マンダウエの物価や治安、住環境を視察して移住を中止した

セブ島かマクタン島に移住しようとした時、
候補となったのはセブシティ、マンダウエ、マクタンの3箇所。

マンダウエの道路

それ以前にはタリサイやリロアンのような
より中心部からはずれた所も視察に行ってみたが、
生活環境としては魅力的とは言えなかった。

やはり暮らしていく場所としては、
上記の3箇所が候補になるという結論に。


フィリピンは小切手社会のため、
コンドミニアムの家賃の支払いも原則として小切手。

それができない場合には、
契約期間分の家賃を一括で前払いが通常。

以前にマニラに住んだ時はこの方法で支払った。

しかし、今ではBDO銀行とHSBCフィリピンの口座があり、
それぞれ小切手帳も発行してもらっている。

そのため、移住費用が大きくなることもなく、
もちろん同じ国である以上、
セブシティもマンダウエもマクタンも条件は同じ。

しかし、最終的に選んだのはセブシティのコンドミニアムだった。



マンダウエの良いところは2つ

住宅群
セブ生活の動線を考えると、
日常の中での徒歩を中心にした動線と
マクタン国際空港への動線が重要。

私は自炊をしないので、
前者はレストランでの食事等が対象となる。

後者も月に1回程度は旅行にいくので
それなりに渋滞のひどいセブでは空港から近いにこしたことはない。

そう考えた時、
マンダウエはセブシティよりもマクタンに近く、
空港までの距離が短い。

これが1つ目の良いところ。


2つ目はコンドミニアムの家賃が安い所。

セブシティよりも地価が下がり、
それだけ庶民的な街となっているため
当然ながら賃貸物件のコンドミニアムに入居するにも
コストは小さくて済む。


ただし、良いところばかりなわけもなく、
その分マンダウエには悪いところもある。

街のほこりっぽさはセブシティ以上だし、
街並みもきれいとは言えない。

セブはところどころで
空気が極端に悪い場所がある。

セブシティからフェリー乗り場に行くときも
排気ガスと砂埃があいまって
窓すら開けられないような道も。

周辺にも家はあるが、
かなり壮絶な生活環境なのはひと目で理解できた。


マンダウエの排気ガスの状態を見ても、
肺にダメージが蓄積していきそうな気が・・・。

鼻の奥の粘膜が強くないので、
抵抗を感じざるを得なかった。

南国のビーチリゾートのイメージとはかけ離れた場所なので
東南アジアの貧困も感じるエリアとなっている。



治安面はどうか?

道路
マンダウエに移住して暮らしている日本人に聞いても、
極端に危険という話は聞かない。

セブシティよりは多少治安が悪い気はしても、
海外で生活する上での基本的な警戒を怠らなければ
大きな問題はないと言う。

空港と自宅の移動でタクシーに乗りながら通過する時も、
たしかにピリピリした嫌な緊張感はあまりない。

治安が良好に見えるとまでは言わないが、
どこかのんびりした空気が漂っているのも事実。

ただし、外国人との経済格差は大きいため、
基本的な注意は不可欠だろう。

暮らしていく上で支障をきたすほどに危険とは思わない。



現地の物価を調査

果物売り場
マンダウエはローカルのフィリピン人向けのレストランが多く、
たしかに物価は安い。

ただ、これはマンダウエだからというよりも、
ローカルレストランだから。

そして、フィリピン料理は野菜が少なく、
やたらと米や肉ばかりを食す文化があり、
お世辞にも健康に良いとは言えない。

味付けはココナッツミルクを使った物が多く、
毎日食べるには癖が強すぎる。

外国人向けのレストランはセブシティと変わらない価格だし、
これなら店が多いエリアに住んだほうが利便性が高い。


そう考えた時、
マンダウエで魅力的なコンドミニアムも、
心をひかれるエリアも発見できなかった。

逆にセブシティについては、
アヤラモール近くで周囲に比較的緑が多いコンドミニアムが見つかり、
利便性と生活環境の両面で条件が整っていた。

こうして移住先としてマンダウエを却下し、
セブシティを選択する結果となった。


このエリアは外国人向けのレストランが多く、
アヤラモールにはイタリアン、タイ料理、ベトナム料理、
メキシコ料理、オセアニア料理、とんかつ専門店、
ショコラティエ、バー等が入っている。

案の定暮らしやすい場所だったし、
マンダウエでの生活を見送って正解だった。

空港に行くときはマンダウエを突っ切っていくことになるため、
どうしても移動だけは少々不便だが、
この点は仕方ないだろう。

セブ島とマクタン島を結ぶ第三の橋の建設等、
渋滞緩和のための施策は取られているものの、
根本的な解決の兆しは今でも見えない。

それでもジャカルタやバリ並の
悪夢のような渋滞が日々起こっているわけではないし、
普段は徒歩圏内で不自由なく暮らせるので許容範囲といったところ。


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