バリの治安は安全?最近の物価は?旅行前にチェックを

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今回はインドネシア・バリの治安や物価、
旅行の際の注意点について。



インドネシアは世界最大規模の
イスラム教の国でありながら、
バリはヒンドゥー教の島。

そのため、お酒を含めて旅行者にとって自由度が高い。

クタ・ビーチやヌサドゥア・ビーチ、
ジンバラン・ビーチ、サヌール・ビーチ等のリゾートで
南の島として有名な一方、
神々の島とも呼ばれ、
ヨガや瞑想を好む人を以前から集めてきた島でもある。

首都ジャカルタとはまったく違う時間が流れており、
同じ国の中でも文化は大きく異なる。

ただし、バリ島には治安面では注意が必要な部分も。

現実的に大きな問題となるのは
スリとひったくり。

観光客が集まるウブドやスミニャック、ヌサドゥアと比べても
特に危険地域とされるのはクタ。

もっとも、外国人旅行者が近寄るべきではない危険度ではなく、
むしろ外国人が多く集まっているからこそ
物盗りが近づいてくる。

そのため、クタは立ち入ってはいけないようなエリアではない。

ただし、注意は必要。

特にレギャン通りやパンタイクタ通り周辺、
Bounty Discothequeのあたりは犯行が多いので
用がなければあまり近づかない方が無難。

特に深夜になるとひったくりが増加傾向にある。

このひったくりの多くは車やバイクに乗っており、
海外での荷物の持ち方として推奨されている斜めがけで
バッグを持っていても無理やり引きずられることも。

そのせいで怪我を負う場合もある。

対策としては、
人通りの少ない道は使わない、
夜遅くに出歩かない(タクシーを使う)、
車道側にバッグやスマホを持たないといったことが挙げられる。


なお、一時期多かったバリ島の組織的なジゴロは、
以前ほど目立たなくなっている。

彼らはビーチ等で女性に声をかけ、
結婚詐欺やその手前の恋愛詐欺とでも言うべき方法で
お金を巻き上げる方法を取っている。

減少傾向にあるとは言え、
まだまだ存在するので女性は注意が必要。


また、バリでは両替商でのぼったくりも報告されている。

インドネシアの通貨であるルピアは
桁数が大きくて金額を把握しづらい。

おおよその額で100ルピアが1円のため、
両替後には受け取る額が数字上は大きい。

これはラオスやベトナムと同様。

そのどさくさにまぎれ、
両替商が本来渡すはずの紙幣を抜いていることがある。

たとえ列ができていても、
必ずその場で金額を確認することが必要。

悪質な両替商だと、
抜き取ったのは客の方だと主張することもあるので、
必ずカウンターの上で数えること。

そうしたことが嫌なら、
最初から両替を使わずにATMを利用する方が安全。


クタよりも治安が良いとされるヌサドゥア等
でも置き引きやスリの被害が報告されているので、
バリ全域に渡って基本的な注意は必要。

また、ダナウ・タンブリンガン通りのあたりには
アラブ系の男が日本語で話しかけてくるという話も聞く。

こちらが日本人か確認し、親しげに話を始めた後、
日本に行く予定があるので円を見せてほしいと言い出す。

私もバンコクでまったく同じ手口で話しかけられたが、
どうも彼はバンコク各地に出没しているらしい。

ダナウ・タンブリンガン通りの男も
同一人物が何度も出没している可能性は十分に考えられる。

日本語を話せるアラブ系の男の時点で
相当限られてくるのだから。


ちなみに、バンコクの件はその後有利なレートで
米ドルとの両替を持ちかけ、
偽札の米ドルとの交換をするという手口。

バリの方は受け取った札を抜き取るという話だが、
なんにしても財布を出すのがリスク。

財布を出したところを
仲間がひったくって逃げていく手口だって考えられる。

もちろん、彼らが仲間であることの立証は困難なので、
グルと直感して責めてもとぼけられたら終わり。

怪しい男は無視するに限るし、
わざわざ財布を出したりするのはご法度。


他にもバリの出入り口となるデンパサール国際空港では、
頼んでもいないのに勝手に預けた荷物をカートに載せたり、
荷物のタグを読み上げて持ち主を探し、
そのままタクシーまで運んで割高なチップを要求する手口も。

