今回、バンコクから香港に移動し、そこからさらに福岡に移った。
フライトを繰り返して真っ先に感じたのは、とにかく寒くて仕方がないということ。
それもちょっとスースーするとか、ほんのり肌寒いとかではなく、かなり深刻に寒いということに気が付いた。
というのも、バンコクでジーパンを捨てて、代わりにタイの民族衣装風のひらひらとしたタイパンツに変えているので、随分と足元が涼しくなり温度差を痛感する。
それが完全に裏目に出てしまって、体力的にもかなり消耗してしまう感じがある。
上着にしても十分に暖かいかと思っていたジャケットが思ったよりも保温性が足りず、もっと厚手のものにしておけばよかったと思うが、そもそも南国に住んでいると温かい服を持つ必要がないので、そういった服を考えてみれば持っていない。
バンコクで探そうかとも思ったものの、真剣に見つけようという気があまり起こらず、サイアムパラゴンで軽く探しただけで見つからなかったので諦めてしまった。
どうしても暑い地方にいると寒さが深刻という感覚がないので、それを避けようという手立てを講じる意欲が起きない。
その結果として、薄着のままで福岡に来てしまい、困ることになった。
もちろん日本にはその時期に適した服が売っているので、キャナルシティ博多で服を購入することによって寒さをしのぐことは出来たが、それまでの間はだいぶ苦労をした。
もしマニラからクアラルンプールとかバンコクとか、そういった赤道近くの国々に留まっていたり、或いはそこから東西の移動をしているのであれば、こういった問題は原則として起こらない。
逆に南北に動くのはそれだけ気候が違うということだし、北半球から南半球に移れば今度は季節も逆になってくる。
したがって本来であれば東西に移動をすることを基本にしたほうが、寒暖差疲労、つまり気温差によるストレスがないという意味では体には優しい。
その一方で、南北の移動であれば時差がないので、時差ボケによる寝不足とかそういった問題は起こらない。
ここら辺は一長一短の部分もある。
出来ればあまり南北の移動はしたくないと思っているが、そうはいっても東京の次はオーストラリアに行く可能性が濃厚になっているので、そこでは再び南に大きく移動をすることになる。
しかも今回は赤道を越えて大きく南に行くことになり、行く場所によっては東京よりもさらに冷え込む見込み。
季節は真逆ということなるが、今回の日本は春でオーストラリアも秋ということで、気温はそこまで大きく変わることはない。
ただし、これから夏に向かっていくのか、冬に近づいていくのかという部分で方向性が違うだけのこと。
どちらにしても季節がどちらに変わっていくかということは、よほどのロングステイでなければあまり重要ではない。
今の段階でオーストラリア行きに向け、寒さに慣れておくのが次の旅の準備として良いのかもしれない。
ただし、オーストラリアで寒さに慣れたところで、今度は仮にヨーロッパに移動するとなれば、その頃のヨーロッパはまだ夏なので、また寒暖の差が大きく出ることになる。
そう考えてみると、気温があまり変わらないようにするのも、上手な旅行のポイントの一つとして挙げられるのかもしれない。