バックパッカーとして活動する際の資金は、通常なら働いて貯めておいたお金を切り崩して旅のあいだじゅう預金残高が減っていくことになる。
しかし、今ではこのセオリーは崩れた。
かつてバックパッカーとしてヨーロッパを周っていたときには、普通にそれまでに貯金をしていたお金を切り崩しながら旅を続けていた。
そのため初めてヨーロッパを周遊した約二カ月の間、ひたすら手持ちのお金が減っていく一方で、途中で増えることは一度もなかった。
どこかの国でバイトくらいはしてもいいという気持ちがあったものの、就労ビザを持っていたわけではなくて普通の観光ビザで入っていたので、働く事は法的な問題として出来ない。
外国で少し働いてみるのも経験としては面白いと思ったものの、こういった事情があって実現はしなかった。
今となっては単純作業のような仕事をしても意味はないと思うし、それはどの国であっても同じこと。
したがってそんなことは頼まれてもしたくないが、当時はまだ若かったこともあって、そういった興味も持っていた。
ということで当時の資金はかなり心もとなかったし、バックパッカー生活を続けて行く期間はお金が尽きるまでという限定があった。
継続的に旅ができる環境を作ってみた
世の中にはいろいろなバックパッカーがいて、一部の人は、例えば投資をしながらそこで得た資金でまかなっているということもあるし、あるいは行った先々の国で大道芸を披露してそこでチップをもらうことによって旅の資金にしている例もあるという。
あるいはクラウドファンディングで資金を調達した人もいるし、企業にスポンサーになってもらって世界一周をした例も聞いたことがある。
こういった人はかなり例外的な存在だが、私は今バックパッカーというわけではないものの、各国を旅をしている。
その資金源はビジネスからの収入で、これは旅行をしている時でも変わらずに得ることができている。
というのは、自分のビジネスをもっていて、なおかつ仕組みができているので、世界中どこにいても仕事をすることが可能なため。
さらにいえば、作業に対してそのまま報酬が発生するバイトのような形ではなくて、あくまでも自分のもっている仕組みに対して収入が入ってくるので、仮に何も仕事をしなかった日であっても例外なく収入が入ってくる。
金額はもちろん日によって違うものの、一円も入ってこないということはありえないし、旅の資金がショートすることは考えられない。
したがって、もし仮に今私がバックパッカーに戻ったとすれば、資金の問題で旅を終了しなければいけないという事態にはならない。
もう私も30代になってバックパッカーであるという自覚はなくなったし、そういったところにアイデンティティを置こうとも思っていないので、その点にこだわりはないが、今後も様々な場所に旅に出たいとは思っている。
というより、ホテル住まいをしつつ色々な国を周って1年2ヶ月が過ぎた。
旅と仕事の相乗効果
こうした状況でも資金や時間のことを気にせずに、仕事に縛られずに旅ができるのは恵まれた環境だと思うし、行った先々で仕事をしていると、またそれによって刺激を受けてアイデアが出てきたりするので、面白い相乗効果がうまれている。脳に刺激を与えられる環境というのはあるもので、たとえば台南のエバーグリーンプラザホテルや、クアラルンプールのマンダリンオリエンタル、そしてホテルではないがバンクーバーの図書館等。
通常であれば、バックパッカーになる人は事前にお金をためて、それを使い果たしながら旅をしていくというのが一般的。
しかしながら、順序を逆にして、先に仕組みをつくって収入が入ってくる環境を確保したうえでバックパッカーをやるとか、あるいはもう少しいいところに泊って旅行を続けるというスタイルでもいいが、そういった形で旅を続けていくということにすると、永続的な旅が可能になる。
いちいち資金のことを気にしたり、あるいは旅が終わったあとの就職先探しとか、そういった暗い未来を考えずに済むので、かえっていいのではないかと思う。
世の中の一般的な動きとはまったく逆になるが、こうしたやり方のほうがよほど合理的なのではないかと、実践しながらつくづく感じている。
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