ここだけ見ると、
イタリア旅行のような注意が必要な街だが、
運んでもらう時点でトラブルが始まっている。

冷たく、そして毅然とした態度で断るのが得策。

そもそも他人の荷物を勝手に触っていること自体が問題だし、
ろくな目的ではないことは明白なわけなので、
ニコニコ笑って過剰に穏便に解決する必要はない。

無用な恨みは買わない程度に、
しかし取り付く島がない程度にはきっぱり断っておきたい。


事件以外に、
バリでは交通事故にも注意が必要。

信号が十分に設置されておらず、
バイクも多くて道によってはひっきりなしに通っている。

そのため、道路の向こう側に渡るのも注意が必要だし、
レンタルバイクの運転はリスクが高い。

仮に事故に巻き込まれたとしたら、
外国人相手に無理な要求をふっかけてくる相手に
四苦八苦することもありえる。


タクシーについては、
インドネシアは評判の悪い国の1つ。

メーターを使わない、遠回りする、
キックバックをもらえる店やツアーを執拗に勧めてくる等々、
バリにおいても面倒の1つ。

ただし、状況は好転している面もある。

それは、ジャカルタで比較的評判の良いブルーバードタクシーが
バリにも進出していること。

タクシー会社によって
サービスの品質が違うのは当然のことで、
評判の悪い会社を利用することはない。

そのため、街中で使うなら
ブルーバードタクシーにしておけばリスクは下がる。

残念なのは、デンパサール国際空港には
ブルーバードタクシーが乗り入れていないこと。

空港から市内へは他の会社を使うか、
一度空港の敷地を徒歩で出て外でタクシーを拾うしかない。


ウルワトゥ寺院に行く際は、
猿にメガネやアクセサリーを持っていかれることがある。

スタッフに依頼すれば取り戻してくれるが、
破損してしまうこともありえるし、
取り戻すのも有料となる。


バリの治安面で不安要素なのはテロだが、
大きなものだと2002年10月と2005年10月に起きている。

2002年ではクタのサリクラブというディスコで
自動車爆弾が爆発。

202名が亡くなり、日本人も2人含まれていた。

2005年はクタやジンバラン等で
同時多発的に爆発が起き、23人が亡くなった。

これらはジェマ・イスラミアの犯行とされる。


インドネシアではテロ行為が以前から多く、
ただしジャカルタが中心。

もしバリで次にテロが起きるとすれば、
ラマダンの最中やその前後が過去の事例を見ると
リスクが高い時期となる。

また、場所は外国人の多い繁華街の可能性が高いので、
ビーチや空港、ウブド、スミニャック、クタ、レギャン等が
比較的危険な地域と言えそう。

テロは注意しても避けるのは困難なので、
有効な対策が見つからない。

とは言え、
バリが世界的に見てリスクが高いというわけではない。



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バリ島の物価水準

まず、タクシーは初乗りが7000ルピア、1kmごとに6500ルピア。

初乗りで100円いかない程度なので、
金額的にはとても安い。

治安の項目でも述べた通り、
日本ほど安心して乗れないのはたまにキズだが
物価の面ではお得さを感じる部分。

エアポートタクシーの場合は割高で、
クタまでは45,000〜60,000ルピア程度が相場。

スミニャックだと6万ルピア、
ウブドだと約20万ルピア。


バリの旅費で大きな割合を締める
ホテル代を地域別に見ていくと、
クタの5つ星のThe Anvaya Beach Resort Baliが9,683円、
4つ星のJ4 Hotels Legianが2,930円、
Bedrock Hotelが2,656円、
3つ星のBounty Hotelが2,373円、
Simpang Inn Hotelが1,223円。

