あまり下調べもしない状態でフィリピンに移住したこともあって、ナビマニラやプライマーといったフリーペーパーが当初はかなり役に立った。
こういったフリーペーパーは他の国の例に漏れず、和食レストラン等に置いてあることが多い。
フィリピンの場合は、他にも英語のフリーペーパーだったり、韓国語のフリーペーパーもあるが、日本語だとマニラナビやプライマー、そしてセブに関して言えばセブポットが有名どころとなる。
私が住んでいたマカティ市内であれば、リトル東京の和食レストラン、例えばちゃんこ屋の関取とか、そういった店で日本語のフリーペーパーを得ることができた。
当然ながらフリーペーパーという性質上、中身は広告が主流になるし、毎号そこまでコンテンツが変わるわけではないが、マニラナビの場合はフィリピン各地の祭りの特集がされていたり、参考になる記事を見かけることも少なくなかった。
ただし、プライマーと比べると置いてある店が限られていたこともあり、毎月きっちり揃えていたわけではなく、見かけたら手を伸ばして食事中にパラパラとめくるぐらいの感じだった。
フィリピンに移住する前に、マレーシアのジョホールバルで2年ほど暮らしていた時には、日本人向けのフリーペーパーを見たことがなかった。
バンコクに旅行に行った時に、DACO(ダコ)やタイ自由ランド、週刊ワイズ等を見かけたり、クアラルンプールではパノーラや南国新聞、週刊Jスポといったものがあるとは聞いていたし、ジャカルタでもそれらしいものを見かけたりもしたが、ジョホールバルでは最後まで日本語のフリーペーパーを見かけることはなかった。
そういったこともあって、フィリピンに移住してきて生活が始まった直後には、日本語のフリーペーパーが身近にあるだけで日本人の多さを感じたりもしていた。
ジョホールバルには約千人ぐらいの日本人が居住していると言われているのに対して、マニラであればそれとは比べものにはならないほどの人数が住んでいるわけで、マニラ首都圏だけでも1万2000人程度が居住していると言われている。
実際には在留届を出さずに住んでいる人もいると思われるので、現実の人数としてはもう少し増えるのだろう。
これだけの市場があればフリーペーパーも成り立つということで、乱立にはほど遠いながらも、マニラナビとプライマーの二誌が競争しながら発行を続けられる土壌ができている。
ネットが発達した時代において、フリーペーパーが必須であるかと言われればそうでもないし、情報源としてはそこまで強烈な魅力はないものの、やはりあれば手に取ってしまうし、心のどこかでホッとするもの。
マニラナビはまさにそんな存在だった。
セブのフリーペーパーの勢力図は違う
マニラナビはその名の通りマニラを対象地域としており、セブでは見かけない。代わりによく目にするのがセブポットで、他にもnavi cebuというフリーペーパーもある。
Couponという小さなフリーペーパーも一度だけ手にしたことがある。
このように、同じフィリピンでもマニラとセブではフリーペーパーの種類がまったく違う。
一見すると非効率にも見えるし、あるいはローカライズしていて親切なようにも思えるが、中身を見てみると理由は納得。
何しろフリーペーパーなので、中身の大部分は広告。
特に飲食店等の店舗ビジネスの広告がほとんどを占めるため、マニラナビにセブ情報を載せても広告を出稿する意味がない。
逆にセブポットにマニラの店の住所を載せても集客への貢献は微々たるものだろう。
これでは広告費を出す意味がなくなってしまう。
そうなると、まったく別の島であるマニラとセブでは内容を切り離さざるをえず、そのまま使い回しはできなくなる。
なお、マニラナビとnavi cebuはどちらも日刊マニラ新聞が出しているようだし、表紙のデザインを見ても似ている。
発行母体は同じなので、コラム等は共通しているのかもしれない。
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