フィリピン二大都市で一人暮らしをしてたどりついた結論(マニラ・セブ)

フィリピンではマニラとセブで
それぞれ一人暮らしをした。

マカティ
最初に住んだのはマニラのマカティで、
最初はビザなしで移住し、
それから永住権(クオータビザ)の申請に動き出した。

結果、マカティでの1年間の生活の後に
クオータビザを取得完了。

本来はマカティ滞在中に取得できていたのだが、
業者選びに慎重を期すために時間がかかったこと、
必要書類の警察証明を日本大使館経由で取得したため、
そこで2ヶ月ほどかかったことが響き、
自宅を引き払ってから
永住権の最後の手続きのため再びマニラへ来ることになった。

マニラでの生活の後は
1年半ほど色々な国を周りながらホテル暮らしをして、
それからセブ(セブシティ)でコンドミニアムを借りた。

こうしたフィリピンの二大都市である
マニラとセブで一人暮らしをしてきたので、
そこで気づいたことを振り返ってみることにした。



気になる治安は?


フィリピンと言えば
東南アジアでも治安の悪い国の代表格のように言われがち。

たしかに統計を見ても犯罪の発生率は高く、
スラムも存在する。

私もマニラのマラテを訪れたときは
緊迫感がありすぎて住むのは到底無理だと感じた。

もっとも、マラテはマニラの中でも治安が悪いエリアで、
そこに住む必然性はどこにもない。

外国人の多いマカティやグローバルシティなら
マニラでも十分安全に暮らせた。

体感的には、
フィリピンの前に住んだマレーシアよりも
安全なぐらい。

フィリピンという国自体の治安は悪くても、
外国人居住エリアは安全な事が多い。

これはマニラばかりではなく、
セブについても同じこと。

一人暮らしなら月に7万円程度の家賃を出せるのであれば、
安全なエリアに住むことは十分に可能。

わざわざ危険なエリアに行くような用事もないので、
居住エリアの安全度を確認しておけば
フィリピンでも安心して暮らせる。



食事はどうか?

パスタとスペアリブ
率直に言えば、
フィリピン料理は美味しくはない。

節約したい人には、これは残念なお知らせ。

なにしろローカルフードなら
一食を100円台で済ませることも可能なので、
フィリピン料理が好みなら食費は浮く。

ただし、衛生的に不安を感じざるをえない店が多いが。


フィリピンの場合、
まず米がまずいという問題がある。

フィリピン人は米が大好きな国民だが、
タイ米のようにチャーハンにしたり、
スープに入れるのに向いた米でもなく、
炊いた状態で出されることが多いが
ぼそぼそして美味しくない。

おかずは味が濃く、
さらに野菜が少ないので健康面でも不安。

食生活ばかりが原因ではないにしても、
フィリピン人の平均寿命は69歳と
日本人に比べるとだいぶ短い。


ただし、ローカルフードにこだわらなければ
フィリピンは食事に困らない国。

マニラのリトルトーキョーをはじめ、
和食レストランも数多く存在する。

海外の中でもそれなりにレベルの高い和食レストランが
数多く存在する国の1つ。

スペイン統治時代が長かっただけあって、
スペイン料理の店も多い。

イタリアンもパスタが日本人好みの茹で加減の店が多く、
比較的当たり外れが少ない。

特にセブにいる時には、
頻繁にイタリアンを食べていた。

一人暮らしで自炊するのも面倒だし、
こうした店を利用すればとても暮らしやすい。



コンドミニアムのスタッフは当てにならない

フィリピンのイメージ通り、
仕事は適当な人が多い。

メイドを探していると大家さんに伝えたら、
コンドミニアムのアドミン(管理室)に聞くといいと言われ、
相談しに行ってみた。

2〜3日以内に連絡すると言われたきり、
まったく音沙汰がない。

確認しに行くと、
数日後に連絡すると言われて終わり。

一人暮らしなので住み込みのメイドは要らないが、
週に2回ほど掃除に来てくれると助かるのだが、
なかなか見つからない。


その後、コンドミニアムのゲームルームで
「メイドを探しているんだって?」と声をかけられたが、
それが約4ヶ月後。

逆に憶えていたことに感心した。

一応話を聞いてみたが、
明らかにぼったくり価格で、
途中でマージンでも抜いているのだろう。

私がマニラで住んだコンドミニアムは新築の物件で、
管理が行き届いているかどうかは確認のしようがなかった。

結果、このアドミンはたびたびミスをして
こちらの手間が増えることに・・・。



マカティの不思議な規則


フィリピン全域に言えることではないが、
マカティの場合は道路から見える位置に
洗濯物を干してはいけないという規則がある。

これは街の景観を守るためで、
バルコニーがある物件でも
道路から洗濯物が見える形で干すのはNG。

これは形ばかりの条例ではなく、
実際警察が取り締まっているということ。

私の部屋にもコンドミニアムの警備員がやって来て、
洗濯物を外に干していないかと聞いてきたことがあった。

外から見て階数を数えたようで、
実際に干していたのは私の上の階の住人だったが。

一人暮らしなので洗濯物もそこまで大量ではないにしても、
部屋干ししなければいけないのは邪魔くさかった。


セブでは洗濯機や乾燥機がそもそも部屋になく、
すべてクリーニングに出すようになっていた。

コンドミニアムの受付に持っていくと
出入りの業者に渡してくれて、
クリーニングが終わるとまた受付に届けてくれる。

これは楽だった。



部屋探しには多少のハードルも

コンドミニアム
不思議とフィリピンの日系不動産会社は
悪評のある会社が多く、
大手でも信頼できるとは限らない。

実際、私がマニラで部屋探しをした時には
現地事情に精通していたわけでもなかったので
有名な会社を選んだ。

ここで言う有名とは、
フィリピンでというよりも、
日本で有名な会社が
フィリピンに支店を出していたという意味で。


途中までは日系の不動産会社らしく
日本語でのサポートだったが、
契約後はすべてスタッフによる英語対応。

退去時の説明もすべて英語だった。

これなら割高な費用を払って
日系の不動産会社に依頼する意味がなかった。

退去の手続きの説明もいい加減で、
二度と依頼しないことは確定したが、
他の業者も評判がいまいちだったりするのがフィリピン。



長期旅行に壁がある

ニノイアキノ国際空港
フィリピンは電気代や水道代を
銀行やアドミンで支払うことが多い。

この支払が遅れた場合、
電気等を止められるタイミングが早い。

たとえば2週間旅行に行っていたら、
そのタイミングで電気代の請求が来て支払いが遅れ、
戻ってきたら電気が止められている、
という状況が十分にありえる。

家族と一緒に住んでいて
誰かが残っていればこうした問題は防げる。

しかし、一人暮らしだとそうはいかない。

自分が他の国に旅行に行けば、
その間自宅はがら空きになるわけなので
電気代の支払いなんてできない。

まだまだ貧しい国だけに、
ライフラインであっても未払いには敏感。

数ヶ月経過を見たりはしてくれない。

おかげで長めに自宅を空ける時には
いまいち落ち着かない部分がある。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
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