マニラの交通事情が悪い理由



マニラに移住してきて残念なことの1つは、交通事情が劣悪ということ。

とにかくそこら中に常に車があふれていて、渋滞でろくに動いていない。

平日と土日の違いとか、通勤時間かそれ以外の時間帯かといった違いはもちろんあるし、私が住んでいるマカティはマニラ一のオフィス街のため、土日・祝日は人通りも車の交通量も目に見えて減る。

そんな時でさえ、一方通行の道が多いために左折が出来ないとか、そういったことが多い。

フィリピンは日本と違って右側通行なので、右折が簡単に出来て左折が難しいという位置づけになる。

丁度、日本とは真逆。

こういったことがあるので、目的地に到着するまでの道順が分からないと、すぐ近くまで来ているのにたどり着かないとか、一方通行をたらい回しにされてしまう。



交通規制、警官、カラーコーディング・・・


交通規制をマニラ首都開発庁がしょっちゅう行っているので、それによって時間帯によっても道が変わってしまったり、行きと帰りで別のルートを通らなければいけないとか、そういった非常に厄介な問題が生じている。

何しろ、随時交通状況が変わっていくので、地図を見ても、リアルタイムな事情というのは分からないし、日本でどんどんカーナビのレベルが上がっていって知らない場所でも簡単に行けるのと比べると、フィリピンの国内を運転するというのはかなり大変。

特にマニラは人口も多く、その割には道は整備されていないので、非常にドライバー泣かせになっている。

これは素人の一般のドライバーだけではなくて、タクシーの運転手ですら自分が慣れていない道についてはよく分かっていなかったりする。

そして、交通警官がいたる所にいるが、彼らが交通違反であるということを告げて、そこでチップをもらって小遣い稼ぎをするということが常態化されているので、外国人としてはこういったことにも悩まされる結果になる。

さらに問題点を上げると、カラーコーディングと称される規制が行われていて、これは交通渋滞を緩和するためという目的を謳って、車のナンバープレートの末尾の番号で週に一回、運転できない日というのが設けられている。

つまり、いつでも車に乗れるわけではなくて週に一回だけ、この日はあなたは車に乗ってはいけないという日が決められているということになる。

もうこうなってくると、車を運転するという気力自体がなくなっていくし、たとえ歩行者であっても被害を受けることになる。

というのも慢性的な渋滞が起こっていて、なおかつフィリピンの車というのは日本と違って排気ガスの規制が非常に緩いので、とにかく排気ガスがひどい。

渋滞を起こしている間も当然エンジンはかけている訳なので、ガスがどんどん出て来て大通り沿いは非常に空気が悪いのを、マカティに移住してから実感することになった。

マニラの道はそこら中にボトルネックがあって、渋滞の原因になる場所が分散しているので、残念ながら簡単に緩和される見通しというのはない。

先日、知人のゴードンとの待ち合わせでMarket Cafeまでタクシーで行った時にも、予想時間を20分オーバーした。

結局、マカティ市内を移動する場合であっても、車で移動する方が、歩きよりもかえって遅いとか、そういったことが頻繁に起こる。

雨季であれば雨が降ることもあるので車が重宝することもあるのに対して、乾季であればそういった心配もないので、近距離であればさっさと歩いて行ってしまった方がストレスがかからないし、車酔いをするリスクもないのでよほど気楽になってしまうという現実がマニラには存在する。



電車はあるにはある


マニラにも電車の路線が3本走っている。

ただし、外国人が気軽に利用できるほど治安が良いわけでもなく、中ではスリが多発している。

フィリピン移住者の間でも、マニラで電車は一切使わない人も多いし、時々用心しながら利用するという人もいる。

私は移住直後に一度だけ、実験的に使ってみた。

電車に乗る前に危険物の持ち込みがないかをチェックされるが、個々に長蛇の列ができており、その後切符を買う際も長々待たされ、いざやって来た電車は古く汚い。

しかも平日の午前10時頃と通勤ラッシュから大きく外れた時間帯でも、車内はそこそこ混み合っていて安全面でも不安になった。

マニラの交通は車以外だと電車があるものの、バンコクやクアラルンプールのように安心して乗れるかといえば、残念ながらそうではない。

清潔度や安全度で考えると、ジャカルタの電車に近いイメージだった。



ジプニーはどうか?


マニラを含めてフィリピンの大衆交通と言えば、ジプニーがある。

こちらはジープを改造した乗り合いの車だが、メリットは料金が安いこと。問題点が2つある。
7ペソ程度で乗ることができる。日本円にして20円弱。


一方でジプニーの問題点は2つあり、まずは空気が悪い事。

窓等がないので外気に直接さらされるが、排ガス規制のゆるさ等の事情から、マニラの道の空気は悪い。

前の車の排気ガスをもろに受けるため、暑くてくさくて汚い空気を吸わされる羽目になる。

もう1つは安全面で、ジプニーもスリの問題がある。

私の友人も、フィリピンに移住してからジプニーでiPhoneを盗られた。

こういった問題もあるので、ジプニーも電車同様に外国人は敬遠することが多い交通手段となる。

私も試しに乗ってみた時を除くと、マニラに住みながらもジプニーを利用することはない。



タクシーは安全か?


マニラの前にマレーシアに住んでいたこともあり、相対的にフィリピンのタクシードライバーは親切だし、悪質度は低いと感じている。

脅してくるようなことはほぼないし、メーターに上乗せしてくる金額も100円とか200円とか、チップ程度のことが多い。

時には勝手に道を間違って開き直るドライバーもいたりしたが、全体的に見ればマニラのタクシーは特に危険だったり、ストレスが溜まる乗り物ではなかった。

ただし、英語のホテル名・住所が読めないドライバーもいた上、通りの名前だけで適当に走り出してしまい、モール・オブ・アジアの方に行くはずが、マラテの近くに出てしまったことも。

相手が本当に行き先が分かっているのかは、気をつけて観察した方がいいかもしれない。



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