今日はバンコクの紀伊国屋に行って、水野敬也の書籍を読んできた。
『夢をかなえるゾウ』の作者として有名な人だが、それ以外にも、『雨の日も晴れ男』とか、『四つ話のクローバー』とか、数々の著書を出していて、今日もパラパラとめくる程度に読んでから、そのまま伊勢丹に入っている和風パスタの店でパスタを食べて戻ってきた。
それはそうとして、今日は東南アジアの新興国であっても、薄型テレビが既に普及しているという話。
こういった国は、日本人から見ると、まだまだ文化レベルが低く、家電もずっと古いものを使っているのではないかというイメージを持っている人も多いのではないかと思う。
しかしながら、東南アジアでも中級以上のホテルに泊まれば、当たり前のこととして薄型テレビが配置されているし、あるいはコンドミニアムを借りる時にも、大部分は薄型のテレビを使っている。
さらに言えば、DVDプレイヤーとか、そういったものも配置されているし、インテリアのセンスも日本と比べても決して劣ってはいない。
もちろんごく上位の数%に関して言えば、やはり先進国の切磋琢磨して洗練を極めたレベルは高いものがあるが、それ以外の90%以上は新興国のデザイナーであっても、全く遜色ないものを作れるようになっている。
ただし、これは陳腐化しやすいデザインの話であって、物件の建付けに関してはまだまだフィリピン等の国では問題があって、実際に新築のコンドミニアムであっても、建付けが悪いために窓が開かないとか、もしくはドアの鍵がいくつもの部屋で故障しているとか、そういった場面にも立ち会った。
そのため、新興国の全てが先進国レベルであるというわけではないものの、それでも我々が持っているイメージよりも案外進んでいる所が多いのも現実。
では、どういった所が逆にイメージ通りなのかと言うと、例えば車などを見ていると、まだまだ新興国においてはボロボロの車も走っている。
中には日本で社用車として使われていたであろう車が、そのまま塗装もしないで走っていることも時折見かける。
その反面で、マニラであってもクアラルンプールであっても高級な外車が走っていて、BMWやポルシェ、ベンツ、フェラーリの車が散見される。
さらに言うと、マレーシアは自動車の関税が高いので、日本車を購入する場合、日本国内で買う場合のだいたい倍ぐらいの金額がかかるにも関わらず、トヨタや三菱の車がそこら中を走っている。
逆に、マレーシアの国産車であるプロトンというメーカーは、金額としては安いものの、品質が悪いということであまり好まれてはいない。
逆に言えば、金額が何倍もする日本車を購入できる人達がたくさんいるおかげで、それだけ町中に日本車が走っているということになる。
このように新興国だからといって貧しい生活を送っているわけではなく、彼らは消費意欲が旺盛だし、そこら辺は既に消費社会として成熟を越え、衰退の道をたどっている日本とはまた違った感覚で生きているのを、実際に新興国で暮らしてみると感じることができる。