リスボンを歩いていると、所々で路面電車を見かけることがあるし、それ以上に線路を見かけることが多い。
さらに言うと、丘の上と下をつないでいるトラムも多くて、こちらは長距離を移動するためというよりは、急勾配の坂道を楽に登るための乗り物という位置づけになる。
私の場合は歩くこと自体が全く苦にならないし、坂道であっても別に問題なく登ることはできる。
むしろ待つことが嫌いなので、トラムがやってくるのを待つことがストレスになってしまう。
人気のある路線であれば、坂道のトラム自体が観光名所になっているので、一台来てもそれに全員が乗り込むことができず、もう一台次の車両を待たなくてはいけない場合も。
何分おきに来るのか正確にはわからないが、1分や2分おきに来ているわけではないのは確かなので、かなり待たなくてはいけない。
そう考えると、歩いてしまった方が実は早かったりするし、足腰が弱いとか、ひざを痛めてるとか、そういった事情がない限りは、坂道のトラムをわざわざ使わなくてもいいのではないかと思い、結局リスボンにいる間、一度もトラムを使うことはなかった。
路面電車は難易度が高い
路面電車についても、地下鉄がすっかり整備されている町なので、どこへ行くかわからない路面電車よりも、地下鉄を使った方が確実に移動でき、結局はそちらを使うことになった。やはり初めての町は、バスや路面電車はなかなか使いづらい。
初めてどころか、1年や2年住んだ町でも、1度もバスを使わなかったりするぐらいなので、バスや路面電車を上手に使いこなすのは、なかなか困難なところ。
以前にメルボルンに行った時には、トラムが長方形を描く形でぐるぐると巡回しているものがあったので、これについてはルートが単純で使い勝手がよかったが、リスボンの場合は、そういった単純なものではない。
どの路線がどこに行くかを確認しなければいけないし、結局それを考えると、歩くか地下鉄を使うかの2択になってしまった。
この傾向は、どの国に行っても基本的には同じことで、例えばダブリンにおいても、バスや路面電車を使うと移動しやすいのはわかっていたものの、結局使うことなく終わってしまっている。
やはりそういった意味でいうと、はっきりと路面図が出ていて、なおかつ駅がわかりやすい地下鉄や電車は旅行先で重宝する。
路面電車の場合は、乗る場所がわかったところで、降りる場所がわからないとか、そういったことは当然に起こる。
バス停等があったところで、路面電車からそのバス停の名前を確認できるかというと難しく、かといって路面電車の中に電光掲示板のようなものが設置されていて、バス停やその駅の名前が表示されるとか、そういったことも事実上期待できないので、なかなか難しいところがある。
そうは言っても、地下鉄があるというだけで、リスボン市内は非常に移動がしやすい。
緊迫感を抱えずに地下鉄に乗れる程度にリスボンの治安は良好だし、同じヨーロッパでもミュンヘンよりは気を張らずに済む。
空港までのアクセスもいいし、カンポグランデのバスターミナルに行く時にも地下鉄を使って、不自由なく移動することができる。
特に荷物を持って移動する時には、こういった公共の交通手段があると、とても便利で体力を温存できる。
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