TripAdvisorにより、旅行者物価指数(トリップインデックス)が発表され、旅行者にとってその町の物価が高いのか安いのか、評価されている。
その国に住む生活者としてではなくて、旅行者という視点で切り取っているのが面白い。
旅行者物価指数を見ていくと、物価の安い国トップ10と、逆に物価が高い国トップ10というのが出されている。
安い国に関して言うと、ブルガリアのソフィアやベトナムのハノイ、ポーランドのワルシャワ、エジプトのシャルムエルシェイク、ハンガリーのブダペスト等が並び、今滞在しているタイのバンコクや、マレーシアのクアラルンプールもそれぞれ6位と7位にランクインしている。
実際、バンコクやクアラルンプールはホテルが安く、中級ホテルであっても5千円以内で泊まることも可能だし、場合によっては5つ星ホテルに1万円以内で宿泊できることもあるので、旅行者にとっては懐に優しい町だと思う。
なおかつ、ローカルレストランで食べれば、食費も100円とか200円とかで済んだりするので、そういった意味でもこの旅行者物価指数が安いというのは納得。
ただし、このインデックスに関して言うと、4つ星程度のホテルに泊まって、なおかつタクシーを使ったり、カクテルや夕食にボトルワインを頼むことが想定されているので、パックパッカーのような旅をする人にとっては、だいぶこの順位は変わってくるだろう。
物価の高い国
物価の高い国はどこかと言うと、ノルウェーのオスロ、あるいはスイスのチューリッヒ、スウェーデンのストックホルム、アメリカのニューヨーク、フランスのパリということで、イメージ通り北欧の国を中心にして、それ以外にニューヨークやパリ等がランクインしていることになる。他にもシドニーとか、ロンドンとか、コペンハーゲンとか、一般的にいかにも高級そうな場所が中心になっている一方で、9位にはメキシコのカンクンとか、10位にはドミニコ共和国のプンタカナとか、あまり聞いたことのないような町もある。
この辺はビーチリゾートなので、メキシコやドミニカの物価が高いというより、この町限定で滞在費がかさむということだろう。
物価の安い国であれば、節約しながら旅行ができるメリットばかりではなくて、精神的にも楽ということがある。
これは、旅行の時だけではなくて生活にも言えることで、やはり安いと思いながら購入することができるのと、金額におびえながらレストラン等でメニューをオーダーするのでは、旅人としての気分も違ってくる。
ある意味で言うと、こういった物価指数を意識しながら旅行をする、あるいは旅先を探すのも一つの方法だろう。
特にまだ若い人であれば、これから収入が上がっていく前提で将来を考えることもできるわけだし、同じヨーロッパに行くにも、ブルガリアでヨーロッパの気分を味わうのと、パリやロンドン、あるいは北欧の諸国で滞在するのでは全く費用は違ってくる。
例えば、東欧と北欧では2倍〜3倍といった金額の差は平気で出てくるので、その分だけ滞在期間を延ばすとか、あるいは近くの町まで足を伸ばしたりして、物価の安い国で楽しんでみるのも一つの手段と言える。