フィリピンの中でも中心的なビジネス街。
グリーンベルトというショッピングモールや
日本食レストランが軒を連ねるリトルトーキョーもあり、
日本人を含む外国人が暮らすのにも向いている。
今日はそこから、フォートボニファシオへ行ってみた。
車で15分弱の道のり。
途中は高級な戸建てが並ぶエリアを抜けていく。
この一体はジプニーの乗り入れが禁止され、
住宅があるエリアは高い壁で囲まれている。
中が見えないほどの高い壁だし、
入り口には警備員もいる。
こうした戸建てエリア自体は珍しくないが、
その中でも高級感が漂っていた。
そこを抜けてフォートボニファシオへ。
何だかおしゃれな街だ。
ここを見ると、マカティが無機質というか、
やはりオフィス街なのがよく分かる。
フォートボニファシオは多くの住宅と店があるが、
オフィスらしきものは多くない。
こちらは高級住宅街という位置づけになる。
フィリピン歴17年のホセの話によると、
10年前には野原だったのが急速に開発され、
フィリピンの中でも最先端の街になったということ。
元々は軍の土地だったそうだ。
そして、フォートボニファシオはマカティ以上に土地が高く、
フィリピンの中でも最も土地の価格が高騰しているエリア。
たしかに、クオリティが高い。
それはコンドミニアムもそうだし、
ショッピングモールを見ても分かる。
明らかに富裕層しか住めないのが一目瞭然。
街としての付加価値が高い。
マカティ地区もきれいなのだが、
どうしても古い建物や劣化している部分も
裏に入れば見つかる。
それに比べて、フォートボニファシオは新しい街だけに、
そうした場所もない。
しかも都市計画がしっかりしているらしく、
道路を見てもきれいに整備されている。
さすがは10年足らずで急速に開発されただけのことはある。
現在も工事中の建物が多いので、
さらなる発展が期待されているのは間違いない。
フォートボニファシオ。
フィリピンに2年住むことになったら、
2年目はここに住んでみるのも面白そうだ。
もはや新興国の雰囲気はないが、
それもいいだろう。
追記
フォートボニファシオにオフィスを構える会社に用があり、帰りにブラブラと街を歩いてきた。
せっかくなので話も聞いてきたが、
この街には日本食レストランは少ないため、
その点が移住者にとってはネックらしい。
たしかにマカティにはリトルトーキョーがあるし、
その点は強みになる。
フォートボニファシオは土地代も高いが、
レストランも高い。
マカティと比べても3割から5割増しなので、
物価が安いからフィリピンに移住するという人には
不向きなエリアということになる。
何しろ、首都マニラの中でも新興エリアであり、
大規模開発を進めている最中なので。
ここは外国人の中でも、
それなりにお金を持っている人向けの場所。
フィリピンはそのへんの住み分けがはっきりしている。
なお、マカティとフォートボニファシオは近くだが、
渋滞によって1時間以上かかることもある。
下手をすると、歩いても変わらないという話も(苦笑)。
車の混み具合次第で
行きは1時間かかって、帰りは15分ということも普通にあり、
時間が読めないのは困ったところ。
実際問題として、
フォートボニファシオに住むのであれば、
基本的な用事は街の中ですべて住んでしまう。
私がマカティに住んでいて、
そこから出る機会が少ないのと同じように。
その意味では、
最初から徒歩圏内で基本的な用事が住む場所を選び、
暮らすのが快適そう。
ちなみに、日本から来た人がこのエリアにやって来ると、
フィリピンのイメージがガラッと一新することが多いと聞く。
それもそのはずで、
ここまで整備された街は先進国でも少ない。
とは言え、フィリピンの中でも特殊な場所なので、
フォートボニファシオはむしろ例外的な位置付けということになる。
フォートボニファシオとセブを比べると
一般にビーチリゾートのイメージがあるセブだが、
実はそれは橋を渡った隣のマクタン島の話。
実際のセブ島の中心部であるセブシティは
フィリピンでも第二の規模の商業規模を誇る都市。
特に最近ではフィリピンが
他のエリアのリゾート開発を図っていることもあり、
近くのパングラオにも国際空港を建築中。
そんなこともあり、
リゾートから商業エリアへのポジションチェンジも行われている。
では、マニラの中でも最先端のフォートボニファシオと
セブシティを比べるとどうなのか?
実はフォートボニファシオの隣街、マカティに1年住んだ後、
各国を1年半ほどブラブラした後にセブ・シティに住み始めた。
アヤラセンターというモールのすぐ近くだが、
このあたりは街の中心部。
つまりマニラの一等地と、セブの一等地の比較となる。
しかし残念ながら、都市としての格は違う。
フォートボニファシオは安心して歩けるエリアが広がり、
景観も美しい。
もはや先進国に見劣りしないまちづくりが成されている。
一方でアヤラセンター周辺を見ると、
北側に抜ければ交通量が多いのに信号の整備も不十分。
車の切れ目を見計らって自己判断で渡らなければいけない。
これはやはり新興国基準。
東に歩いていけば、
ボロボロのバラックが立ち並ぶエリアまで
3分とかからない。
きれいな住宅地になっている場所もあるが、
そうではないエリアもまだら状に点在している。
こうして見ると、フォートボニファシオとは格が違う。
では、いずれセブも追いつく日が来るのだろうか?
長い目で見れば可能性は否定できないが、
無計画に発展してきたセブシティに対し、
フォートボニファシオは最初から都市計画を立案し
整然とデザインされた街。
そもそもの成り立ちがまったく違う。
その意味で言えば、
両者の歴然とした差はそうそうに埋まるようなものではない。
これはインフラ面でも言えることで、
やはりフォートボニファシオを含むグローバルシティ、
その隣の街であるマカティに比べると
セブシティはまだ劣っている部分がある。
そして、それなりに人口が密集していることもあり、
大胆な工事ができないという問題も。
東南アジア各国で見られる問題が、
この街でも相変わらず展開されている。
フォートボニファシオがベストなタイミング
街には成長段階、言い換えればステージがあり、
フォートボニファシオはグローバルシティの中でも
まだまだ急成長を遂げているところ。
都市計画がしっかり練られてメキメキ成長しているが、
まだまだ発展の予定が残されている。
しかし、必ずしも発展すれば住み心地が良くなるわけではない。
隣の市のマカティと比べると、
フォートボニファシオはまだ空が広い。
余裕を持った開発が成され、緑地が多いのも特徴。
これは当初の計画のためというのもあるが、
まだ開発途上にあるからという理由もある。
その意味で、広々と視界が開けた状態が保たれ、
住環境としてはとてもいい状態にある。
これが10年後になれば、
もっと余裕のない街になってしまう予感がする。
そう考えると、
もし移住するなら今のタイミングは狙いめなのかもしれない。
ゴミゴミした状態になってしまう前に住んで見るなら、
残されている期間は長くても数年。
それだけフィリピンの、
特にマニラでも指折りの開発地であるこの場所の
成長スピードは早い。
ちなみに、マカティに比べて、
まだまだホテルが少ないのは考えもの。
フォートボニファシオに宿泊しようと思っても、
選択肢がほとんどないという現実に気付くことになる。
かと言って、マカティから日中にやって来ようと思うと
渋滞を避けることも念頭に置かなくてはならず、
ちょっとした不便を感じてしまう。
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