ヨーロッパ旅行の注意点、アジアとは勝手が違う部分も

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毎年3ヶ月をヨーロッパで過ごすようになり、
向こうでは独特の注意が必要だと感じている。

私は普段東南アジアを中心に暮らしているので、
海外生活や旅行は慣れている。

しかし、エリアが変われば勝手が変わるもので、
ヨーロッパはアジアとは違うルールが存在するのも事実。

ここでは主に旅行の場合を中心に、
注意しておきたい点について解説しておく。


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事前の計画・予約が必要

東南アジアを旅する場合、
2週間前ぐらいに飛行機のチケットを予約し、
ホテルは3日前ぐらいに取ることも多い。

LCCの場合でも、
エアアジアやscootのような東南アジア系は
こんな時間感覚でもやっていける。

さすがに翌日の航空券となれば高いが、
出発まで半月も期間があれば
割高ではない金額で購入が可能。


しかし、ヨーロッパのLCCの代表格である
イージージェットやライアンエアーの場合、
不人気路線でも40日前には予約したい。

ヨーロッパと言えばLCCの元祖であり、
驚くほど安くでフライトができる。

しかし、それは時間に余裕を持って予約した場合。

直前になると、料金は数倍に跳ね上がってしまう。

そして、この場合の直前というのは
フライト予定日まで5日を切ったというレベルではなく、
1ヶ月を切った段階でも当てはまる場合がある。


もちろん路線による差はあるが、
私は不人気路線で40日前を目安にしている。

たとえば、ダブリンとポーランドのウッチの移動は
不人気路線というか、マイナー路線と言っていいだろう。


フランクフルトとロンドンのような人気路線の場合には、
さらに期間に余裕を持って余裕を済ませる必要がある。

私が目安にしているのは70日前。

実に2ヶ月以上前から予約となると、
注意しないとうっかり期限を過ぎてしまう。


しかも、ヨーロッパの大部分の国はシェンゲン協定に加盟しており、
入出国手続きや滞在期限については
1つの国と同じような使いとなる。

つまり、スペインもフランスもチェコもイタリアも、
その他多くの国も合わせた滞在期限が半年のうち90日以内。

国境を越える時にもイミグレはなく、
パスポートのチェックすら行われない。

つまり国内移動感覚なので、
ヨーロッパ入りする時には、
シェンゲン圏から出る航空券の提示は求められるが、
その中での移動は自由にできる。

そのため、どの街にどのタイミングで行くかを
事前に決めておく必要がない。

飛行機と違い、長距離鉄道やバスなら
当日に乗車券を買うことも十分にできるので。


そして、3ヶ月もヨーロッパにいるとなると、
みっちり予定を立てることなど皆無。

入口と出口を設定し、
あとは気に入った街に長居しながら
近くの街を回っていく。

今年ならクロアチアのポレッチに1ヶ月ほど滞在したし、
去年も同じぐらいの期間をブダペストで過ごした。

当然、他の街の日程を圧迫することになるが、
こうして気に入った場所に長く居られるのが
自由旅行の醍醐味でもある。


しかし、70日前に航空券を取るとなれば、
事前に計画を立てる以外にない。

そうなると、ライアンエアー等を使うより、
長距離鉄道で移動したくもなるが、
ここにも方法はある。

まずはうっかり日程が迫りすぎないように注意して
仮の日程で予約を入れてしまう。

直前での値上がりの仕方を考えれば、
この段階で複数の日程に予約を入れるのもありだろう。

私はそこまではしていないが、
ヨーロッパにおいては
いざという時は航空券を捨てる前提で予約している。

とても無駄なように見えるが、
期間が迫って数倍の価格の航空券を取るのに比べれば合理的。

とにかく、期間に余裕を持った余裕が必要になる。


また、夏のアイルランドのように
ホテルが不足するエリアもある。

直前だと適当なホテルが見つからない場合があるので、
特にハイシーズンや大きなイベントがある時には
早めに予約をしておかないと
泣く泣く質の悪いホテルに宿泊する羽目になる。

