マレーシアのMM2Hは子供連れに優しいビザ


マレーシアのリタイアメントビザ、MM2Hは
取得すると21歳未満の子供にも効力が及ぶ。

さらに言えば、配偶者と
60歳以上の両親も同様。

これはかなり範囲が広い。

ビザの中には、
取得した本人のみがその国に滞在できるものもある。

フィリピンの永住権、クオータビザがこの例で、
配偶者や子供は通常のビザなし滞在となり、
クオータビザを取って夫婦でフィリピンに住む場合は
それぞれが手続きをする必要がある。

子供がいる場合は、
子供についても親とは別に取得手続きを行う。


これに対し、
配偶者と子供にだけ影響が及ぶビザも多い。

ただし、この場合も子供の年齢制限は
18歳や20歳に規定されていることが多く、
MM2Hの21歳という範囲は比較的寛容。

また、仮に21歳以上の子供であっても
独身で両親の補助が必要と認められれば
親のMM2Hでマレーシアに住める。

この場合は医師の診断書が必要だが、
それにしても鷹揚な態度と言えるだろう。


MM2Hが子供や老親に優しいだけではなく、
マレーシアは教育環境でも注目されている。

長らく英国の植民地支配を受けていたため、
英語もそれなりに通じる国。

また、華人が多いため、
中国語も中華系住民の間で話されている。

こうした条件を見ると、
語学留学にはもってこいの環境。

しかも物価も安いため、
オーストラリアやカナダに留学するよりも
圧倒的にコストを抑えることができる。


ただし、マレーシアの英語のなまりを揶揄して
マングリッシュと呼ばれることもある通り、
発音がきれいなわけではない。

シンガポールの英語、シングリッシュも有名だが、
マレーシアも英国式の美しい発音をするわけではない。

もっとも、ネイティブスピーカーよりも
非ネイティブスピーカーのほうが多い時代なので、
発音の正確さよりも実践で使える英語や中国語を
身につけるほうが現実的である気もするが。

このあたりは人生の戦略次第で、
美しい英語を話せないと相手にされないコミュニティもあるし、
逆にアジアでのビジネスシーンでの使用であれば
発音の正確さは大きな問題ではない。


ただし、マレーシアは誘拐事件も少なくないし、
セキュリティ意識は日本と同じレベルでは済まない。

これは海外旅行の時のように
身の回りの品から目を離さないといった類の話ではなく、
子供を一人で歩かせないというところから始まる。

実際には地域によっても差があるが、
マレーシアでは子供だけで歩かせないエリアも多い。

学校へも送迎バスを使うか、
親やメイドが毎日送り迎えをする。

子供の行動範囲は限られるし、
親としても負担が増える。

こうした負の側面も把握しておかないと、
せっかくMM2Hを取得してマレーシアに移住したのに
思い描いていた生活とかけ離れた暮らしが
待ち構えていることになりかねない。

イメージばかり美化された結果、
現実とのギャップに耐えきれずに
逃げ帰るように日本に帰国という結末は悲しい。


私は下見なしでマレーシアに移住したが、
それは単独での渡航だったからできたこと。

気に入らなければ、
すぐに計画を白紙に戻して日本に戻っても
なんら困ることのない背景があった。

一方、子供を伴っての移住となれば、
学校の手配等も含めて手続きも多く、
子供にとっては環境の変化という心理的なプレッシャーもある。

どうしてもフットワークが重くなるので、
事前に慎重な判断をしておきたい。

移住してからの
「こんなはずじゃなかった」を防ぐために。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

電子書籍のプレゼントページへ



よく読まれている記事