ダナン・フエ・ホイアンのロングステイは3ヶ月が限界だった


この3ヶ月はダナン・フエ・ホイアンに
数日前までロングステイをしていた。

つまり、ベトナム中部の3都市でこれだけ過ごしたことになる。

ビザなしだと15日しか滞在できないため、
今回はダナン空港の到着前に
招聘状等をビザのコンサルタントに発注。

到着時に空港で3ヶ月の観光ビザを取れるように手配した。

香港経由でダナン国際空港に飛び、
20分ほどでビザの取得が完了。

ベトナムのお国柄を考えた時に懸念材料だった
袖の下の要求もなく、
つつがなくスタートが切れた。


そこからホーチミン経由でバンコクへ出るまで、
3ヶ月をベトナム中部で過ごしたことになる。

順番としては、
まずはダナンで10日ほど、
そこからホイアンのホテルの車をチャーターして移動し、
1ヶ月半を過ごしてから
長距離バスでフエへ行き、1ヶ月を過ごした。

それなりのロングステイとなったが、
これ以上の期間、たとえば半年、1年となると
快適に過ごすのは厳しいと言うのが率直な印象。

また、すぐにベトナムに戻りたいかと言われれば、
そんなことはないと思ってしまう。

その理由を分解して追っていこう。



食事は美味しいが、ワンパターン


フォーや生春巻きをはじめとして、
ベトナム料理は日本人の味覚に合う。

嬉しいことに米が美味しいので、
その点もロングステイには向いている。

ただ、ダナンやホイアンは特にそうだが、
基本的にどのレストランもメニューが同じ。


フエは独特なフエ料理が何種類かあり、
ビールに合うバインコアイやネムルイ、
ホテルの朝食でも食べられる麺料理のブンボーフエ等。

これらの分だけバリエーションが増えるのは良いが、
全体的にフエはホイアンより料理のレベルが落ちるような・・・。

健康的なメニューも多いし美味しいのだが、
さすがに3ヶ月もいると徐々に飽きてくる。

うんざりするというところまではいかないが、
確実に飽き始めてきた感覚があり、
このあと1ヶ月もいたら確信に変わっていただろう。

そうなる前にロングステイを切り上げられてよかった。


マレーシアに2年住んだ時も、
現地の食事に飽きてにおいだけでも胸焼けするほどになった。

あの時のような嫌気がさす前に滞在を切り上げるに限る。



騒音がひどい


これはベトナム人の国民性の問題で、
彼らはうるさいことをあまり問題だと思っていない。

街中は車とバイクのクラクションの音にあふれ、
片時も落ち着くことがない。

危険だから鳴らしているのではなく、
挨拶代わりだったり、
交差点に入っていくことを示すためだったり、
とりあえずクラクションを鳴らしまくる。


ホテルに戻っても、
そもそも壁の防音性能が低い。

ダナン在住の女性に話を聞いたところ、
これはコンドミニアムでも同じ傾向にあるらしい。

遮音性の高い部屋を作ることが
快適な空間づくりに直結するという感覚が
ベトナム人には希薄なのだろう。

ホイアンやフエのホテルを見ても、
中には従業員が大声で騒ぎながら仕事をしている場合も。

幼稚園かと思ったこともあった。


周囲の飲食店や民家が大音量の音楽を鳴らしていることもあり、
そんな時に遮音性の低い壁では役に立たず、
なんだか落ち着かないホテルも多々あった。

ハノイやホーチミンのような大都会ならいざ知らず、
古都として知られるフエやホイアンまで
ここまで騒がしいとは予想の斜め上。



街を歩きづらい


安全に道を歩けるかどうかは
日常のストレスの有無として地味に積み重なっていく。

この点でベトナムは決定的な問題がある。

ホイアンでは歩いていると
自転車が後ろからぶつかってきたこともあった。

フエでは騒がしいバイクの音にまぎれて
無音の電気自動車が背後から忍び寄っていて
危うくひかれそうになったことも。

また、道を一本渡るだけでも、
ほとんど街中に信号がないため、
バイクをかきわけて進まなければいけない。


とてもではないが、
思索にふけりながら街を歩ける状態ではない。

脳は常に安全確保のために働かせなければいけないため、
じっくり考え事をすることも無理。

フエやホイアンにロングステイをしていると、
この点でのストレスが徐々に積もっていった。


なお、ダナンではホテルで自転車を借りて乗ってみたが、
ロータリーへの過剰依存がひどかった。

無数のバイクにまぎれて流れから引き返すこともできず、
耳をつんざくようなけたたましいクラクションを鳴らしながら
トラックもロータリーに突っ込んでくる。

二度とダナンで自転車に乗ったりしないし、
この街でバイクを運転するのは命がけだと戦慄した。

ベトナム人にとっては慣れたことにしても、
客観的には相当特殊な交通事情が今でも残っている。


これとは別に、道がきれいに整備されているわけではなく、
泥まみれなのも好ましくなかった。

ホイアンでのロングステイを始めて早々に
雨の日に靴を履いて食事に行ったら
驚くほど靴が泥まみれになった。

これはダナンやフエも似たような事情で、
このあたりの環境整備の度合いもベトナム中部はまだまだ。



気候の良い時期が短い


東南アジアの中では例外的に
ベトナム中部や北部は涼しい時期がある。

これが12月から3月ぐらいまでで、
今回は気候の良い時期を狙って年末から3ヶ月滞在した。

ただ、実際は1月いっぱいまでは雨が多く、
すでに雨季は終わりに差し掛かっていても
すかっとした晴天はレア。

さらに、2月にはテト(旧正月)もあり、
中国人観光客でホイアンの夜はごった返していた。

かなり急ぎ足の旅行者が多いためか、
テトの時期の昼間は閑散としていたのだが。


ロングステイの期間を延ばそうとすると、
どうしても雨季か暑い時期にぶつかる。

先程のダナン在住の女性曰く、
雨季は「半年近く梅雨が続くような状態」なので、
カビも生えるし食事にも出づらい。

何しろ道が悪いので、泥も跳ねる。

こんな状態でフエやダナン、ホイアンにロングステイするほど
強烈な魅力がある街でもない。


たしかに旅行先としての魅力は
ホイアンを中心に備えているのは事実。

しかし、ロングステイ先として
クオリティの高い居住環境が存在するかと言えば、
ベトナム中部にそうした街は見つからなかった。

かと言って、ハノイやホーチミンの可能性については
以前のベトナム縦断の旅で否定的な結論に至った。

どうもこの国は長く滞在するには向かないらしい。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

電子書籍のプレゼントページへ



よく読まれている記事