安い傾向にある。
たとえば、クアラルンプールやペナント比較すると、
大都市でもなければビーチリゾートでもなく、
ホテル代や家賃はやはり安め。
結果として、旅行者の旅費にも移住者の生活費にも
負担が少ない街と言える。
しかもマレーシアはビザなしで90日滞在できるため、
ショートステイに適した条件を備えており、
そうした利用の仕方をする人も。
私はすでにマレーシアでMM2Hというビザを取得済みで、
他に住みたい街がないか確認するために
マラッカに足を運んだ。
結果、ゴミゴミしている上に治安が悪く、
ホスピタリティの低いクアラルンプールやペナンよりも
住環境として魅力を感じる部分も。
国際空港がないというデメリットはあるものの、
マレーシアでは珍しく興味深い選択肢と感じた。
では、物価に注目してみると、
まずマラッカのコンビニやスーパーの場合、
500mlのミネラルウォーターが1.5リンギット、
缶入りのジュースが3リンギット前後、
1Lのミルクが6リンギット、
米が10キロで48リンギット。
日本と比べて割安感がある一方、
マレーシアの中では特に価格に特別感があるわけではなく、
全国平均と変わらない。
生鮮食品も同様で、
見た限りではクアラルンプール等と同等の価格。
果物の安さはこの街でも際立っていて、
マンゴーがキロ19リンギット、
マンゴスチンがキロ17リンギット、
ココナッツが1つ6リンギットとなっていた。
他に野菜に目を移すと
キャベツが一玉1.5リンギット、
じゃがいもがキロ2.5リンギット。
このあたりは安い。
もっとも、マレーシアに住み始めてから
自炊をしたことがないので、
野菜や米の価格は直接的に関係ないが。
朝食に果物は食べるので、
あとは外食代の方が生活費に関わってくる。
では、外で食べる時はどうなのか?
ローカルレストランの物価は
マラッカが特に安いわけではない。
自分で好きな料理を取って食べるタイプの
ローカルレストランなら10リンギット程度から。
この場合、品目数が増えると料金が上がるので、
安くで済ませたいなら色々な具材を選ばずに
少ない種類で量を増やした方が得になる。
ただし、マレー料理は癖が強いこともあるし、
単調な味は個人的には嬉しくない。
基本的に現地系の甘いものは食べないが、
エッグタルトだけは例外。
この時は1個1.7リンギットだった。
一方、外国人向けレストランの場合はどうか?
この場合、クアラルンプール・ペナンに比べると
マラッカの方が2割〜3割程度安い印象。
このあたりは需要の少なさが幸いしているのだろうか。
イポーのように外国人向けレストランが
見つからない状況ではなく、
かと言ってペナンのように多数の外国人は来ない。
程よい環境ができているらしい。
マラッカ川沿いのレストランなら
オランダの風情も楽しむことができて
なかなか居心地が良かった。
カフェに入ると、
やたらと甘いローカル系のコーヒーなら4リンギット程度。
どうも砂糖だけではなく、
練乳まで使っているらしい。
マレーシア人は甘いものが大好きで、
飲み物がとにかく甘い。
そして、妙に鮮やかな緑やピンクの飲み物を
ビニール袋に入れて飲んでいたりするのも見かける。
彼らの肥満の多さを見る限り、
やはり健康には悪いのだろう。
なお、普通のコーヒーだとカフェで7リンギット程度。
マラッカの物価の中でも少々日本人にとって不思議なのは、
ビールの価格が他の飲み物より割高なこと。
コンビニでもタイガービールの330mlの缶が7リンギット、
レストランなら15リンギットだった。
これはマレーシアがイスラム教の国で、
宗教的な戒律のために高い酒税を設定していることによる。
中東の中にはもっと高税率にしているところもあるので、
このあたりはやむをえないところだろう。
同様の理由で豚肉を食べられる店も限られ、
スーパーでも販売していなかったり、
売り場やレジが別に設けられていることも。
この辺りは異文化の雰囲気が漂う。
なお、消費税に当たる物品税やサービス税は6%となっており、
日本よりも安く設定されている。
ホテル代やコンドミニアムの家賃については、
クアラルンプールよりも3割値下げした程度。
やはり地方都市なので、
その点は割安感が漂う。
もっとも、建物はピンきりで、
先進国にあっても違和感のない最新のコンドミニアムから
ボロボロの建物まで存在する。
マッサージ代は1時間40リンギットほど。
同じ地方都市のセブやチェンマイと比べると倍以上だが、
クアラルンプールだと安くても50リンギットなのと比較すると
マラッカの方が安くなっている。
タクシーはメーター制ではなく交渉制なので、
交渉力次第で金額が変わってくる。
一般論としては、
クアラルンプールでメーターを使わないドライバーが
提示してくる金額よりは良心的。
バスターミナル等に行く時以外は、
それほどタクシーを使っての移動も多くはなく、
この点は安全面でもプラスとなっている。
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