ニューヨークからフィラデルフィアには
ボルトバス(BoltBus)を使って移動することにした。
費用は15ドルほど。
約2時間の移動で、これだけしか費用がかからないのは、かなり驚きの金額。
日本円にして2千円もしないわけなので、本当にアメリカの移動費は安い。
カナダであっても、同様の距離を移動するのに6千円、7千円かかるのが鉄道なら一般的。
そう考えてみてもボルトバスやメガバスは本当に安価。
そして今回、ニューヨークのマンハッタン島の西側まで地下鉄で移動して、そこから徒歩でバスターミナルに向かうことにした。
その前にはウォール街を見て周ったりしていたので、午前中にちょっとした観光をして、そこからWhole Foods Marketというスーパーのデリカテッセンで昼食を買って、泊まっていたArlo Hudson Squareに戻って早めのランチを済ませ、チェックアウトをして、バスターミナルに向かった。
あまり時間がなかったのでキビキビと速足で歩いていたが、この日はなぜか妙に暑かった。
2日前は凍てつくほど寒かったのに、どうやらこの日は最高気温が15度近くになっていたらしい。
今までと同じ格好で歩いていたら暑くて仕方がないという感じで、寒さに震えていたこの数日が嘘のようだった。
簡素なバスターミナル
ボルトバスのバスターミナルがどのようなものかと思っていたら、まさかの全く建物がなく、バス停が2つ、3つ並んでいるだけのものだった。しかも、直射日光にさらされているので、ただでさえ暑いのがますます苦痛になる。
着てくる服のチョイスを間違えた。
仕方がないので、停まっているバスの日陰に隠れたりしていたが、当然ながらバスは動くし、フィラデルフィア行きのバス停に停まったバスの車掌に聞いてみたら、次のバスだと言われて、いまいちどのバスに乗ればいいのかわからないし、当然ながらトイレもないし、驚きの連続だった。
これまでにもナイアガラからアメリカのバッファロー空港までメガバスを使って移動したが、バスターミナルには専用の建物があったし、そこにはトイレや時刻表が完備されていた。
しかしながら、このニューヨークのバスターミナルにはそういったものが一切なく、本当に近距離のバス停と同じようなものしかなかったので、これはかなりのカルチャーショック。
むしろ近距離のバス停であっても、ちょっとしたベンチぐらいは置かれていることもあるが、そういったものすらなく、ただ単にポールが1本立っているだけという状況だったので、コストをシビアに削減しているのを感じた。
なにしろ2時間のバスの移動で15ドルの料金なので、いかにシンプルにサービスを凝縮するかが、重要な経営課題になっているのは当然のこと。
そう考えると、仕方がない部分ではある。
そして今回はバスの最前列の席に乗ることができたので、フィラデルフィアに行くまでの紅葉や途中の風景を存分に楽しむことができた。
昼食後ということもあって、途中でしばらく居眠りをしつつ、フィラデルフィアの34番通り駅の近くにあるターミナルに無事到着することができた。
時間は予定よりも10分ほど繰り上げて、早めの到着となった。
今回の北米横断の旅の中では、まだフィラデルフィアからワシントンDCへの道中に陸路を使う予定なので、その時はまたメガバスかボルトバスを使うかもしれない。
ただ、出発の時に雨が降ったりしたら雨ざらしの中で待つことになるため、その点は難点。
その後はワシントンからバンクーバーに飛び、マニラへのフライトで北米の旅に幕を下ろすことになる。
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