食事に関して注意しているのは
栄養が偏りやすいということ。
フィリピンの伝統的な習慣として、
野菜の摂取量が少なく、肉と米が主体の食生活。
そのため、タンパク質や炭水化物ばかりで
食物繊維やビタミン、ミネラル等が不足しやすい。
フィリピンと言えば治安の悪さがフォーカスされがちだが、
食生活のかたよりも健康な生活のためには注意しなくてはいけない。
そんな食べ物の嗜好はフィリピン人の体型にも反映されている。
日本人と比べても小柄なフィリピン人だが、
30代以降になると下腹部がぽっこり出た人が多い。
たとえばタイ人と比べてみると、
この傾向は顕著。
ちなみに、以前住んだマレーシアの場合は
食事に使う油の量が多く、
マレー系は基本的にムスリムで飲酒できないのに
尋常ではなく太っている人が多かった。
正面を向いて階段の昇り降りができなくなり、
階段では横向きにカニ歩きをしなければいけなくなるほどに。
フィリピン生活はセブが初めてではなく、
その前にマニラのマカティ市のコンドミニアムで暮らしていたので
すでに予備知識はあった。
ただ、和食レストランが集まるリトルトーキョーが
すぐ近くにあったマニラ時代と異なるのは
近くに和食レストランがないこと。
徒歩圏内に3軒あったが、どれもかなり遠かった。
結果として和食主体の食事は取れず、
近くのショッピングモールであるアヤラセンターで
イタリアン等を食べることが多かった。
あまりフィリピン料理は口に合わず、
涼むことを兼ねてハロハロを食べることはあっても
それ以外のフィリピン料理は時々食べる程度。
そして、朝食はマンゴー等のフルーツを食べ、
METROというスーパーマーケットでモリンガを買い、
お茶を作っていた。
モリンガは奇跡の木とも呼ばれる植物で、
栄養価が高いことで注目されている。
日本では希少品だが、
原産地のフィリピンでは小さな束が100円以下で売られている。
それでも野菜不足になりやすい上、
フィリピンは意外に新鮮な野菜が売られていない。
島国という特質上、流通が不利な面もあるのだろう。
野菜は種類もやや乏しい上に鮮度が低い。
ただ、セブではオクラのような意外な野菜も見かけた。
基本的に自炊はしない主義なものの、
野菜不足になった実感がある時はスーパーで野菜を買い込み、
茹でたり炒めたりして食べることもあった。
外でもサラダは食べられるものの、
生野菜はあっても加熱した野菜が限られていたので。
そんなわけで、
ゆで野菜とフィリピンのビール、サンミゲルライトという
奇妙な組み合わせの夕食を食べることも。
色々な国で暮らしていると、
やはり食生活の違いは如実に感じる。
現地の雰囲気を楽しむのもいいが、
健康管理を考えていく必要もある。
フィリピン人は平均寿命も短いわけで、
その健康リスクを背負う覚悟がない限り
現地の食事を無条件に受け入れるべきではないだろう。
ベトナムやタイに比べると
どうしても栄養が偏りやすい国なので、
この点は意識的に回避する必要がある。
なお、セブ暮らしを始めてから意外だったのは、
マニラ以上に美味しいイタリアンが多いこと。
特に普段使いできるカジュアルな店で。
アヤラセンターで言えば、ラテゴラやイデア・イタリア、
他にもGUSTO(日本のファミレスとは関係ない)等がある。
高級店も含めればAbaca Restaurantや
シャングリラの中にあるAQUA等が美味しい。
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