首都のビエンチャンと古都ルアンパバーンを中心に
今回は解説していく。
タイをはじめとした周辺国とまとめて旅行する人が多いが、
バンコクからルアンパバーンへの直行便が就航するなど、
アクセスも良くなってきた。
一方、経済は東南アジアの中でも
まだまだ弱い国で、
ビエンチャンですらタイの地方都市のような規模。
東南アジアの首都と言えば、
もはや高層ビルが立ち並び人が密集している傾向にあり、
バンコクもクアラルンプールもマニラもジャカルタも
これに該当する。
ラオスはそうした方向とは一線を画す反面、
物価は意外に安くない部分も。
むしろタイに比べて割高に感じることもあるので、
そこら辺も含めて見ていきたい。
ラオスへのフライトの費用
まずはラオスへの航空券代について。
2ヶ月後から
1ヶ月の最安値の料金を調べてみたら、
東京とビエンチャンの往復は
中国東方航空で36,476円から。
ただし、行きは昆明、
帰りは昆明と虹橋(共に中国)での乗り換えが必要で、
行きは約18時間、帰りは22時間かかる。
ヨーロッパや北米よりも所用時間が長い。
東京とルアンパバーンの場合、
行きはエアアジアで39,393円から。
行きはクアラルンプールで、
帰りはバンコクとクアラルンプールで乗り換え。
行きは16時間、帰りは27時間かかる。
こう書くといかにも大変そうだが、
バンコクのついでに行くと便利。
バンコクからビエンチャンへは
片道1時間10分でエアアジアなら5,828円から。
バンコクからルアンパバーンへは
片道1時間半でエアアジアなら4,518円から。
ビエンチャンからルアンパバーンへは
片道45分でラオス国営航空なら10,009円から。
たとえばバンコクからビエンチャンへ飛び、
そこからルアンパバーンを経由してバンコクに戻ってきても
安い日に航空券を取れば合計2万円ほど。
陸路でビエンチャン入りする場合
ビエンチャンからバスを使って陸路でハノイまで行くバックパッカーもいる。
この場合、バス代で30ドルほど。
時間としては20時間以上。
また、タイのウドンタニとビエンチャンを
陸路で往復することもできる。
こちらはタクシーを使ったら700バーツだった。
入国審査を含め、所要時間は1時間半〜2時間ほど。
市内の交通費
ビエンチャンのワットタイ国際空港は首都の空港としては小さく、拍子抜けする。
空港に着いたら、
まずは市内への交通手段が必要だが、
エアポートタクシーは定額で市内まで7ドル。
街中の移動手段は主にトゥクトゥクで、
時々メータータクシーも走っている。
トゥクトゥクは交渉制なので、
メーターで基準が決まっているわけではない。
たとえば、タラートサオからナンプ広場までは
2.5万〜3万キープが目安。
ただ、この距離感を見知らぬ街で毎回当てはめるのは難しい。
そこで、ざっくりした目安としては、
トゥクトゥクの運転手が提示した額の半額を申し出て、
相手が断ったら一度立ち去る素振りを見せると
適当な額まで落ちることが多い。
これでも割高な場合もあるが、
そこはビエンチャンの街に精通していない状態で
交渉しているのだから仕方ないと割り切った方がいいだろう。
なお、ラオスでは文化的に
交渉で怒ってはいけないし、
声を荒げるのも大人げない行為となる。
相手がまともな対応をしている限り、
穏やかに話をするのがこの国でのマナーで、
この点はマレーシアとはまったく違う文化が背景となっている。
なお、ラオスでは現地通貨のキープの他、
米ドルも通用している。
市内交通としては、他にレンタ・サイクルもあり、
1日2万キープ程度が相場。
午後に借りると、
1万キープという場合もある。
ただし、自転車はペダルがゆがんでいたりする年季物もあるので、
安全には要注意。
ルアンパバーン国際空港から市内へは、
エアポートタクシーが5万キープ。
私が行った時はホテルまで行ってくれたが、
市内でおろされる場合もあると聞く。
ルアンパバーンの街中の移動は
やはりトゥクトゥクかレンタサイクルも使えるが、
ホテルが送迎サービスを用意していることも多い。
ホテル代の相場
旅行者にとって物価の中でも関係の深いホテル代は、
ビエンチャンの5つ星ホテル、
Crowne Plaza Vientianeが9,596円、
Landmark Mekong Riverside Hotelが10,987円。
4つ星のS Park Design Hotelが4,197円、
Central Boutique Hotel Vientianeが2,710円。
3つ星のPhonepaseuth Hotelが2,797円、
Vientiane Star Hotelが1,653円。
ルアンパバーンの場合、
5つ星のSofitel Luang Prabangが21,808円、
Satri Houseが10,949円。
4つ星のVictoria Xiengthong Palaceが8,651円、
Kiridara Hotelが10,341円。
3つ星のSaynamkhan River Viewが2,271円、
Saynamkhan Ban Vatnong Hotelが2,360円。
世界遺産にも指定されている古都であり、
落ち着いた雰囲気のリゾートでもあるルアンパバーンの方が
ビエンチャンよりもホテル代は割高。
ただし、費用対効果で考えると、
ルアンパバーンの方が居心地の良さも含めて
優れているように感じる。
観光地の入場料
観光スポットの入場料から物価を見ていくと、ビエンチャンの場合、
黄金寺院、タート・ルアンが5000キープ、
パリの凱旋門を模して建設されたパトゥーサイが3000キープ。
この2箇所はビエンチャン旅行の
目玉と言っていい場所だろう。
他にも
寺院のワットシーサケットが5000キープ、
ワットホープラケオが5000キープ、
ラオス国立博物館が1万キープ。
少々郊外になるが、
ワットシェンクアン(通称ブッダパーク)が
入場料5000キープとカメラでの撮影代として3000キープ。
ノング・チャン市場は無料。
ルアンパバーンの場合、
ワット・マイ・スワナプーマハムが5000キープ、
王宮博物館が30,000キープ、
プーシーの丘に登るには20,000キープ、
ワットシェントーンやナイトマーケットは無料。
なお、夕方のプーシーの丘の頂上は
夕日に染まる街を撮影する人でごった返す。
郊外のクァンシ―の滝の場合、
乗り合いのトゥクトゥクで往復500円ほど。
他に入場料として20,000キープ。
現地のツアー会社や街中での勧誘で移動手段を見つけられるが、
料金はピンきり。
同じく郊外のパクウー洞窟の場合、
入場料の20,000キープの他に往復85,000キープ程度。
ルアンパバーンのナイトマーケットでフルーツシェイクを飲むと、
一杯100円程度。
ビエンチャンのカフェで紅茶を飲んだら、約230円。
ラオスのビールとして有名なビアラオは
レストランで飲んでも大瓶で12,000キープ。
このあたりは物価の安さを感じる。
あまりスーパー等を見かけなかったので
個人商店でミネラルウォーターを買っていたが、
1.5リットルで70円ほどだった。
コストが高めのもの
一方、内陸国だけあって、魚介類は高め。このあたりは経済的に先をゆくタイの方が、
むしろコスト面で優れていた。
また、アパレル関係も物流の拠点になっているバンコクのほうが
ラオスよりも質の高いものが安く売られている。
服を買うならタイの方がコスパも良いし、
選べる範囲も広い。
ラオスはゆっくりくつろぎに行く国で、
買い物に行くメリットは感じなかった。
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