先日クアラルンプールを出発してセブに入り、そこからボホール島とパングラオ島に移動をしてきた。
ちょうどそれがローマ法王がフィリピンを訪れるタイミングと重なってしまったため、当初予定していた投資視察の日もずらさざるを得なくなった。
というのも、ローマ法王がやってくるということで、一時的に交通手段が麻痺してしまうことが予測されたため。
今回は私一人で行くわけではなくて、投資仲間たちも集結することになっていた。
視察当日になって日本からセブを経由してパングラオ島に入る人やマニラを経由してセブにやってくる人もいたので、幹事というかコーディネーター的なことをしてくれた人が、そこら辺も気を回してくれた。
ローマ法王訪問の影響
ローマ法王はマニラ以外にレイテ島も訪れたらしい。マニラでは関係者のみのミサを行った他、リサール公園で市民向けのミサも行ったという。
こちらについては、何百万人規模でフィリピン人が集まるのではないかという予想も立っていたし、以前にリサール公園に行った時には広大な公園だとは思ったものの、とてもその人数が入るようには思えず、収容スペースの面で無理があるのではないかと思っていたが、どうやらリサール公園周辺も道路を封鎖して、市民が参加できるようにしたらしい。
そして、実際問題としてどのようになったかと言うと、フランシスコ・ローマ法王が今回行ったミサには、約600万人が参加したという。
以前にもフィリピンにローマ法王が訪れたことがあり、20年前のヨハネパウロ2世の時には、400万人から500万人程度だったという。
フィリピンはカトリックの国であって、マカティの中心部にあるグリーンベルトというショッピングモールの中央にも、教会が設置されているほど敬虔な国。
そういった意味でも、ローマ法王の訪問は、非常に重要な意味があったということはうかがえる。
世界中に動向が伝えられるのも大変な立場だと思うし、どこを訪問するかによって、その土地がちょっとしたパニックを伴うぐらいの熱狂的な空気に包まれる人生というのも、数奇なものだと感じる。
何しろ、普通の人であれば、海外旅行に行ってもせいぜい知人とか、事前に手配していたリムジンのドライバーが空港に迎えにくるぐらいで、芸能人ですら世界的なスターでなければ、自分の国以外ではほぼ出迎えには来ない。
それに比べ、ローマ法王はどの国に行くかということすらも、年中注目されている状態なわけで、それを喜びと捉えるのか、息が詰まると捉えるのかは人によるのだろう。
記念硬貨の発行も
今回のローマ法王のフィリピン訪問を記念して、フィリピンの中央銀行であるBSP(Bangko Sentral ng Pilipinas)が、記念硬貨を発行するらしい。これには4種類あって、1万ペソの金貨と、後は1000ペソ、500ペソ、50ペソの銀貨。
販売はメールによって予約を受け付け、中央銀行の本店または支店で行われるということだった。
ちなみにフィリピンに関してはもう一つ気になるニュースがあって、マカティからパサイを経由し、フォートボニファシオまで至る約12kmの間において、地下鉄事業が初めて承認されたという。
今のところフィリピンのマニラにも地下鉄は一つもなく、鉄道自体は走っているものの、明らかに需要が供給を上回っている状況。
そして年中渋滞もひどく、排気ガスによる大気汚染も深刻。
もし地下鉄ができて、それが色々な場所に伸びていくのであれば、マニラの価値はさらに上がることになる。
私も永住権を持っている国なので発展を望んでいるし、この事業については注目していきたい。
たった12kmと思いそうなものだが、マカティとグローバルシティ、そしてモールオブアジアの辺りを結んでくれるのは、日本人を含めた外国人の滞在者にとっては、なかなかうれしいところ。
さらに地下鉄を空港まで伸ばしてくれると、さらにマニラの価値は高まる。
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