中国のシャドーバンキングがついにデフォルトを起こした


予てよりシャドーバンキング、即ち影の銀行と呼ばれる現象が中国経済において懸念がされていた。

これは銀行が正規に融資をするのではなくて、銀行から融資を受けた工場が自分のところの設備投資等にお金を使わずに、デベロッパー等にお金を又貸しするという現象。

中国においては建設ラッシュが過剰に行き過ぎてしまったこともあり、デベロッパーに銀行がお金を貸さないようになってきた。

それに対して製造業に関しては簡単に融資を受けることが出来たので、工場や製造業を営んでいる企業がお金を貸して、それよりも高い利率で又貸しをするという現象が起こっている。

しかしながら、中国国内では不動産が供給過剰になりつつあり、こういった形でお金を借りても、その高い利率を返せるほどの結果を出せないデベロッパーが出てくるのではないかということが懸念材料として挙げられていた。

そしてついにそれが実現する形で、初めてのデフォルトが起こった。

中国建設銀行が販売した信託商品が約49億円にあたるデフォルトを起こしてしまったということで、とうとう問題が表面化したという見方が表れている。

しかもこのシャドーバンキングの問題というのは、現在の残高が約180兆円ということになっているので、非常に大きな問題ということになる。

中国のGDPからしてみても19.2%という大きな数字を占めているし、この問題がどんどん大きくなっていくと、経済が破綻するということにもなる。

中国一国が困るだけだったら放っておけばいい問題としても、当然ながらいま現在のグローバルな世界において、中国経済というのは非常に大きな影響を持っている。

つまり、中国が破綻するということは、否応なしに他の地域にもその影響というのが波及するということ。

かつて韓国やタイが発端となってアジアの経済危機を迎えたこともあるが、中国が問題を起こすということになると、更により大きな経済危機が世界中にもたらされる危険がある。

当然ながらアメリカや日本、ヨーロッパ各国、こういったところにも影響は及ぶので、投資家だけではなく普通のサラリーマンや一般の生活者というのも被害を受けることになる。

中国のような新興国の過剰な資金の流入というのは時として諸刃の剣になるので、今までのようにイケイケどんどんで投資を行って上手くいっていた時期は良いが、それが下り坂に変わった時にこういった問題を引き起こすことがある。

今回の件というのはまだまだどこまで広がっていくか分からないので、このシャドーバンキングの問題というのは、2014年においても底知れない闇として世界経済の裏で蠢いているということになる。


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執筆者、伊田武蔵
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