私も8月のアイルランドではさんざん困ったので、
それ以降は注意している。


ただし、プラハ滞在時にあった国際会議のように、
なかなか事前に察知できない催しもあり、
その日だけ急に満室のホテルが増える場合も。

これについては対応が難しい。


一見、怪しくなさそうな人が・・・

プラハのバー
東南アジアでトラブルを持ち込む相手は、
いかにあも怪しそうな場合が多い。

身なりが汚いとか、
露骨に偽物であろうブランド品を売っているとか、
タクシーやトゥクトゥクの運転手だとか。

属性としてトラブルとの距離が近そうな人が
案の定揉め事の種を持ち込んできたり、
詐欺をはたらいてくるというのが定番パターン。

投資詐欺のような手の込んだ物以外の場合、
こうした事例が大きなシェアを占める。


一方、ヨーロッパで注意が必要なのは、
一見仕立てのいいスーツを来た紳士風の人が
数千円程度の少額の詐欺を仕掛けてきたりすること。

フィレンツェで私も経験したが、
見た感じでは良いところに勤めている風の服装で、
立ち振る舞いも洗練されていた。

途中から英語が分からない振りをして事なきを得たが、
そこまで権威付けをしないと、
ヨーロッパでは相手がだまされないということなのだろう。

たしかに身なりの汚い貧民風の男が近づいてきたら、
警戒心を抱かざるをえない。


そう考えると、
東南アジアは適当に近づいても
お金をうっかり払う人が多いということなのだろうか。


なお、詐欺師は紳士を装うばかりではない。

社会的な権威や信頼感をまとうために、
特定の職業の人を演じる場合もある。

たとえば、ブルガリア・ソフィアの駅で遭遇したのは
駅でIDカードを首からぶらさげた駅の職員風の男。

プロブディフ行きの鉄道が来るプラットホームの位置を
電光掲示板で確認していたら近寄ってきた。

チケットを見せろと言うので見せたら、
なぜか勝手に先導して案内を始めた。

別に道に迷っているわけでもなかったので必要なかったが、
見るからに駅の職員だったので
職務なのだろうと思ってそのままにしておいた。

そうしたら、実は彼は単なるチップ目当ての一般人で、
支払うまで向かいの席にどかっと腰を下ろし、
ブルガリアの時給の8倍ほどの金額を言いだした。

結局半額だけ支払ったが、こうした手口もある。


あとは知人が体験したのは、
ブダペストのセーチェーニ鎖橋での二人組の偽警官。

いきさつは忘れたが、
結果的には見破って逆に追い回したらしい。


見るからに怪しい人ばかりに気をつければ
大抵のトラブルを防げる東南アジアと違い、
ヨーロッパの方が手が込んでいることが多いため要注意。


国による大きなへだたり


一言でヨーロッパとまとめても、
北欧のスウェーデンやデンマークと
もっとも貧しいレベルのアルバニアでは
生活費がまったく違う。

それは2倍、3倍というレベルではない。


これだけの物価の差、
言い換えれば経済力の差がある以上、
ヨーロッパの治安もそれぞれの国で事情は大きく異なる。

なんとなくヨーロッパは先進国というイメージがあるが、
実質はそうでない国の方が圧倒的に多い。

しかもシェンゲン協定によって移動が自由になったため、
貧しい国からドイツや北欧等の豊かな国への移民や出稼ぎが増え、
カオスが広がっているという印象。

さらに中東やアフリカからの移民も多く、
夜にミュンヘンに到着して電車でホテルに向かっていると、
白人の方が少数派だった。

時間帯やエリアの関係もあるのだろうが、
こうしたことが普通になっている。


先進国だから安全というわけではないし、
フランクフルトやパリ、ロンドンの治安はあまり良くない。

かと言って、貧しい国なら安全かと言えば、
そんなわけもない。

結局、どこにいても一定以上の注意が必要だが、
街ごとの違いに敏感になる必要がある。

事前に情報を調べるのも大切だが、
最終的には現地を見た自分の直感がもっとも頼れる。

危険な街は空気がピリピリしている。

そうした場所では、普段以上に注意して歩く必要があるし、
嫌な予感がしたらさっさと離れるに限る。


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