暮らしている人の話を聞くことができた。
その人が言うには、
この1年ほどで在留日本人が500人から2000人ほどに増え、
日本企業の進出が積極的に進んでいるという。
国の形が変わっている状態にあるので、
こうした大幅な変化が起きるのも不思議ではない。
私が以前に住んでいたジョホールバルだと
1000人ほどの日本人住民が住んでいたので、
その倍の人数ということになる。
ただ、ヤンゴンの人口との対比で考えると
まだまだ少ない。
何しろジョホールバルは人口が130万人台、
ヤンゴンは約520万人なので。
ミャンマーに移住して住み心地がどうか聞いてみたら、
和食レストランは増えつつあるものの
金額は3000円ほどするらしい。
現地の人が展開している店なら安いものの、
こちらは質が落ちるので日本人が満足できるものではなく、
美味しい日本食を食べるのはかなりコストがかかる。
たしかに海外で和食を食べようと思えば
現地料理より金額が張るのは当然のこと。
とは言え、
マレーシアであれば500円から定食が食べられるし、
マニラでも600円程度から。
それに比べると、
ヤンゴンの物価は決して安くない。
東南アジアに日本人が住むメリットの1つは、
気軽に和食が食べられることでもある。
これはヨーロッパや北米在住者では
得られない恩恵。
和食を食べられる街はあっても、
金額は高くなるので。
その恩恵を受けるには
ミャンマーはまだ環境が整っていないということらしい。
国の経済発展度の度合いと物価は必ずしも比例しないので、
こうした不均衡が起こることになる。
ホテル代も同様で、
隣国のタイの首都、バンコクで5000円程度の格のホテルが
ヤンゴンでは1万円以上すると聞く。
ミャンマーにビジネスや旅行で来る人が増え、
供給が需要に追い付いていない結果として
このような不思議な現象が起こっている。
言うまでもなくヤンゴンよりバンコクのほうが
はるかに経済的に発展している。
しかし、物の価格では部分的に逆転現象すら見られる。
特に外国人向けのサービスは供給不足で、
値段を釣り上げてもやっていけるのだろう。
ある種の殿様商売が成り立つフェーズにあるのだと思う。
インフラの弱さが際立つ
インフラはまだまだ整っていないらしく、
ネット回線も頻繁に途切れてしまい、
住みやすそうな環境ではないよう。
現地での仕事のために移住するならともかく、
単純に生活の場として選ぶにはメリットが感じられない。
新興国の中でもインフラや環境がある程度整っていないと
さすがに住むには厳しい。
私がフィリピンに住んでいるのも、
国内一の商業エリアで環境がいいから。
フィリピンの大部分を占める外国人向けではないエリアなら
住むのは見送っていた。
まだまだヤンゴンはそのレベルではないだろうし、
暮らしていくには難しいのだと思う。
ビジネスチャンスをつかみにヤンゴンへ行くならいいが、
仕事のために生活環境を犠牲にする気もないので、
そうなると他の移住先候補よりも見劣りしてしまう。
ミャンマーに移住することは特に考えていなかったが、
話を聞く限りではますます住む理由が見当たらない。
一度旅行に行こうと思っていたものの、
その動機すらなくなってきてしまっている。
というのも、
ミャンマーといえば黄金寺院、シュエダゴンパゴダが見所と思っていたのに、
バンコクのワットプラケオや
ラオスのビエンチャンでタートルアンを見たので、
もう満足してしまった。
改めて似たようなものを見に行く気も起こらず、
わざわざヤンゴンを訪れるモチベーションが低下している。
ゴールデンロックも有名だが、
岩を見に片道4時間車で揺られたくない。
ミャンマーに行くなら、
ヤンゴンよりもバガンだろう。
こちらもアクセスがいまいちな場所ではあるが、
見渡す限りの土地のあちこちに
仏塔が立ち並ぶ光景は興味がある。
バガンにはそのうち行くとは思うものの、
当面は特に考えていない。
特に用があるわけでもないので、
そのうち気が向いた時に訪れるぐらいでいいと思っている。
今はアジアの雰囲気に慣れすぎてしまい、
だんだん旅行への情熱も薄れているし、
一度アジアを離れたら訪れたくなるかもしれない。
移住先としては候補でもないし、
ミャンマー旅行もだいぶ先になることもありえる。
そのくらいの位置付けでいいのではないかと。
追記:ミャンマー行きの航空券を取ったが・・・
上記の記事はマニラ在住時に書いたが、その後台湾で暮らし、
現在はバンコク在住。
相変わらずミャンマーへは移住していないが、
先日視察のために航空券を取得した。
ひとまずヤンゴンまでの往復航空券を購入し、
プラスαでバガンやマンダレーに足を伸ばしてもいいかと。
そのあたりは柔軟に考える予定だったが、
結果としてはバンコクで用事が入ってしまったために中止。
エアアジアで航空券を用意していたので、
キャンセルによる返金ができず、
そのままフライトを放棄することになった。
ミャンマーとはなかなか縁がつながらない・・・。
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