バンコクの郊外にある水上マーケットは観光スポットとして非常に有名なところだし、町中で食事をしていても、パンフレットであったり、ポスターでツアーが組まれているのをよく目にする。
風光明媚で、インスタ映えを狙って行く人がいるのも納得。
しかしながら、私はこれまで何度もバンコクに来ているのにも関わらず、1度も水上マーケットに行ったことはない。
理由は単純で、交通の便が悪いことと、車で1時間半ぐらいかかってしまうので、それが面倒くさい。
実際問題として、水上マーケットと言っても別に特別な物が売っているわけではないし、むしろローカルな食事とか、あるいは土産ものを買えるぐらいなので、行ってただ風景を楽しんで帰ってくるだけで、実際問題として何かを購入するとか、そこで食事をしたいといった希望はない。
むしろ衛生状態が悪い店もあると聞いているので、お腹の弱い私としてはあまり食事をしたいと思わない。
ということもあるので、水上マーケットにわざわざ行く必要を感じず、今のところ出向いてはいない。
しかしながら、日本から知人が来る予定もあるので、その時には相手が希望するのであれば、一緒に行ってみようと思っている。
この水上マーケットもタイ特有というわけではなくて、以前にテレビで観たのは、ベトナムでも同じような風景があるということだった。
残念ながら画像で見ると川の水は汚いし、あまり素晴らしい景色というわけでもない。
ベネチアのゴンドラほど風光明媚というわけでもないので、あえて足を伸ばしてまで見に行く必要はないかと思っている。
最近とみに感じるようになったのは、どんどん移動に対するハードルが上がっているということ。
これは心理的な意味でのハードルで、わざわざ面倒を覚悟してまで観光に行こうという気持ちが確実に弱まっている。
旅行と言えば、多少の不便をものともせずに立て続けに移動するのが一般的だとは思うが、もはやその感覚がない。
というのも、各国を移動するだけでもかなり大変だし、もうそこでエネルギーを使い果たしているところもある一方で、そもそも色々と観光スポットを見てみても、各国でそこまでの差がなかったりする。
あえて不便な所に行ってまで、遺跡や今回の水上マーケットのような場所を見てみたいという気持ちが失われつつある。
ただし、実際に足を運んでみると感動することもあるのは経験的に知っているので、機会があればそういった所に行ってみるのも、それはそれで悪くないし、拒絶反応を示しているわけでもない。
そこら辺はある程度柔軟に対応できればいいと思うし、むしろ同行者がいるのであれば、色々冒険をしてみるのも興味深い。
定番のルーフトップバーであるVertigo and Moon Bar、The Nest Rooftop Barからのバンコクの夜景もいいが、タイの生活に根ざした場所も悪くない。
一人旅をしていると、どうしてものんびりとくつろぐことを優先してしまったり、あるいは日々の仕事を旅先でも行っていたりするので、そちらに気を取られたりして、あまり観光に力を入れていないが、場所によってはまた色々と回ってみたいと思っている。
バンコクにいる間については、とにかくのんびりとすることが優先で、サイアムパラゴンに日参しながら、まずは体調を整えることから考えていきたい。