ブルガリアのソフィアにやってくる前にはバンコクにいたが、バンコクにおいては英語よりも日本語の方が通じるのではないかと思うほど、とにかく英語が通じない。
さらに言うと、一部のレストランは英語表記すらなかったりもするし、英語表記がある店でも、ウエイターやウエイトレスはほぼ英語が話せないと思った方がよく、私自身もいつの間にか英語で意思疎通をすることがなくなり、身振り手振りといったジェスチャーでこちらの言いたいことを伝えることが多くなっていた。
そこからブルガリアにやってきたわけだが、ここはヨーロッパの中でも、特に英語ができない国の1つだと肌感覚で感じている。
ホテルのフロントでさえ
ホテルのフロントはおおむね問題ないものの、ベリコタルノボのホテルにおいては、夜にいたフロントスタッフはほぼ英語が分からず、こちらがブカレストへの行き方について質問をしても、朝になってもう一度来てくれと繰り返し伝えるだけの、テープレコーダーのようになっていた。
そして朝にフロントの人と話しても、向こうも英語はカタコトらしく、対応はとても丁寧で気持ちのいいものだったが、語学力においては各国のホテルのフロントスタッフと比べると見劣りする感が否めなかった。
ましてこれが町中ともなると語学事情は絶望的で、英語で話かけて英語で返答が返ってくることはまずない。
長距離鉄道での移動も苦労する事情が
鉄道のチケット売り場でも英語が通じたことがなく、ソフィアからプロヴディフに行くための切符を買った時も、結局到着時間は全く確認できず、途中で乗り換えが必要かどうかとか、そういったことについても返答が返ってこない。
そして、その切符を見ても、英語表記は一切なく、旅行者にとっては全くチンプンカンプンな文字が並んでいるに過ぎない。
これはプロヴディフでベリコタルノボ行きのバスのチケットを購入した時も同じだし、ベリコタルノボやルセでバスターミナルや鉄道駅に行った時も全く同じ。
どういうわけなのか、ここまで駅員や車掌が英語を使えないのに、レストランの店員は簡単な英語なら話せたりするので、そこら辺はブルガリアの英語力の不思議なところ。
通常であれば、旅行関係の職業の人の方が英語力が高いことは多いが、そもそもブルガリアの平均所得とレストランの価格の関係を考えると、外国人の来客が多く、英語力が高い人は、ある種の観光業の一環のような扱いでレストランに就職しているのかもしれない。
それにしても、もう少し国内移動についても英語が話せるスタッフを配置してほしいと切に願った。
ただし、希望の種も
ただし、ブルガリアにおいても若い世代は教育水準が上がっている模様で、鉄道に乗っていても車掌に何か話しかけると、彼は英語を話せず、しばらくすると中学生や高校生ぐらいの少年を通訳として連れてきて、訳してもらう場面があった。
ヨーロッパだからといって、英語が通じる国はむしろ少なくて、だいたいはカタコトかブルガリアやスペインのようにボロボロかという二択で、日本人やアジア人が特別英語ができないわけではないというのは、色々なところを回って感じている。
しかしながら、ブルガリアはその中でも現状の語学事情がひどい印象。
道行く人が英語を話せないぐらいは当然としても、旅行業関係までこのレベルでは先が思いやられる。
たいして観光資源がない国でもあるが、このような状態では、ますます個人旅行者が寄り付かなくなってしまうのではないかと心配になった。
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