中国、上海・北京の物価を比較。具体的な商品価格や観光スポットの入場料も掲載

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中国の物価は上昇を続け、
特に上海や北京は生活費だけではなく、
旅費についても高騰する傾向にある。


旅のスタイルによっては、
日本国内よりもずっとお金がかかる場合も。

かつての中国は物価が安い国というイメージから
特に遠ざかっているのが上海・北京両都市。

さらに言えば、上海とまとめて周ることも多い
蘇州・杭州についても同様の傾向が見られる。

農村部等の貧しいエリアも残り、
国内での格差も大きな国だが、
今回は首都北京と最大の商業都市上海にスポットを当てていく。


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交通費や食費について

まずは旅行者にも移住を考えている人にも関係の深い
交通費について。

上海から見ていくと、
タクシーの初乗りが14元、
地下鉄が短距離区間で3元、
市内のバスが2元、
黄浦江渡し船が2元、
浦東空港から市内までタクシーでおよそ240元、
地下鉄だと7元、
リニアモーターカーで40元。

北京の場合は、
地下鉄は上海同様3元から、
バスは2元、
空港から市内まではバスで25元前後、
地下鉄で25元、
タクシーで120元から210元程度。


食べ物に目を向けると、
安いものとそうでないものの差が激しく、
賃金の安い労働者向けの食堂がある一方、
外国人や現地の中間層以上が訪れる店の価格は高騰が続いている。

これは北京・上海の双方に共通している事情。

ローカル系の食堂であれば、
今でも10元程度で食べられる店もある。

小籠包でも20元程度で食べられたりするので、
これは日本の感覚からするとお得感がある。

焼餅が3元、
チャーハンが5.5元、
ホットポット(鍋)が11元、
肉まんが1元とまだまだ安さを感じる。


一方、小綺麗な店なら100元程度かかることもしばしば。

カクテルが一杯で80元を越える店も普通。

本格的な和食レストランでは、
軽くビールを飲んで食事をすれば200元を越えることもざら。

比較しやすいチェーン店で見てみると、
スターバックスのトールラテが27元、
アメリカンが22元、
吉野家の牛丼が並盛りで20元、大盛りで26.5元、
一風堂のラーメンが39元、
はままるうどんのぶっかけうどんが23元、
がってん寿司は一皿8元から、
ココイチのビーフカレー35元。

スターバックスは中国でも強気な展開を以前から行っており、
価格設定は日本よりも割高。

東南アジア諸国でも
現地の物価や収入事情を考えると
かなり強気な価格で進出していたが、
どの国でもにぎわっている。


上昇する人件費


2016年の中国都市別月収ランキングを見ると、
以下の通り。

1位:上海 8825元
2位:北京 8717元
3位:深セン 8141元
4位:杭州 7267元
5位:広州 7178元

上海は月収が145,000円ほど。

しかも、これは低所得の労働者も含めた金額で、
エグゼクティブクラスや専門家になると
日本円でも年収が数千万円クラスの
スタープレイヤーが次々に生まれている。

それぞれの業界のトッププレイヤーを海外から引き抜く場合、
日本の企業が提示する額よりも中国企業の提示額の方が
はるかに多いという話も耳にする。

日本の場合はサラリーマン社長でも
年俸が低く設定されているため、
世界的なエリートを獲得しづらい。

そのため、上海は北京では
日本人の平均的なサラリーマンよりも
高い所得を得ている人も珍しくなくなっている。


また、上海は北京と比べても
物価が高い傾向にある。

特に家賃等に反映されているので、
住もうと思った時に両都市の差を感じる。


一般的な人件費も上がったため、
東南アジア各国の首都、バンコクやクアラルンプール等より
物価の高さを感じる場面が多い。

たとえば、美容院なら220元程度から、
フットマッサージが90元、
フェイシャルエステが380元、
チャイナドレスをオーダーすれば1350元程度から。

もっとも、ローカルの床屋は18元と
ここでも店の格によって大きな差が生まれている。


では、生活に根ざしたところではどうかと目を向けてみれば、
上海の聯華、家得利、テスコ等の
ミネラルウォーターは500mlの安いもので2.3元、
エビアンだと12元。

コカコーラが500mlで3.6元、
ウーロン茶が3.7元、
ミニッツメイドが3.2元、
青島ビールが330mlで3.6元。

キャベツが一玉1.6元、
大根が1.8元、
リンゴがキロ14.9元、
バナナがキロ8.2元、
牛肉が71元。

食品に関しては、
まだまだ安さを感じる部分も多い。

ただし、中国の食材に関する不安は拭えず、
以前に上海在住の人に聞いた話では、
野菜を洗うための洗剤が売られているという。

生野菜を安心して食べられる環境ではないし、
中国人でもお金にゆとりのある層は
わざわざ日本や海外の物を選んでいる。

生活費を安くするのは簡単でも、
食の安全を確保することを考えると
難しい問題に突き当たってしまう。


アメリカではトランス脂肪酸をはじめ、
ファーストフードによる健康被害が大きく、
ニューヨークでも1ドルでホットドッグが食べられる反面、
栄養バランスが取れた食品は高い。

また、食材の工業化の急先鋒でもあるので、
そうしたリスクを感じた。

一方、中国では食品や水の汚染が深刻で、
その点が懸念材料となる。


食品以外でも、
折り畳み傘が15元、
ボールペンが1.8元、
ライターが2.2元となっていた。



旅行者目線で見ると?


上海の観光スポットの入場料を見てみると、
豫園(ヨエン)が40元、
上海環球金融中心は階数によって金額が違い、
94・97・100階が150元、
94・97階が110元、94階が100元。

上海馬戯城は80元から150元。

京劇&昆劇の鑑賞なら70元程度から。

無料の観光地としては、
外灘 (バンド)、上海博物館、フランス租界、
新天地、田子坊、魯迅公園等がある。


北京の場合には、
天安門城楼が15元、
故宮博物院(紫禁城)は夏季が60元、冬季だと40元、
万里の長城の慕田峪長城は
シャトルバスやリフト、スライダー込みで往復180元。


上海の近くにある蘇州だと
世界遺産の庭園、拙政園が90元、
こちらも中国四大庭園の留園が40元、
獅子林が40元。

杭州だと霊隠寺が入場料45元と拝観料35元、
雷峰塔が40元、
六和塔が30元となっている。


なお、東京からの航空券を調べてみたら、
向こう1ヶ月で一番安いのが北京までの片道で
海南航空の25320円、
上海までは春秋航空で13021円となっていた。


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