが、あまり清潔ではありません。
道にネズミが居たり、ゴキブリが居たり、ネコや犬の死骸があるなんてことは当たり前。
それが普通のことですので、もしダメだという方が居たら移住に向かないと思います。
私の友人の中でも不潔と言ったら言い過ぎなんですけれども、汚い所があまり好きではないという方は、バンコクをあまり好きではなかったように思います。
ゴキブリも日本の1.5倍くらいの大きさはありますので、なかなか退治も難しくですね、慣れている人でないとものすごく大きいのでちょっと怖い感じが致します。
ただ、暑い国の生き物なのですごく動きが弱いです。
ゴキブリにしても蚊にしてもすごく動きが遅く、ゴキブリは走ったりしませんので簡単に捕まえることが出来ます。
これはあまり自慢ではありませんね。
蚊も動きがスローなので凄く捕まえやすいです。
バンコク移住生活に必要な語学力のレベル
次にバンコク移住生活に必要な語学力のレベルということなのですが、語学は出来れば出来るほど良い仕事に就けます。例えばタイ語と英語がネイティブ並にとは言いませんが、中級ほど出来るのであれば、それなりに良い仕事が選べるかと思います。
語学以外に特別なスキルが無くても、ある程度良いお給料がもらえる仕事が見つかるかと思います。
それに読み書きが出来ると、もっと良い仕事に就けます。
タイ語は文字が難しいので、話せるけれども読み書きが出来ないことが結構多いです。
英語だけ話せる方も仕事には就けるのですが、やはりそれはお給料に反映されます。
じゃあ逆に「英語もタイ語も出来ませんという方はどうですか」と言いますと、それはそれなりにお仕事は見つかります。
100%日本人の方だけを相手にするお仕事であったり、私が見たのは日本からのテレフォンショッピングで電話を掛けて品物を注文すると思うのですが、その電話を掛けた先は日本ではなくタイだったりフィリピンだったり台湾だったり、物価、人件費の安くすむ国だったりします。
そういった受付をする仕事がありました。
そちらの場合は時差があるので、朝の4時や5時に出勤されて、また深夜の何時かに始まるというお仕事体系だったので、やはり賃金的にも労働体系的にもちょっと劣るかなという感じはしました。
生活の中の語学ということなのですが、こちらの方はですね、タクシーの運転手、それからトゥクトゥクの運転手、あとは大家さんと、そういった生活の中で接していく人達とタイ語で話を交わしていくかと思うのですが、やはりタクシーの運転手さんに関してはタイ語が話せなくても話せるような雰囲気で接した方がよろしいかと思います。
まず料金も変わってきますし、道も知っているような感じで接するとかなり対応も変わってくるかと思います。
大家さんに関しては一緒に生活している人なのでそういった悪いことは無いかと思いますが、何かトラブルがあった時に、タイ語が分からないとちょっと問題になることもありますので、そういった生活レベルでのタイ語は覚えていたほうがよろしいかと思います。
あとは値段が付いていないようなバザールでの買い物は、英語よりももちろんタイ語の方が値段は下がりますし、英語だとツーリスト扱いされてしまいますので、値段の方も倍とは言いませんけれども1.5倍くらいにはなるかと思います。
ですので生活の中では旅行者が使うようなタイ語でも十分なのですが、物価は知っているよ、という状態で臨まれたら暮らしやすいかと思います。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
電子書籍の目次等も掲載しているので、
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