祭りに翻弄される旅先


先日、バンコクに行った時には、偶然にもソンクランというタイの旧正月にあたる時期だった。

このソンクランは言い換えると水かけ祭りで、街行く人々に水鉄砲やバケツで水をかけることが許されているし、それは本来清めるための儀式なので、水をかけられても怒ってはいけない。

これは見方を変えると、突然地元の人や旅行者に水をかけられるという災難とも言える訳だが、世界的に見ても非常に盛り上がっているイベントで、ソンクランの時期はタイ中の人がこの祭りを楽しんでいる。

私はソンクランを狙って行ったわけではなくて、偶然にもその時期に丁度差し掛かったので、私もそれを楽しむことが出来た。

そして、ソンクランが終わって香港に行き、さらに福岡に飛んだところ、丁度博多どんたく祭りの最終日にぶつかって、空港でホテルを予約しようとしたら既に満室で取れるところがないということだった。

空港のインフォメーションセンターがすべてのホテルを取り仕切っているわけではないので、代表的なホテルの名簿の一覧を貰って「そこに自分で電話をかけてください」という案内を受けたが、それも大変そうだったので、とりあえず目についたカプセルホテルに入ってみた。

しかし、こちらも満室ということで仕方がないので漫画喫茶に入って、そこでフルフラットのシート、言い換えれば椅子がない床だけのところに泊まることにした。

あまり気が進まなかったものの、シャワーもついているし、とりあえず一晩過ごすにはそれしかなかったので数年ぶりに漫画喫茶に泊まることになった。

漫画喫茶での宿泊なんて博多のどんたく祭りがぶつからなければなかったことで、これも偶然の要素というか祭りと引き合ってしまった結果と言える。

しかも福岡に来るまではどんたく祭りがその時期にやっていることを全く知らずに来ていて、完全に予想外の出来事だった。

ちなみに、出し物が見れたかとそうでもなく、夕方ごろに着いたが、空港でインターネットが繋がったのでしばし仕事をしていたら遅くなり、結局祭りが終わった後に博多駅に着いたので、ほとんど何も見ることが出来なかった。

結果的にただ単に人が多いだけで、どんたく祭りに関してはデメリットしか残らないという結果になってしまったが、これはこれで旅の日程のずさんな管理の結果ということになる。

元々私は旅の日程をしっかり決める方ではないし、今回も福岡から移動するための交通手段すらも予約しないでやって来て、空港のインフォメーションセンターでそれについて話を聞く前提でやって来た。

福岡という場所には土地勘がないので、結局のところ、日本語が通じる点以外は海外と変わらない。

しかもバンコクのように慣れ親しんだところでもないので、重い荷物を背負ってウロウロすることもかなり体力的に厳しく、日本だからと言って決してアドバンテージがないことを改めて感じた。

そういった意味では、日本でも海外でも、もはや変わらないのではないかという気さえする。

約3年ぶりに日本に戻ってきたものの、そこまで日本が安全という感じもしないし、むしろ博多駅周辺は若干治安が悪そうな空気さえ感じたので、日本=安全という方程式は通じなくなっているのではないかという気がした。

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