スミニャックだと
5つ星のTS Suites Baliが9,208円、
4つ星のRamada Encore Bali Seminyakが3,052円、
Horison Seminyak Baliが4,077円、
3つ星のGrandmas Plus Hotel Seminyakが2,373円、
favehotel Sunset Seminyakが1,835円。

ヌサドゥアは5つ星の
Sofitel Bali Nusa Dua Beach Resortが21,703円。

レギャンは4つ星の
The ONE Legianが3,211円、
The Akmani Legianが3,805円、
3つ星のSwiss-Belinn Legianが4,013円、
Champlung Mas Hotel Legianが2,123円。

ウブドは5つ星のViceroy Baliが61,543円、
4.5つ星のSenS Hotel and Spa
Conference Ubud Town Centreが6,473円、
3つ星のUma Sari Cottageが2,091円、
Sapta Houseが1,742円。

一部のホテルは極端なほどに安い反面、
高級リゾートは現地の物価水準とは無縁なレベル。

とは言え、これはプーケットやセブ等、
他のアジアのリゾートでも変わらない傾向。


バリの観光スポットの入場料を見ていくと、
ウルワツ寺院が20,000ルピア、
ブサキ寺院が15,000ルピア、
ティルタ・ウンプル寺院が6,000ルピア、
エカ・カリヤ植物園が7,000ルピア、
ウルン・ダヌ・ブラタン寺院が10,000ルピア、
モンキー・フォレストが40,000ルピア。


バリの中でも、
ウブドと言えばヨガやスローフード、ビーガンが
キーワードになっているエリア。

パワースポットともされている場所で、
ヨガ教室等も多い。

有名なヨガバーンの場合、
1レッスン130,000ルピアから参加できる。


現地ツアーの価格を見てみると、
レンボンガン島でのシュノーケリングとマングローブツアーが102ドルから。

バリ島のハイライト巡りとして、
ブサキ寺院、キンタマーニ高原、棚田、ウブド、
タナロット寺院の夕日を眺めるツアーが118ドル。

レンボンガン島、ペニダ島、チェニガン島での
シュノーケリングとマングローブツアー、島内巡りが122ドル。


行き帰りの航空券代を1ヶ月に渡って調べてみたら、
東京・成田からバリのデンパサール国際空港までの往復が
エアアジアの直行便で29,574円から。

所要時間は片道7時間。

大阪からはガルーダ・インドネシア航空の直行便で
65,995円から。


ジャカルタからバリは
シティリンクで片道4272円、1時間40分の旅。

せっかくバリまで来るなら、
途中でジャカルタに寄ったり、
シンガポールを経由したりする手もある。


カフェでカプチーノを飲んだら260円、
アールグレイティーは230円だった。

また、ミネラルウォーターは1.5リットルで75円。



バリでのタブー

まず、旅行を避けたいのはニュピの日(静寂の日)。

ヒンドゥー教の暦での正月で、
外出はもちろん、火や電気の使用すらも本来は禁止。

ただし、一部のホテルは外国人向けに使用が許可されている。

とは言え、ニュピの時期は外出も基本的にできないし、
わざわざ旅行に行くには不向きな時期。


ニュピの日以外の注意点としては、
バリの寺院は生後3か月以内の赤ん坊や
出産から42日以内の母親が寺院に入ることは禁止されている。

確認されることはないにしても、
生理中の場合も同様。

また、肌を露出していたり、
お酒を飲んだ状態で寺院に入るのもタブーとなる。


それから有名な話だが、
頭は神聖な場所なので
相手が子供でも触れてはいけない。

頭をなでるのも現地の感覚では許されないこと。


インドと同様にヒンドゥー教のバリ島では
左手は不浄の手という扱いなので、
お金や物の受け渡しの際には右手を出すようにすると、
相手にストレスを感じさせずにコミュニケーションができる。


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