ミュンヘンでの暮らしを現地で想定してみた


今後の移住生活の可能性を想定すべく、
ミュンヘンで暮らす場合のシミュレーションのために
久しぶりにこの街にやって来た。

私の場合、すでに日本非居住者になっており、
これまではマレーシアとフィリピンで暮らした後、
各国でホテル暮らしをしながら世界を周っている。

その中で次に住む街を常に探しているが、
その候補となる国の1つがドイツで、
フランクフルトやニュルンベルク、ベルリン等と並んで
ミュンヘンも候補に入っている。

ドイツ移住は魅力的だし、
SOHOビザによって現実的な手段の見通しも立っている。

これまでは東南アジアで暮らしてきたこともあり、
そろそろヨーロッパでの生活もしてみたい。

この数年は毎年1度ヨーロッパ入りし、
滞在期限ギリギリの90日弱を過ごしてきたが、
本格的にビザを取って暮らすことも考えている。

ドイツの場合には、
SOHOビザを取得しやすいという事情や
情報が多いということも相まって、
かなり有力な可能性を感じている。


暮らしやすそうな点


久々にミュンヘンに来て、
移住したいと思える点を挙げてみると、
まずは自然の豊かさと利便性が両立できていること。

これは新興国では困難なこと。

たとえばマニラには以前に住んだが、
人口密度が高過ぎる上に緑が少ない。

私が住んだマカティエリアは外国人向けであることもあり、
まだ大きな公園もあったが、
それ以外の地域では緑をほとんど見かけない場所も。

買い物には便利でも、自然からの距離は離れる。


セブに住んでいた時には自宅のエリア探しで迷ったが、
緑が多いところは不便で暮らしづらく、
買い物や食事に便利なエリアには自然が少なかった。


この点、ミュンヘンは旧市街から離れても利便性はさほど下がらない。

というのも、UバーンやSバーン、トラム等の市内交通が発達しており、
移動することが大きなストレスにならないから。

また、郊外まで出なくても大きな公園や自然歩道があり、
緑に囲まれて森林浴をしたり、
リラックスすることは街中でも可能。

これは大きな強みだろう。



また、食事についても心配していない。

ソーセージのヴルストやケーニヒスベルガークロプセ、
フラムクーヘン等のドイツ料理も美味しいし、
周辺諸国の料理もあるので大丈夫だろう。

ただし、和食については期待できない。

ミュンヘンでもいくつか寿司バーは見つけたが、
ベトナム料理との併存とか、
明らかに美味しそうな予感がしない店が多い。

完全にダメな和食レストランの匂いがする。

もっとも、デュッセルドルフのように
ヨーロッパでも随一と言っていいレベルで
日本人が多く住むもあるので、
そうしたところなら話は別。

仮にドイツで暮らすとしても、
5年や10年という単位ではなく、
もっと短期になることを想定しているため、
和食についてはそれほど重視する必要もないだろう。

当面はどこかの国に何年も腰を落ち着ける気はないので、
基本は1年程度を目安に考えている。


暮らしづらそうな点


ミュンヘンでの暮らしの快適さを損ないそうな要素として、
治安面の不安が挙げられる。

一般にイメージの悪いフィリピンでも、
私が住んだセブやマカティだと
ミュンヘン中央駅付近よりは安全な印象。

逆に言えば、
東南アジアの中でも治安の良い場所のほうが
安全ということになる。

実際、先進国なら安全というのは単なる誤解に基づく神話で、
アメリカのニューヨークやワシントンをはじめとして、
先進国でも危険な街はいくらでもある。

むしろ大都市になればスラム化しているエリアを抱えていたり、
移民による治安悪化が見られる街の方が標準。

ミュンヘンは首都ではないが、
やはり大都市としての傾向ははっきり持っている。


また、2015年に始まった大量のシリア難民の受け入れが
今後の街の安全面にどのような影響を及ぼすかを考えると、
暗い気持ちにならざるをえない。

残念ながら、民族間・人種間の衝突は21世紀になっても
解決の兆しすら見られない。

多くの民族が共存しているアメリカやイギリスでも、
本当の意味で彼らが融和しているわけではない。

ミュンヘンにおいても二世・三世を含めて
移民は数を増やしてきているが、
それが様々な社会問題を生み出している。

こういった問題が、
日本人がこの街に住む上でどのように作用するのか?

この点は懸念事項として残っている。

今回の旅の目的の1つは、
現場にてこういった空気を感じることでもあった。

少なくとも旅行者として問題を感じることはなかったが、
住むとなればハードルが一段上がるのは間違いない。



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